【動画付き】 伝説のスーパーカー カウンタック復活! 公式発表 新型ランボルギーニ カウンタックLPI 800-4 全詳細

218

50年の時を経て、ランボルギーニはカウンタックのニューエディションを発表した。このスーパーカーは、814馬力のV12ハイブリッドを搭載し、価格は200万ユーロ(約2億6400万円)を超える!

1970年代から1980年代にかけてのランボルギーニの広告塔、「カウンタック」は、スーパーカーの中のスーパーカーである。
わずか1.07メートル高のフラットなウェッジの写真は、無数の子供部屋の壁に飾られ、今日でも「カウンタック」は伝説の存在となっている。
そして、今年、その誕生から50周年を記念して、ランボルギーニは、「カウンタック」のニューモデルを、112台限定で発売する。

➤ 歴史
➤ デザイン
➤ インテリア
➤ エンジンとテクノロジー
➤ 価格と発売時期

ペブルビーチで開催された、「モントレー カーウィーク」の一環として、ランボルギーニは「フュー オフ(Few Off)」シリーズのひとつである、「LPI 800-4」を名乗る、新型「カウンタック」を発表した。
この限定スペシャルモデルは、ハイブリッドパワートレインを搭載しており、50年前に初めて公開された、オリジナル「カウンタック」へのトリビュートでもある。

ランボルギーニは2021年にカウンタック50周年を迎える

1971年、ベルトーネのデザイナー、マルチェロ ガンディーニがデザインした、「カウンタック」は、ジュネーブモーターショーで初めて公開され、日の目を見た。
当初、量産の予定はなかったが、今見ても未来的な「カウンタック」は、人々の熱狂を呼び起こし、創業者のフェルッチオ ランボルギーニは、急遽、プロトタイプを作らせた。
そして、その1年後には、「カウンタック」の量産が決定された。
しかし、「ランボルギーニ」は、「ランボルギーニ ウラッコ」の開発と並行して行っていたため、1974年に最初のカスタマーカーが納車されるまでには時間がかかった。
「カウンタック」は、そのデザインから伝説となり、1990年まで数多くのバージョンがラインナップされたが、これはランボルギーニの他のどのモデルよりも長く続いた。

オリジナルモデル: 初代ランボルギーニ カウンタックは、発表から50年を経てもなお、未来的な印象を与える。

そして今年、新しい「カウンタック」が誕生した。
ランボルギーニのCEOである、ステファン ヴィンケルマンは、「この車は、私たちにとってゲームチェンジャーです」と言う。
そして、「初のハイブリッドスーパーカーであり、先代と同様に現在のビジョンを持った車です」と続けた。

ニューエディション カウンタックは、レトロカーを目指したものではない

「カウンタックLPI 800-4」のパワートレインと同じくらい重要なのは、もちろんそのルックスだ。
「初代カウンタックは、他のどのモデルよりも、ランボルギーニのDNAを形作っていました」と、ランボルギーニのチェントロスティーレ(デザインセンター)のチーフデザイナーである、ミチャ ボルカートは説明する。
新バージョンで特に難しかったのは、単にレトロな車を作ることではなく、2021年における、「カウンタック」の姿を想像することだった。
そしてそれは結果的に、見事に成功したのではないだろうか。

新しい「カウンタック」のディメンション&デザイン手法データは以下の通り
全長: 4.87メートル
全高: 1.14メートル
全幅: 2.10メートル
シザーズドア
テレフォンスタイルホイール
六角形のホイールアーチ
フォールディングヘッドライトなし

まずはフロントから始めよう。
現行のランボルギーニの他のモデル同様、「カウンタック」はシャープに描かれている。
しかし、「アヴェンタドール」と比べると、フロントはより明確にデザインされている。
超薄型のラジエターグリルには、「カウンタック」の文字が控えめに入っており、フロントフードにはビーディングやエッジは一切ない。
しかし、オリジナルの特徴のうち、ひとつだけ現代に引き継ぐことができなかったものがある。
それは「カウンタック」のフリップアップ式ヘッドライトだ。
ヘッドライトの中には、ターンシグナルの上に、丸いライトが2つ隠されている。
少量生産のランボルギーニには例外はない。
その結果、ミチャ ボルカートのデザインチームは、ヘッドライトを折り畳んだ、オリジナルの「カウンタック」のルックスを真似ることにした。
「LPI 800-4」では、細いヘッドライトの下に、薄いデイタイムランニングライトが装着されている。

