【新着ニュース】アウディの新型最高級セダン登場? アウディA8の後継モデル? スフェアコンセプトモデル IAAでお披露目

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アウディの新しいスタディモデルは、A8の後継モデルとなる可能性がある。

アウディは、次のA8が取り得る方向性を、9月にミュンヘン開催されるIAA(ドイツ国際モーターショー)に出展される新しいショーカーで示している。完全自律走行が重要な役割を果たす日も近いだろう。

次期「アウディA8」は、電気自動車となり、早ければ2025年には、道路を走っているかもしれない。
インゴルシュタットに本社を置くアウディは、早ければ年内に、ミュンヘンで開催されるドイツ国際モーターショー、「IAA 2021(2021年9月7日~12日)」で、セダンの後継モデルのスタディモデルを公開する予定だ。
「グランドスフェア」コンセプトは、段階的に発表される、3つのデザインスタディのうちの1つで、今後数年間のアウディのビジュアル的な方向性を示している。
このコンセプトカーは、部分的には、すでに見ることができるが、外観の公式写真はまだ機密のままだ。
「アウディ グランドスフェア コンセプト」は、次期「A8」の前触れとなる。

これほどまでに、「ニューエディション」という言葉がふさわしいものはない。
「私たちはクルマを完全に考え直しました」と、アウディのデザイン責任者であるマーク リヒテは説明する。
つまり、アウディのデザインチームは、「グランドスフェア コンセプト」のインテリアを先にデザインし、それを中心にボディを仕立てていったのだ。
普通、クルマはその逆に作られるものだが、今回の研究では、それが事実であると証明されている。

アウディ グランドスフェアは道路上では電動

外から見ると、スレンダーな姿、流れるようなリアエンド。
その正体は?
エレガントなステーションワゴン?
スポーティなバン?
クールなクロスオーバー?
それとも、結局、GTなのか?
しかし、そのどれでもなく、その必要はない。
フロントには内燃機関がなく、「グランドスフェア」は電気で動くからだ。
いずれにしても、どの角度から見ても素晴らしい車だ。
特に右後方から見ると、ボンネットが2メートルもあるかのように見える。

このモデルが2025年に量産される頃には、アウディでは、ガソリンやディーゼルエンジンはとっくに廃止されていることだろう。
さて、ここで気になるのが「グランドスフェア」の内部構造だ。
デザインチームは、新たに生じた自由なスペースを見事に活用している。特に、大容量のエンジン、トランスミッション、エキゾーストシステムが排除されたことによるスペースの拡大、そしてそれらの位置の入れ替えだ。
これまでドライバーの仕事場は左前方にあったのを覚えているだろうか?
ラグジュアリークラスで、ゆったりとした旅をしたい人は、右の後ろに座っていた。
しかし、今はフロントが新しいリアになっているのだ。

上から見ると、キャビンの広々とした空間感覚がよくわかる。リアシートも独特な形状だ。

インテリアは、アウディの中でも十分なスペースを提供している

ここにはスペースは尽きることがないと思われるくらいに存在している。
ダッシュボードは左右のAピラーからAピラーまでの大きなディスプレイに縮小され、それが実に大きく前にスライドしている。
スイッチやボタン、タッチスクリーンに手を伸ばす必要はない。
目的のコントロールパネルを見るだけで、アウディはあなたが何をしてほしいのかを理解してくれる。
キーワードはアイトラッキングだ。
それでも、まだスイッチを回したり、押したりしたい人は、ドアのアームレストにコントローラーが設置されている。

これからはラウンジ感覚のシートが主流になるはずだ。だが、この観葉植物は、おそらく量産には至らないだろう。

そして、ラウンジの上品な雰囲気、大きな窓、センターコンソールにあるバー、緑の植物、そして、60度後ろに倒せる快適なシートが兼ね備わっている。
なぜなら、標準モデルの「グランドスフェア」では、誰もが自分で車を操縦する必要がないからだ – もしも操縦したくなければという前提付きだが。
ステアリングホイールは、不要なときには折りたたまれ、「A8」後継モデルは、レベル4に基づいて自律的に運転する(できるようになっている)。

Bピラーがないので、コンセプトカーへのアクセスは快適なはずだ。果たして、将来的に、A8はこのようになるのだろうか?

なんとも今までの自動車と違うスタイルと内容ではあるが、完全EVビークルで完全自動運転システムの時代の高級車というのは、こうなるのかもしれない、と思った。最初は絵空事のようにもとらえていたが、昨今の世の中の変化を見ていると、これぐらいの自動車(というか移動する機械)に進化することは決して夢物語ではない。
次世代の「アウディA8」が、ここまでドラスティックに変われるかどうかは、かなり怪しいが、10年後くらいにはありえるかも…。そんな気持ちで今回のコンセプトモデルを眺めた。
もちろん今までのドライビングプレジャーとは、全く異なる世界ではあるが、自動車の可能性としてとらえた時には、まだまだ追いかけるべき新しい世界がある、ということには賛同したい。

Text: Michael Gebhardt and Andreas Huber
加筆: 大林晃平
Photo: AUDI AG