それでもゲレンデヴァーゲンは生き残る メルセデスGクラス電動モデル IAAでお披露目か? 最新情報!

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メルセデスはGクラスを電動化することによってその存在を長らえる。

Gクラスに、いよいよ電気自動車が登場する。9月にミュンヘンで開催されているIAA(ドイツ国際モーターショー)では、EQGが展示される予定だ。第1報!

2018年1月、デトロイトオートショー。
メルセデスが新型「Gクラス」を発表、スターゲストのアーノルド シュワルツェネッガーはスピーチのプロトコル(儀礼、約束事)を守らないらしく、当時のダイムラーCEOのディーター ツェッチェに堂々と質問した。
「このGクラスには電気自動車もありますか?」
ツェッチェはその質問をかわすように、正面からは答えず、モデルレンジ全体で電気自動車を提供することを目標にしていると述べた。
そしてメルセデス・ベンツは、将来的に、古き良き「Gクラス」を電気駆動にする。
伝統を重んじる人たちは「ノー」と叫ぶかもしれないが、これは「Gクラス」に起こりうる最高の出来事なのだ。
なぜなら、重くて、喉の渇いた恐竜が未来も生き残るには、これしかないからだ。

オフロードクラシックのグリーンバージョンは、早ければ9月にミュンヘンで開催されるIAA(ドイツ国際モーターショー)でデビューする。
「EQA」や「EQB」と同様に、これは新規開発ではなく、現行の「Gクラス」を電気駆動化したものとなる。
メルセデスは、しばらく前に「EQG 560」と「EQG 580」という呼称を確保しているため、電動「Gクラス」には、異なる性能のバリエーションとバッテリーサイズを計画しているようだ。
加えて、全モデルで、1軸(アクスル)に、1基の電動モーターを搭載した全輪駆動が設定されており、オフロードテクノロジー(リダクション、ロック)も残されている。
最高出力約530馬力のトップバージョンには、ラダーフレームのデザインにうまく統合された、108kWhの大型バッテリーが採用されているという。
しかし、「EQS」で約束されている、770kmという航続距離は、Gクラスの重量と、空力特性の悪さから達成できそうになく、「EQG」の航続距離は500km程度にとどまるだろう。

電動「Gクラス」の価格は13万ユーロ(約1,700万円)以下にはなりそうにない

「EQG」は来年中に市場に投入される予定だが、すでにひとつ確かなことがある。
それは、このEV「Gクラス」は、おそらく13万ユーロ(約1,700万円)以下では購入できないだろうということだ。
しかし、アーノルド シュワルツェネッガーは気にしない。
なぜなら、彼には財源があるし、すでに2017年から、オーストリアのクライゼル社が改造した電気自動車の「Gクラス」に乗っているからだ。

「メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲン」がEVになってしまうと数年前に聞いた時は軽いショックを受けたものだが、今となってみると、これはなかなか悪くない話なのではないかと思っている。
というのも、今の世の中で「ゲレンデヴァーゲン」をちゃんと本来の目的で乗っている人などほとんどいないわけで、大半は街の中、あるいは高速道路上を走ることがほとんどだろう。であればいっそのことEVになってしまったほうが、ずっと良いのではないだろうか。
トルクだってモーターのほうがあるだろうし、AMGモデルの迫力がありすぎる排気音などもEVならばすっきり解決できる。価格は高いかもしれないが、「ゲレンデヴァーゲン」であれば別にわざわざ安く作ることもないわけだし、いっそのこと「ゲレンデヴァーゲン」のトップモデルはEVでもいいのではないだろうか?
とにかくあの形がちゃんと残るのであればEV化、私は大賛成である。

Text: Michael Gebhardt
加筆: 大林晃平
Photo: AUTO BILD

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