これありかもー この若者向けシティコミューターは原付EVでドイツでは15歳以上が乗れます 新型オペル ロックス‐e シートチェックを含む第1報

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このオペルは15歳から運転できる。

オペルはシトロエン アミをこちらに持ってきて、Rocks-eと名付け、若者とその親をターゲットにしている。なぜなら、15歳から、このEVのハンドルを握ることができるからだ。シートテストを含め初レポート。

SUVの代わりにSUP(Stand-up-paddling)というのはわかるが、SUMは?
持続可能なアーバンモビリティ(Sustainable Urban Mobility)の略だ。
バカバカしい?
そんなこと言わず、まずは写真を見てほしい。
そして、その後に本文を読んでみてほしい。
これは、新型「オペル ロックス-e(Rocks-e)のことだ。

リュッセルスハイムを拠点とするこのメーカーは、シトロエンが発明した、「アミ」をベースにしたオペルバージョンのシティコミューターで、2021年秋に、ドイツやその他の市場に投入する予定だ(これは事実だ)。
オペルの親会社である、ステランティス社は、それをブランド間で分割している。

この5枚の画像は、2019年に発表された、シトロエン アミのコンセプトだ。
Photo: Citroën

オペルのRocks-eは実は原付バイク

我々が最初に座らせてもらったのは、本当に小さなオペルで、分類上は、実は車ではなく原付バイクなのだ。
つまり、ここドイツでは、15歳以上の若者に許された、4輪の軽自動車だ。
全長2.41メートル、全幅1.34メートル、航続距離75km、家庭用コンセントで充電可能。
反対側に開くドア(両方の部品がフロントとリアと同一)、最高速度45km/h。
ドアオープナーとしてのループ、昔のアヒル(2CV)のようなヒンジ式の窓。
LEDヘッドライトとターンシグナルを含む、新しい「オペル ヴァイザー(Vizor)」グリルも用意されている。
しかし、中途半端な座り心地であることも事実だし、コックピットに過度の快適性の期待をしてはいけない。
言ってみれば、純粋にチョイ乗りようのシティコミューターで、何気なく乗るためのものだからだ。

シートテスト: オペルのRocks-eは、不要な装飾を排除した堅牢性を重視したものとなっている。

小型電気自動車のオペルは、通勤者(コミューター)にとっても、興味深い存在だ。
問題は、息子や娘たちは、学校や友達、スポーツ、実習などに行くとき、何がかっこいいと思うだろうか?
モペット?
E-BIKE?
スクーター?
それともこのRocks-e?
オペル自身、同じ質問を自問自答した。
そして、重要なのは、車か、車ではないかではないとの結論に達した。
インテリアデザイナーのカリム ジョルディマイナは、「Rocks-eは、自転車と車の間のギャップを埋めてくれます」と言い、「そして子供たちは、親に奪われないように気をつけなければなりません。なぜなら、これはとても楽しいものだからです」と、笑いながら語った。
回転半径約7メートル、重量わずか471キロ。
そして、これからどんな排気ガス規制が施行されようとも、「ロックス-e」は原付バイクよりもクリーンなのだ。
加えて、雨や寒さからも守ってくれる。
このため、新型オペルは、排気ガスを出さずに通勤したい、駐車スペースを探すのに時間をかけたくないというコミューターに適している。
エントリーレベルの価格は、コンパクトカーの価格を大きく下回ると言われている。
そして、そのリース料金は、バスや電車の月極定期券と同程度の価格となる模様だ。
調べてみると、月額約50~70ユーロ(約6,500~9,100円)になるそうだ。
市場での反応が楽しみである。

オペルRocks-eのインテリアデザイナー、カリム ジョルディマイナ(左)とともに。

このクルマは言うまでもなくシトロエン アミ(もちろん現代の)のオペル版ではあるが、ステランティスのような巨大自動車グループ内だと、こういう展開もあるのだな、と思うような出来事である。本家本元のアミとはかなりデザインも異なるし、その手法もかなりのもの、ということはやる気満々なプロジェクトなのだろう。
元のアミにしても、このクルマにしても、ヨーロッパの規制や法律あって成立することではあるが、15歳から乗れるというメリットも、昔から「ムシ」のような簡易な自動車が成立する土壌も、まずは規制に適合するかどうか、が大切な部分といえる。
日本では原付バイクと軽自動車がこのジャンルの代替ともいえるが、今後EV化がさらにすすめば、地域のモビリティーとしてこういった簡易的な車も成立するのではないだろうか……という難しいハナシはともかく、今、個人的には、一番乗ってみたいクルマが、これである。
たとえエアコンがなくとも、簡易的な乗り心地であっても、これがどういうものか、そして自分自身の交通環境ではどんな感じの自動車なのか、自分で体験してみたい自動車である。
ヨーロッパに行ったら、ぜひ乗ってみたい、とも思う。

Text: Tom Drechsler
加筆: 大林晃平
Photo: Opel Automobile GmbH