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キャンピングブームはとどまるところを知らない 画期的な豪華キャンピングトレーラー×10台を紹介

2021年9月1日

キャラバンノベルティ2022。新しいキャラバン(キャンピングトレーラー)の登場だ。キャンピング業界は、今、成功の波に乗っている。革新的な開発は枚挙にいとまがないが、中には「電動キャラバン」のように、人々の目を釘付けにするものもある。

キャンプブームがすさまじく、その勢いはとどまることを知らない。
現在、注文が殺到し、サプライチェーンが寸断され、キャラバンの完成と納入が間に合わない事態に陥っている。
注文客は長い待ち時間に怒りを表し、莫大な材料費の高騰は、最終価格の上昇にもつながっている。
今年は10〜15%の追加料金でも珍しくないほどだ。
この先はどうなるのか?
明らかに数字は大きくなっていっている。
5社以上のメーカーが、新しいタンデムアクスル車を発表している。
コロナ禍によって窮屈で息苦しい世の中で、快適な生活への欲求がますます高まり、5万ユーロ(約650万円)の価格でも、人々は躊躇しなくなってきたからだ。
また、自給自足の重要性も高まっており、キャラバンはエンジンのないモーターホームのようなものだ。
キャラバンの電動化も進んでいるので、さらに期待できる。
キャラバン=キャンピングトレーラーの未来と現在を見てみよう。

