新車情報 アウディからの新型電動SUV&SUVクーペ アウディQ4 e-toronの全情報をお届け

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Q4 e-tronは、MEBプラットフォームを採用した最初のアウディだ。コンパクトSUVでありながら、スポーツバック クーペのバリエーションも用意されている。また、最高で299馬力を発揮する。

➤ エンジンラインナップと価格(アップデート情報)
➤ スポーツバック
➤ 外観
➤ インテリア
➤ コネクティビティ
➤ 装備

新型「アウディQ4 e-tron」の幕が上がる。
アウディは、最初のMEBモデルで、新しいグループプラットフォーム上の電気自動車のビジョンを示している。
「Q4」のほかにも、「VW ID.4」といった兄弟車が、ヴォルフスブルクのプラットフォームを採用しているが、見た目にはアウディとはまったく異なるものだ。
「Q4 e-tron」も、技術的には兄弟車であるID.4と同様に、ザクセン州ツヴィッカウのVWマルチブランド工場で生産される。
以下に、アウディ初の電動コンパクトSUVに関するすべての情報をお届けする。

新型Q4 e-tronには、クーペバージョンのスポーツバックも用意されている。

エンジンと価格: Q4に新たなエントリーモデルのクワトロを設定(アップデート!)

「Q4 e-tron」には、3種類のエンジンと2種類のボディスタイルが用意される。
アウディは、定番のSUVに加えて、2,000ユーロ(約26万円)の追加料金がかかる、「スポーツバック」クーペバージョンもプレミアする。
両モデルとも、バッテリーサイズは2種類用意されており、ベースモデルには小型のバッテリーが搭載される。
「Q4」は、すでに、2021年6月から、SUVとスポーツバックの2モデルが販売開始されている。以下にそのバリエーションを列挙してみよう。

● アウディQ4 35 e-tron:
駆動方式: 後輪駆動、最高出力: 170PS、最大トルク: 310Nm、0-100km/h加速: 8.5秒、価格:41,900ユーロ(約553万円)より

● アウディQ4 40 e-tron:
駆動方式: 後輪駆動、最高出力: 204PS、最大トルク: 310Nm、0-100 km/h加速: 9.0秒、価格: 47,500ユーロ(約627万円)より

● アウディQ4 45 e-tronクワトロ:
駆動方式: 全輪駆動、最高出力: 265PS、最大トルク: 425Nm、0-100km/h加速: 6.9秒、価格: 50,900ユーロ(約670万円)より

● アウディQ4 50 e-tronクワトロ:
駆動方式: 全輪駆動、最高出力: 220kW(299ps)、最大トルク: 460Nm、0-100 km/h加速: 6.2秒、価格: 52,900ユーロ(約698万円)より

スポーツバックでは、2分割されたリアウィンドウを採用。スポイラーで空力特性を向上させている。Cd値は0.26。

スポーツバック: Q4 e-tronにはクーペも設定

アウディは、フルハッチバックに加えて、「Q4」にクーペのような「スポーツバック」も用意している。
この2つのSUVは、Bピラーまでは違いがないが、それ以降はスポーティな派生モデルのルーフが目に見えて下がっている。
リアは、スポイラーで区切られた、2分割のリアウィンドウで終わる。
珍しいことに、535リットルのトランクルームを持つクーペは、日常的な使用においては、SUVよりも荷物を積むスペースが広くなっている。
より急勾配のルーフラインにもかかわらず、リアのスペースは良好だ。
1.80メートルの高さの「Q4 e-tronスポーツバック」は、長時間の移動でも、2列目に座るのが楽しい。

