初テスト 新型シトロエンC3エアクロス フェイスリフトされたシトロエンのコンパクトSUVに初試乗 その評価は?

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シトロエンC3エアクロス。できたてほやほやのニューモデルだ。小さなクセはあるものの、シトロエンC3エアクロスは好感が持てる。フェイスリフトにより、視覚的には、コンパクトSUVとなったシトロエンC3エアクロス。その小さなフランス車をファーストチェック&レポート。

それは奇抜さなのか、それとも個性なのか。
我々は後者に同意する。
なぜなら、「シトロエンC3エアクロス」は単純に好きにならざるを得ないからだ。
そして、それは以下の点にもかかわらず・・・だ。
まず、オートマチックセレクターレバーのインジケーターライト付きシフトゲートが、コンソールの中央に彫られているため、首をかなり動かさなければならない。
第二に、シートヒーターのボタンがシートフレームの外側にあること。
そして3つ目は、9インチのマルチメディアにはスピードダイヤルのボタンがあるものの、帰宅時間や残りのキロ数を知りたい場合は、文字が小さすぎて老眼鏡をかけなければならない。
まさにティーンエイジャー向けのフォントだ。

今回のモデルチェンジで、エアクロスは新たなルックスを得た

だから、フェイスリフトされた「シトロエンC3エアクロス」にブーイングしたいのかって?
いや、むしろ祝福したいのだ!
2代目「エアクロス」は、2017年夏から、オペル「クロスランド」とテクノロジーを共有しながら道路を走っていることになる。
今、彼らは主に、4.16メートルの短いコンパクトSUVのフロントを強化し、大きなエアインテーク、シャープなLEDライトとともに、全体的に堅牢に見え、もはやキュートであることを望んでいない。
幸いなことに、実用性も維持されている。
後部座席のベンチを15cm前方に移動させると、トランクルームの容量が410リットルから520リットルに増え、後部座席を完全に倒すと、フラットなロードフロアと1,289リットルの容量が得られるようになっている。
そして、シトロエンは約束する。
「助手席を倒せば、長さ2.40メートルのルーフラックも入ります」、と。
我々は、リュッセルスハイムのアダム オペルハウス(現在、シトロエンジャーマニーがオペル、DS、プジョーと共同生活をしている)から、フェルトベルクまでドライブしてみて、その実力を試してみた。

優れたステーションワゴン: 1.2リッター3気筒と、トルコン式オートマチックが、快適なドライブを実現。
もう可愛いとは言えない: 今回のマイナーチェンジで、C3エアクロスは、より逞しくなった。

エンジンとトランスミッションの組み合わせがC3によく似合っている

第一印象。
131馬力の1.2リッター3気筒エンジンと、6速コンバーター付きオートマチックの組み合わせは、グループ内のさまざまなモデルで知られているように、このクルマに非常によく似合っている。
さらに乗り心地だが、車は非常にソフトで、快適にチューニングされているので、フロントエンドはわずかに揺れ、高速コーナーでは、乗り物全体がぐらつき、まるで昔のダック(2CV)のようだ。でも、それがシトロエンらしくていいのだ。
このコンパクトSUVは、快適に滑ることを望んでいるので、「エアクロス」によく合っている。
先に乗ったときに気がついたのだが、厚手の布地でできたアドバンスコンフォートシートは、より大きな(そしてより高価な)シトロエンでおなじみのものだ。
お金といえば。
フェイスリフトされた「C3エアクロス」は、110馬力で、18,790ユーロ(約248万円)というリーズナブルな価格からとなっている。
我々のテスト車は131馬力、オートマチックで、23,890ユーロ(約315万円)だったが、70種類ものパーソナライゼーションオプションから好みのものを選べば、さらに高くなる。
そうそう、ナビゲーションシステムもオプション装備であり、みすぼらしくて古臭いけど、これもたったの600ユーロ(約7万9千円)だ。
だから、少々、癖があっても許せる。(笑)

テクニカルデータ: シトロエンC3エアクロス ピュアテック130
● エンジン: 3気筒、ターボ、フロント横置き ● 排気量: 1199cc ● 最高出力: 131PS@5500rpm ● 最大トルク: 230Nm@1750rpm ● 駆動方式: 前輪駆動、6速AT ● 全長×全幅×全高: 4155×1756×1605mm • 乾燥重量: 1280kg • ラゲッジコンパートメント容量: 410~1289リットル ● 最高速度: 195km/h ● 0-100km/h加速: 10.3秒 ● 燃費: 16.3km/ℓ ● CO2排出量: 139g/km ● 価格: 23,890ユーロ(約315万円)より

結論:
ミニSUVの競争はさらに激化している。
「VW T-Cross」やヒュンダイ ベイロンが後ろから追い上げてきているが、4年前に発売された「シトロエンC3エアクロス」が、新しく生まれ変わったのは良いことだと思う。
その快適さ、その大きさ、そしてマルチユーティリティーな性格はとても良い。
AUTO BILDテストスコア: 2

シトロエンといえば趣味性の高いクルマで、昔は故障自慢大会の常連、というのは実は大間違いで、本当は実用性の高い、どこまでもまっすぐ走っていける快適性を備えた自動車なのである。
今回の「C3エアクロス」も、そんなシトロエンの実用性をさらに発展させた王道の一台で、しかも乗ってみるとかなりシトロエンらしい。そのシトロエンらしさとはどんなものかというと、ゆらゆらと柔らかく快適に、でも直進安定性はばっちり、みたいな感じだろうか。どうやらその部分も大変良好な仕上がりのようで、それこそがステランティスグループ内で、オペルやプジョーといった同門との住みわけになるのだろう。
若干、エレクトロニクスデバイスの仕上がりや、細かい仕上げには一抹の不安もないわけではないが、あまり難しく考えずに、気楽に毎日ガンガン使い倒して付き合えばいいのではないだろうか。ヨーロッパの小型車というのは、基本的にはそういうものなのだから。
日本への導入が楽しみな小型(といってもけっこう大きいけど)シトロエンである。

Text: Andreas May
加筆: 大林晃平
Foto: PSA Groupe