新型カウンタックのフロントは、アヴェンタドールよりも角ばったデザインになっている。

また、新型「カウンタック」のプロフィール(横顔)も非常によく似ている。
ドアの後ろにある大きなエアインテーク、いわゆる「NACA」ダクトは、オリジナルの「カウンタック」と同様に、視覚的にドアの中に延長されている。
さらに、初期の「カウンタックLP500」を彷彿とさせるスラットギルがあり、さらに新型「カウンタック」の名を冠したルーフの窓(「ペリスコーピオ」)も考えられている。
ボタンを押すと、透明だったルーフが不透明になるというものだ。

もちろん、六角形のホイールアーチと、伝説的な「テレフォンスタイル」のホイールも欠かせないものだ。
しかし、新型「カウンタック」のホイールは、20インチと21インチと、オリジナル「カウンタック」よりも大幅に大きくなっている。
これは、「新型カウンタック」が、2011年から発売されている、「アヴェンタドール」をベースにしていることも影響していると思われる。
ランボルギーニは、プレスリリースではこのことに触れていないが、シザーズドアを開けると、V12フラッグシップのモノコックがカーボンボディの下にあることが明らかになる。
1974年に発売された「カウンタック」は、ドアが上に開く、最初のランボモデルだったからだ。
このシリーズにより、シザーズドアは、すべてのV12ランボモデルのトレードマークとなった。

新型カウンタックのファーストシートテスト

そのドアはAピラーにヒンジで固定され、斜め上に開く。
その開き方は飽きることのないスペクタクルだ。
中に入ると、プレイステーションのようなデジタルコクピットの風景が目に飛び込んでくる。
ミチャ ボルカートは次のように説明する。
「例えば、アウディの音声認識など、グループ会社から最高のマルチメディアを提供してもらっています。しかし、ドライバーがあたかも自分がパイロットであるかのように感じられるように、インターフェースを再プログラムしています」。
ドライバーは、ボタンを押すだけで、透明なルーフを不透明なルーフに変えることもできる。また新鮮な空気が必要なときは、エアベントを回すことで空調をコントロールできる。
この2つの連動した部品は、3Dプリンターで作られた部品として製品化された。
また、ここでも六角形の形状が採用されており、細部にまでこだわっている。

インテリアはアヴェンタドールとほぼ同じだ。ブガッティ シアンも同じスクリーンを採用している。

カウンタックの6.5リッター自然吸気V12エンジンを電動モーターが支える

新しい「カウンタック」の性能などは以下の通りである。
● 6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジン、最高出力780馬力、最大トルク720Nm
● トランスミッションに直接連結された48ボルトの電気モーター
● システム出力: 814馬力
● 0-100 km/h加速: 2.8秒
● 0-200 km/h加速: 8.6秒
● 最高速度: 355 km/h
● 車両重量: 1595キログラム
● パワーウェイトレシオ: 1.95kg/hp(1馬力あたり1.95kg)

発表当時、「ランボルギーニ カウンタック」は、見た目だけでなく技術的にも絶対的なマイルストーンだった。
先代の「ミウラ」とは異なり、「カウンタック」のV12は縦方向に搭載されていたため、「LP(Longitudinale Posteriore)」と名付けられた。
当初は3.9リッターV12で、375馬力を発揮していたが、最もパワフルなバージョンである「LP5000S QV」と、「25周年記念モデル」では、現在の5.2リッター自然吸気V12で455馬力を発揮するようになった。
そして、新型「カウンタック」は、さらにパワフルになった。
6.5リッターV12エンジンは、新型「アヴェンタドール アルティマエ」のスペシャルモデル同様、780馬力を発揮するが、7速ISRトランスミッションに直結した、48ボルトの電動モーターがサポートし、追加で34馬力を発揮する。
それを足すと、トータルの出力は、814馬力となる。
ちなみに、パワートレインは、63台限定の「ブガッティ シアンFKP37」でもおなじみだが、その場合、V12は785馬力を発揮し、システム出力は819馬力になる。
厳密に言えば、新型「カウンタック」は、実際には、「LPI 814-4」と呼ばれるべきもので、イタリア人の付けた「LPI 800-4」という呼称は、少しごまかしているものといえよう。

