【新着情報】新型ルノー ゾエ ルノーのコンパクトEVがフェイスリフト その中身は? 全情報!

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リフレッシュされたルノー ゾエ。

電気自動車のベストセラーであるゾエがマイナーチェンジされた。ルノー ゾエには、ほぼ1万ユーロ(約130万円)の補助金が付いてくる。我々のテストの評価は、「非常に良い」と評価された。以下にフォトギャラリーとともにレポートをお届けする。

現在、ドイツでの個人の購入者は、新しくリフレッシュされた、新型「ルノー ゾエ」を購入する際に、9,900ユーロ(約130万円)を節約することができる。
連邦政府が電気自動車の購入プレミアムとして6,000ユーロ(約78万円)を負担し、ルノーが残りの金額をカバーしているからだ。
さらに「ゾエ」は、ADACのテストで、「非常に良い」と評価された、自宅で充電するための充電ウォールボックスも含めた総合的な特典を用意した。

「ルノー ゾエ」の価格は、バッテリーを含めて29,990ユーロ(約390万円)だ。
補助金措置によって押し下げられたベース価格が、2020年に、「ゾエ」の販売台数を、3倍の30,400台に増やし、「ゾエ」を再びドイツならびに欧州での、e-ベストセラーにした決定的な理由であろう。

2021年3月以降、ルノーは、購入価格に充電ステーションの割引分を上乗せしている。
「ゾエ」の購入者には、充電ウォールボックスに200ユーロ(約2万6千円)のディスカウントと、194ユーロ(約2万5千円)相当の、ダブルトランクフロアが、無料で提供される。
ウォールボックスは、2018年のADACテストで、4.6kWバージョンとし、て「非常に良い」と評価された、充電出力22kWの「KEBA KeContact P30x」シリーズだ。

ゾエ:2つのエンジンから選択可能

「ルノー ゾエE-Tech」には、2019年のフェイスリフト以降、80kW(109馬力)、225Nmのトルクを持つ「R110」エンジンと、トップモデルに搭載される100kW(136馬力)、245Nmの「R135」エンジンの2種類のエンジンバリエーションが用意されている。
どちらのバージョンも、同じ52kWhのバッテリーを使用している。
DC充電機能により、CCSプラグ(Combined Charging System)を介して、最大50kWで充電することができるようになっている。
フェイスリフト以降、バッテリーのレンタルはできなくなった。

ルノーは、小さな「ゾエ」を大幅にマイナーチェンジした。フランス発の電気自動車が誕生した2013年、欧州ではまだ「ゾエ」の独壇場だった。完全な電気駆動の小型車をあえて提供するメーカーはほとんどなかった。その後、ルノーは何度も改良を重ね、より大きなバッテリー(=航続距離)を搭載してきた。それでも現行の「ゾエ」は、まったく現在の水準に追いついていなかった。そこで、今回、全面的なフェイスリフトを行うことにしたのだった。

ルノーは、今回初めて「ゾエ」の外観をリフレッシュした。フロントには、フルLEDヘッドライト(標準装備)、新提案のラジエターグリル、そして新鮮なエプロンを採用している。後者は、メルセデスのダイヤモンドラジエターグリルを幾分連想させるもので、装備によってはクロームエレメントが装備されている。
また、今回のフェイスリフトでは、ルノーは初めてオプションのフォグランプを「ゾエ」に搭載している。もちろんマイナーチェンジのため、全体的なプロフィールは何も変わっておらず、リアドアの形状は従来通り遊び心があり、ルーフラインも同じだ。
新しいのは、ホイールの種類だ。「ゾエ」には標準で15インチのホイールが装着されているが、追加料金で、16インチと17インチのリムも用意されている。
リアエンドは従来通りだが、これまでのルノーのシンボルマークに代わって、水平方向の支柱が付いた新しいテールランプが採用されている。リヤのターンシグナルは、アウディ/VWスタイルの形状のウィンカーだ。

インテリア: 「ゾエ」のインテリアは完全に新しく、先代よりも大きく進化している。乗車するとすぐに、ルノーが本当に品質を向上させ、「ゾエ」を大幅にアップグレードしたことがわかる。新しいレザーステアリングホイールは「クリオ」のもので、フェイスリフト前と比べて人間工学的にも優れている。その後ろには、10インチのフルデジタルインストルメントクラスターがある。標準で搭載されており、トリムレベルを上げるとより機能的になる。読みやすさは、少なくともフォトスタジオでのシートテストでは良好で、解像度も高く、ディテールも優れている。
ドアパネルを除いて、インテリアは発泡プラスチックで覆われている。ソフトタッチの表面には上質な感触があり、高級感がある。装備に応じて、レザーやリサイクルファブリックと組み合わせている。また、インフォテイメントシステムも新しくなった。従来の「R-Link」に代わる、新しい「イージーリンク(Easy-Link)」システムは、より直感的に操作できるように設計されている。ベースバージョンでも、7インチ、オプションで9.3インチのタッチスクリーンで操作できるようになっている。Apple CarplayとAndroid Autoが常に搭載されている。
フロントのシートは比較的横方向のサポートが少ないが、1列目のスペースそのものは十分だ。後部は狭いが、不快感はない。短い距離であれば、1.80メートルまでの人であれば問題ない。それより背の高い人は、少し窮屈に感じるかもしれない。

装備と接続性: フェイスリフトに伴い、「ゾエ」にも全く新しいインフォテイメントシステムが採用された。新しい「イージーリンク(Easy Link)」システムは、旧式のインフォテイメントシステム「R-Link」に代わるもので、ルノーの新型車に搭載されている。これはボッシュ、グーグル、TomTomとの共同開発で、特に直感的な操作が可能だという。画面サイズは2種類。ベースでは7インチ、オプションで9.3インチまで可能だ。Apple CarplayとAndroid Autoは常に標準装備されている。
ルノーは、アシスタントの面でも「ゾエ」をアップグレードしていて、交通標識認識、ブラインドスポット警告、緊急ブレーキ、車線逸脱警告などが搭載されている。また、ルノーは、自動駐車機能、自動駐車ブレーキ、全方位モニターシステムなど、駐車のためのあらゆるヘルパーを「ゾエ」に詰め込んでいる。

パワーユニット: 「ゾエ」に2種類のパワーユニットが用意された。ベースモデルには、80kW(109ps)の出力と225Nmのトルクを持つ「R110」電動モーターを採用している。「R135」電動モーターを搭載したトップモデルは、100kW(136馬力)のパワーを発生し、245Nmのトルクでアスファルトを駆け抜ける。両モデルとも同じ52kWhのバッテリーを使用している。それ以下の容量のバッテリーは用意されていない。
航続距離は、暫定的に「R135」バージョンで390kmと言われている。街乗り仕様としては十分だ。小型のバッテリーを持つ「R110」はまだホモロゲーションを取得していないため、こちらの航続距離はまだ正確には言えない。しかし、2021年末の市場投入までには判明するはずだ。

「ゾエ」には、フェイスリフトに伴い、急速充電機能が追加された。DC充電オプションにより、この小さなフランス車は、最大50kWで充電することができる。これにより、30分以内に150kmの航続距離まで充電することができるようになっている。

結論:
アップグレードされた「ゾエ」は、明らかに成長を遂げている。
ルノーは、先代モデルからの、賢明な要素を残しつつ、必要に応じて改良を加えている。
航続距離が伸び、パワーユニットもパワフルになった「ゾエ」は、都会のジャングルの中で、楽しい、現代的な存在になる可能性を秘めている。

Text: Christian Jeß
Photo: AUTO BILD Montage, Renault Deutschland AG