SUVはクーペに比べて空力的にやや劣るものの、Cd値は依然として0.28という優れたものだ。

外観: Q4は典型的なe-tronとなる

アウディは、「Q4」にVWグループの技術を採用しているが、外観的には、「e-tron」はプラットフォームの兄弟モデルとの共通点はなく、アウディでおなじみの技術的なデザインアプローチに依存している。
フロントは「e-tron」らしいデザイン手法だが、アウディとしては初めてクローズドのアウディリングを採用している。このリングには、アクティブクルーズコントロールなどのセンサー技術が搭載されており、将来的には他のモデルにもこの形で搭載されることになるだろう。
アウディをパーソナライズしたい人は、デイタイムランニングライトのシグネチャーを変更することができるようになっている。
LEDヘッドライトは標準装備されている。

サイドでは、アウディの専門用語でブリスターと呼ばれる、フレア状のホイールアーチが際立っている。
ホイールは、19インチと21インチがあり、好みに応じて選択できるようになっている。
「Q4」には、すべてのバージョンでクラシックミラーが装備される。
リアにはLEDテールライトがあり、これは連続したストリップ状のライトでつながっている。

インテリアは技術的にデザインされている。スクリーンは他のアウディよりも大きい。

インテリア: Q4 e-tronのコックピットの様子

我々はすでに「Q4 e-tron」のシートチェックを行った。
コックピットは非常にテクニカルな印象を与えているが、それは少なくともアウディの新しい形状のステアリングホイールによるものだ。
タッチサーフェスの機能は、「ID.4」と同じものだが、独自のレイアウトが施されている。
センタースクリーンは、オプションとして、アウディ初の11.6インチに拡大されたものが用意されている。
クライメートコントロールは、その下に配置されていて、これまで通り、ボタンで操作できるようになっている。
リアでは、ロングホイールベースの恩恵を受けて、特にレッグルームが広くなっていて、現行モデルの「Q7」とほぼ同等の広さだ。
長距離旅行に適している。

新しいヘッドアップディスプレイは、AR(拡張現実)によって外の環境と連動する。

コネクティビティ: Q4 e-tronにARヘッドアップディスプレイを搭載

VWグループのすべての新型車と同様に、「Q4 e-tron」のインフォテイメントも「MIB3」をベースにしていて、アウディに幅広い機能を提供している。
電気自動車のアウディでは、このシステムが拡張現実ヘッドアップディスプレイのベースにもなっている。
これは、運転席に座っている人の視界に、ダイナミックなナビゲーションの矢印や警告を直接表示するものだ。
このシステムは、メルセデスの「Sクラス」を彷彿とさせるものだが、アウディでは、そこまで細かく調整されてはいないが、それでもコンパクトクラスのクルマとしては、機能的によくできたものだ。

装備: Q4 e-tronのヒートポンプとプログレッシブステアリング

「Q4 e-tron」の全モデルには、2種類の「ダイナミックパッケージ」を注文することができるようになっている。
1つ目のパッケージには、「Q4」を15mm下げるスポーツサスペンションが含まれている。
同時に、明らかにスポーティなドライビングにフォーカスしたものとなっている。
このダイナミックパッケージは、「S-Line」バージョンに標準装備されている。
もう一つのパッケージは、日常的な運転をメインに、減衰力を調整できるサスペンションが用意されている。
一方で、スポーツサスペンションを装備したすべての「e-tron」には、プログレッシブステアリングも装備されている。
オプションのヒートポンプは、寒い日の室内の空調を改善する。
このヒートポンプは、バッテリーからの排熱を利用して、室内を暖めることができるようになっている。
これにより、バッテリーの温度管理の形を整えることができる一方で、ヒーターファンによるエネルギー消費がないため、冬場の航続距離を伸ばすことができるようになっている。

結論:
我々はアウディの一貫したデザインに慣れてきた。
「Q4」はEVモデルであっても、その素晴らしい伝統を引き継いでいるに過ぎない。
しかしアウディが(補助金のおかげで)、手頃な価格で我々を魅了しているという事実は驚きだ。
このようにして、Eモビリティは多数派になり、普及していくのだろう。

Text: Andreas Huber
Photo: AUDI AG