ルーフに埋め込まれた窓は、上から見たときにしか見えない。

呼称よりもはるかに重要なのは、パワーウェイトレシオである。
全長4.87メートル、全高1.14メートルの「カウンタック」のボディは、すべてカーボンでできているため、複雑な技術を駆使しているにもかかわらず、このスーパースポーツカーの重量は、1595kgしかなく、その結果、パワーウェイトレシオは、1馬力あたり1.95kgという優れた値となっている。
だから、「カウンタック」が、静止状態から100km/hまでわずか2.8秒で加速するのも不思議ではない。さらに、200km/hまではわずか8.6秒、そして355km/hでようやく加速は停止する。

新しいカウンタックのベース価格は、201万ユーロ(約2億6,530円)

ランボルギーニは、カラーの面でもオリジナルへの橋渡しをしている。
新しい「カウンタック」には、「インパクトホワイト」、「ギアロカウンタック」、「ヴェルデメディオ」といった、歴史的なカラーが用意されている。
これらのソリッドカラーが苦手な人は、現行のカラーパレットからも、自由に選ぶことができるようになっている。
ところで、なぜ「カウンタック」が、ちょうど112台に限定されているのかというと、初代「カウンタック」の社内呼称が、「LP112」だったからだ。

限定生産112台の「カウンタックLPI 800-4」は、2022年の第1四半期からの納入を予定している。
単価は、2,010,000ユーロ(約2億6,530万円)、この200万と1万ユーロという価格は、ランボルギーニの同じく限定生産の「アヴェンタドール ウルティマエ」に要求している金額の約5倍になる。
しかし、このことが購買意欲を減退させているわけではないようで、公式発表前に2021年「カウンタック」は、その大部分がすでに予約済みとなっているという。
ニューエディションもポスターカー(広告塔)になるための要素を備えているかどうかは、その後、数十年後に明らかになるだろう。

いよいよ伝説のスーパーカーの復刻版の登場となったが、こういうジャンルのスーパーカーの場合、絶対的な性能などよりも、いったいいくらで、何台生産するかのほうが重要問題となる。
この2021年に登場した「カウンタック」の場合、その内容に大きく貢献しているのは、アウディの技術であることは言うまでもなく、さらにはブガッティとも血縁関係のあるスーパーカーである。もちろん昔の「カウンタック」よりも大幅に性能はアップし、おそらくその信頼性も向上していることは間違いないが、とにかく大切なことはその形と、どこまで「カウンタック」らしい格好よさを再現できるかにつきよう。
今回、公表された写真を見る限り、外観も内装もかなりカウンタックに雰囲気を似せたものとなっているが、フロントのライト周辺の処理はやはり評価がわかれそうだし、個人的には「カウンタック」というよりも、他の(最近の)ランボルギーニのモデルに雰囲気が似ていることも若干気になる。
まあそれも当たり前で、アウディの技術によって作られたランボルギーニは、そのデザイン手法の中に、必ず「カウンタック」、あるいは「ディアブロ」などのデザインエッセンスを漂わせていることは明らかだし、それはそれでまったく間違いではなく、当然のことだ。そういう観点からすれば、今回の2021カウンタックは、それなりにまとまったスーパーカーではあるし、おそらく総数はもう完売だろう。
その大多数は「カウンタック」か、他のスーパーカーも所有しているオーナーではあるだろうし、そういう人たちにとっては、こみこみ3億円の価格も問題にはならないはずである。
買えないから言うわけではないが、個人的には、やっぱり昔の「ホンモノ」の「カウンタック」のほうが新鮮で衝撃的で、純粋に美しいとは思う。

Text: Andreas May, Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: Lamborghini S.p.A.