ホビーは、まったく新しい海岸に向かって出発し、若い世代の購入者たちを獲得したいと考えている。新しい「ビーチ―(Beachy)」キャラバンは、ターゲットグループの実用的なテストに合格しなければならない。というのも、想像力に富んだ、自由なデザインには限界があるからだ。シャワーはなく(トイレの収納スペースがあるだけ)、ガスボンベもなく、暖房もなく、移動式ストーブがあるだけだ。滑らかなシートメタルの裏にある断熱材は、涼しい時期には使えない。室内の収納ボックスを含めた付属品リストには、孤独なビーチを見つけたときのために、ソーラーパネル付きのバッテリーも含まれている。「ビーチ―」の価格は11,950ユーロ(約155万円)からとなっている。シンプルではあるが素朴でいい感じのキャラバン。本来キャンピングというのはこれぐらいシンプルな行為なのである。
Photo: Hobby
「子どもたち、手を洗って!」 新しい「ホビー エクセレント エディション」シリーズでは、このような声がよく聞かれるようになるだろう。なぜなら、ここはシックで明るいインテリア(取っ手のないキャビネットフラップ!)と、若くて野心的な家族が出会う場所だからだ。全6モデルのうち、4モデルには2段ベッドが装備されているが、これは収納スペースを増やしたいカップルにとっても魅力的だ。残る選択肢は、サイドにラウンジを設けるか、ラウンドシーティンググループを設けるか、だけだ。「エクセレント エディション」は、ホビーならではの充実した装備で、約22,000ユーロ(約286万)からとなっている。かなり大きく、スペースも十分なキャラバン。価格は意外と安いと思える装備だ。
Photo: Hobby
エリバ: エリバは現在も、「ツーリング)」、「フィーリング」、「ノバ」の3モデルのみを生産しており、高品質でプレミアムな価格で収益性の高いニッチな分野での地位を確立することに成功している。要求の厳しい顧客にも喜んでもらえている。その証拠に、「ノバ565(32,990ユーロ=約428万円~)」は、裕福な家族だけでなく、旅行好きで、収納スペースや自給自足性、スタイルのある非常に実用的なレイアウトを重視するカップルにもアピールしている。このクラスでは、あまり幅の広くない横長のベッド(1.50×2.18m)は誰もが好むものではないというのが、ちょっとした欠点だ。かなり高品質なエリバのキャラバンモデル。室内のデザインもあか抜けていてお洒落だ。
Photo: Eriba
クナウス タッバートはePOWERへの移行を積極的に進めている。「カラチート」の後、「クナウス スポーツ(10モデル)」と「シュドウィンド(3モデル)」は、完全に電化が進んで、論理的にはキャンプ場での接続が前提となるがキャンプ場では、まだインフラが整っておらず、冬のキャンパーは、暖房の温かさが足りないことが多い。そのため、すべてのモデルにガスバージョンも用意されている。価格は不明だが、二人分のスペースと装備はかなり豪華である。
Photo: Knaus
タッバート: ニューモデル「590 SDQ/F」のレイアウトは巧みに構成されており、座席を備えた広々としたシャワーを備えたバスルームエリアも絶妙なタッチとなっている。
まるで宴会場のような空間が広がっている。フランス製キャンピングトレーラー、タッバートは32,900ユーロ(約427万円)から購入できる。窓面積も大きくルーミーな室内スペース。L字型のソファーも心地よさそうなデザインとなっている。
Photo: Tabbert
カーベ: カーべの「クラシックシリーズ」に、新しい名前がついた。ここで紹介する「520 XL」は、全長は1種類(ドローバーを含めて7.36m)だが、幅は2種類ある:2.30mがスタンダード(STD)、2.50mがキングサイズ(KS)だ。スウェーデン人は、インテリアを大幅にアップグレードした。コンフォートパッケージには、より大きな冷蔵庫が含まれている。オールシーズンのキャラバンには十分な積載量が必要だが、「エステート(STD)」は582kg、より広い「KS」は552kgとなっている(いずれも2,000kgまで積載量を増やすことが可能)。「520 XL」は標準で37,300ユーロ(約485万円)からとなっている。U字型のソファーが柔らかそうで実に快適そうだ。収納空間も大きく、室内のスペースを有効利用している。
Photo: Kabe
LMC: 「エクスクイジットVIP」は、4つのレイアウトと8.43mから9.42mの長さで提供されており、新しい「ホビー マキシア」と同じクラスに属している。価格は38,900ユーロ(約505万円)からと、やや高価だが、その分サイズも大きくなっている。装備は特殊な間接照明で光り、ベッドのヘッド部分はガス圧ダンパーで高さを調整でき、冷蔵庫は190リットル入るようになっている。オプションの2,500kgへの増量がなければ、積載量はかなり制限されるが、2人分の荷物は十分に積める。相当に大きく、価格的にも500万円をオーバーしているLMCのキャンパー。室内空間にも余裕が見られる。
Photo: LMC
デスレフスは、フラッグシップモデルを縮小した。「ベドュイン スカンジナビア(34,699ユーロ=約450万円~)の3つの新バージョンは、従来の高い快適性を犠牲にすることなく、より狭く、より短く、より軽くなった。難しいのはその選択だ。ダブルベッド(550 RD)を希望する人は、シングルベッドと広々とした後部バスルームのみが利用可能な素晴らしいバウキッチン(55O BET)を利用できない。快適な「L-ラウンジ(550 SE)」には、連結可能なシングルベッド(幅2.10m)が用意されている。シャワー&トイレエリアは、幅1.50mのアイランドベッドに、豪華なスペースのバスタブを備えた「550 RD」とは対照的に、丸いシートに小さなキッチンを備えた、やや控えめなものとなっている。キッチン設備も充実したキャラバン。室内レイアウトは自分の使用用途を考えて慎重に選択すべきだ。
Photo: Dethlefffs
ビュルストナー: 2.12mの狭さで、本格的で、何よりも家庭的なキャラバンをと望むなら、ビュルストナー社の「プレミオ ライフ」をおいて他にない。今回、新たに2つのフロアプランが用意された。カップル向けの「480TS(全長7.15m、14,950ユーロ=約194万円)に対し、コンパクトな「415TK(全長6.15m、13,000ユーロ=約169万円)は4つの寝台を備え、オプションで後部に、3つ目の二段ベッドを設けることも可能で、ファミリー向けとなっている。ビュルストナー社は現在、「プレミオ」、「プラス」、「ライフ」の各シリーズと、「アヴェルソ プラス」のみを販売している。価格的にはそれほど高価ではないが、十分に洗練され快適そうな室内空間だ。
Photo: Bürstner
ポーラーは、50年以上にわたって、スカンジナビアの伝統に基づいた製造を行っている。もちろん、最適な断熱性能を備えている。防水性も論理的だ。自給自足で、アルデ社の温水暖房と同じように、床にも自然に使用できる。ドロテアでは、年間約850台のキャラバンが手作業で製造されている。4シリーズ、33のレイアウトがあり、今年はフロントとリアのパーツが一新された。ポーラー社は、中欧でのディーラーネットワークの構築を目指しており、今回の「キャラバンサロン2021」での発表はその大きな一歩となる。ポーラー製キャラバンの価格は42,000~88,000ユーロ(約546~1,145万円)で、これにエクストラが加わる。かなり高価格で上級のキャラバン。室内のしつらえもほとんどフル装備だ。
Photo: Polar
キャンピングトレーラーの元祖、エアストリーム。今でも圧倒的な人気を誇る。昔から人気のあるエアストリーム。もともとは飛行機のボディを作る会社であった。価格も別格の高さだが、その存在は比類なきものといえる。
Photo: Werk

Text: Stefan Huy
加筆: 大林晃平
Photo: Eriba