【初テスト】おそらくベントレー最後の純内燃機関トップモデル ベントレー コンチネンタルGTスピードにレーストラックで初試乗&レポート

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左車線の主、ベントレー コンチネンタルGTスピードの走りは文字通り強力

ベントレー コンチネンタルGTスピードは、美しい現代の遺産だ。我々は、このニューモデルのプリプロダクションモデルに試乗することができた。テクニカルデータとともに、そのドライビングインプレッションをレポート。

ベントレーは、早ければ2026年には、全車両にプラグインハイブリッドドライブを搭載し、2030年には、その全モデルが完全な電気自動車として生産ラインから出荷される予定だ。しかし今回の、新型「コンチネンタルGTスピード」はまったく別物だ。このトップモデルで、ベントレーは再び内燃機関の存在を正当化しているからだ。

コンチネンタルGTスピードには十分なパワーがある

12本のシリンダー、2基のターボチャージャー、659馬力、900ニュートンメートルというトルク。新型「コンチネンタルGTスピード」の長いボンネットの下には、本物の要素が詰まっている。もちろん、それだけではない。ベントレーのエンジニアはこのラグジュアリークーペに、シャシーの面でも多くのハイテクを投入している。後輪操舵(リアホイールステアリング)とロールコンペンセーションが、アダプティブに制御されるシャシーを支えている。テスト車は、まだプリプロダクションモデルなので、走行が許されるテストトラックの中だけで走り回っている。それはそれで良いこともある。なぜなら、我々は、このドライビングマシンを、ここで思い切り遊ぶことができるからだ。実際この2.2トンのトラックは、その巨大な質量にもかかわらず、実によく走る!

ビースト。659馬力と900Nmのトルクを持つW12は、まさに怪物的な力を持っている。

レーストラックでは、重いベントレーが我々を驚かせる

フロントアクスルのグリップは驚くほど大きく、重いエンジンはタイヤをアスファルトに押し付けているかのようで、減速時にはブレーキを軽く踏むだけで簡単にリアエンドをターンインさせることさえできる。こんなに大きなクルマでそんなことができるとは、正直、思ってもみなかった。それでも、ESPのスポーツモードでは、電子制御装置が介入しすぎて、ほんのわずかなパワーオーバーステアを許しただけで、再びパワーを落としてしまう。しかし、必要に応じて、「ドライビングダイナミクスライフライン」を完全に停止させることもできる。そうすると、スロットルポジションに応じて、リアエンドが敏感に外に出てくるようになる。そして、限界まで慎重に走ることから、大胆なドリフトアングルまで、あらゆることが可能になる。現時点で、ベントレーは、この楽しさを実現するためのコストを明らかにしていない。最初の車は2021年末に納車される予定だ。

ESPを無効にすると、ベントレーはコントロールしやすいテールスイングで楽しませてくれる。

テクニカルデータ: ベントレー コンチネンタルGTスピード
● エンジン: W12、ツインターボ、フロント縦置き ● 排気量: 5950cc ● 最高出力: 659@5000~6000pm ● 最大トルク: 900Nm@1500~5000rpm ● 駆動方式: 全輪駆動、8速DCG ● 全長×全幅×全高: 4850×1954×1405mm • 乾燥重量: 2198kg • トランク容量: 358リットル ● 0-100km/h加速: 3.6秒 ● 最高速度: 335km/h

結論:
確かに、「ベントレー コンチネンタルGTスピード」で、真に横方向のダイナミックな運転をすることはめったにないだろうが、必要に迫られたときにそれが可能であることを知っているのは良いことだ。言うまでもなくハイライトはボンネットの中の内燃機関W12エンジンにある。
AUTO BILDテストスコア: 2

Text: Alexander Bernt
Photo: Bentley