マンソリー  フェラーリF8トリブートをラグジュアリーでよりパワフルにチューンナップ その詳細をレポート

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チューナーであるマンソリーは、フェラーリF8に多くの豪華さとさらなるパワーを与えた。「XX」とは、フェラーリが公道走行を認めていないサーキット志向のスーパースポーツカーだけに与える名称だ。しかし、マンソリーのF8XXは異なる。モットーは、巨大な馬力、しかもさらに贅沢に、だ。

最近、マンソリーは、「フェラーリ812GTS」をベースに完全に改造した、「スタローンGTS」を発表したが、これは一部のスクーデリアファンを怒らせてしまったかもしれない。
それらのスクーデリアファンは、再び目を背けるべきだろう。
なぜなら、マンソリーは、今度は「F8XX」を発表するからだ。
今回は、「フェラーリF8トリブート」をベースに、チューナーは、大量のレザー、フォージドカーボンを採用、そしてさらなるパワーアップを施した。
これは、「599XX」や「FXX」、「FXX K」のような、本物の「XXフェラーリ」とは、ほとんど関係はなく、マンソリーの顧客が気に入るようにチューンナップされたモデルだ。

ポルシェ カレラGTのようなジェットテールパイプを持つフェラーリF8トリブート

写真の「カターニアグリーン」と呼ばれる塗装仕上げだけでも目を引く。
ラリーストライプやホイール、トリムパーツをゴールドにすることで、さらに目を引くように仕立てられている。
一体型の鍛造ホイールは、フロントが9.5×21インチ、リアが12×22インチで、リアには青々とした335/25サイズのタイヤが装着されている。
さらに、マンソリーは、「F8」にフォージドカーボン製のコンプリートボディキットを与えた。
フロントとリアのエプロンは、よりいかつく、より迫力のあるものになっている。
様々なインサートやトリムパネルもフォージドカーボン製で、珍しい2分割式のリアスポイラーも備わっている。
リアには、「ポルシェ カレラGT」のアフターバーナースタイルの4本のジェットテールパイプがエプロンから顔を出している。

F8XXが個人的な好みに合うかどうかは別にして、いずれにしてもこの車は壮観だ。

ベージュのレザーとカーボンで彩られたマンソリーF8XXのコックピット

インテリアでは、隅々にまでベージュのナッパレザーが張り巡らされている。
フロアマットまでもがレザーでできている。
そのため、インテリアはスーパースポーツカーのコックピットというよりも、ラグジュアリーラウンジのような印象を受ける。
全体に装飾的なステッチが施され、コントラストの効いたホワイトのレザーも使われている。
さらにインテリアで革に覆われていない部分は、カーボンが輝いている。
マンソリーは、会社のロゴが入ったバッフルを含む新しいスポーツステアリングホイールも装着している。
この部分は個人的には、フェラーリの跳ね馬のほうがスマートだと思うが、動揺のロゴは、シートとフロアマットにも見られる。

F8XXのインテリアは隅々までベージュのレザーとカーボンで仕立て上げられている。ステアリングホイール中央のロゴマークはやはり跳ね馬、であるべきで、このロゴになっただけで、なんのクルマか判別つきにくくなってしまっているような気もする。

量産型より160馬力アップ

名前に含まれる「XX」は、エンジンにも活かされており、マンソリーは、3.9リッターのツインターボV8を、720馬力から、880馬力へと大幅にパワーアップさせている。
同時に、トルクは770Nmから960Nmに増加した。
マンソリーは、この新しい数値がどのようにして生まれたのか、正確には明らかにしていない。
ただ、適合したエンジンマネジメントシステムとスポーツエグゾーストシステムの話があるだけだ。
つまり電子的なチューニングと排気系でパワーアップさせたらしいが、にわかには信じがたい部分もある。

マンソリーによれば、1,435キログラムの後輪駆動車は、0から100km/hまで2.6秒(マイナス0.3秒)で到達するとのこと。
チューナーは、最高速度を354km/h(プラス14km/h)としている。
マンソリーは、大幅にアップした「F8XX」の性能に適合するよう、サスペンションアップグレードを施している。
マンソリーは改造の価格を公表していない。
しかし、「F8トリブート」のベース価格が228,661ユーロ(約3千万円、日本市場価格3,388万円~)であることを考えれば、決してお買い得な価格は望めないだろう。

Text: Moritz Doka
Photo: MANSORY