マンソリー フェラーリF8トリブートをラグジュアリーでよりパワフルにチューンナップ その詳細をレポート
2021年7月26日
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チューナーであるマンソリーは、フェラーリF8に多くの豪華さとさらなるパワーを与えた。「XX」とは、フェラーリが公道走行を認めていないサーキット志向のスーパースポーツカーだけに与える名称だ。しかし、マンソリーのF8XXは異なる。モットーは、巨大な馬力、しかもさらに贅沢に、だ。
最近、マンソリーは、「フェラーリ812GTS」をベースに完全に改造した、「スタローンGTS」を発表したが、これは一部のスクーデリアファンを怒らせてしまったかもしれない。
それらのスクーデリアファンは、再び目を背けるべきだろう。
なぜなら、マンソリーは、今度は「F8XX」を発表するからだ。
今回は、「フェラーリF8トリブート」をベースに、チューナーは、大量のレザー、フォージドカーボンを採用、そしてさらなるパワーアップを施した。
これは、「599XX」や「FXX」、「FXX K」のような、本物の「XXフェラーリ」とは、ほとんど関係はなく、マンソリーの顧客が気に入るようにチューンナップされたモデルだ。
ポルシェ カレラGTのようなジェットテールパイプを持つフェラーリF8トリブート
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写真の「カターニアグリーン」と呼ばれる塗装仕上げだけでも目を引く。
ラリーストライプやホイール、トリムパーツをゴールドにすることで、さらに目を引くように仕立てられている。
一体型の鍛造ホイールは、フロントが9.5×21インチ、リアが12×22インチで、リアには青々とした335/25サイズのタイヤが装着されている。
さらに、マンソリーは、「F8」にフォージドカーボン製のコンプリートボディキットを与えた。
フロントとリアのエプロンは、よりいかつく、より迫力のあるものになっている。
様々なインサートやトリムパネルもフォージドカーボン製で、珍しい2分割式のリアスポイラーも備わっている。
リアには、「ポルシェ カレラGT」のアフターバーナースタイルの4本のジェットテールパイプがエプロンから顔を出している。
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ベージュのレザーとカーボンで彩られたマンソリーF8XXのコックピット
インテリアでは、隅々にまでベージュのナッパレザーが張り巡らされている。
フロアマットまでもがレザーでできている。
そのため、インテリアはスーパースポーツカーのコックピットというよりも、ラグジュアリーラウンジのような印象を受ける。
全体に装飾的なステッチが施され、コントラストの効いたホワイトのレザーも使われている。
さらにインテリアで革に覆われていない部分は、カーボンが輝いている。
マンソリーは、会社のロゴが入ったバッフルを含む新しいスポーツステアリングホイールも装着している。
この部分は個人的には、フェラーリの跳ね馬のほうがスマートだと思うが、動揺のロゴは、シートとフロアマットにも見られる。
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量産型より160馬力アップ
名前に含まれる「XX」は、エンジンにも活かされており、マンソリーは、3.9リッターのツインターボV8を、720馬力から、880馬力へと大幅にパワーアップさせている。
同時に、トルクは770Nmから960Nmに増加した。
マンソリーは、この新しい数値がどのようにして生まれたのか、正確には明らかにしていない。
ただ、適合したエンジンマネジメントシステムとスポーツエグゾーストシステムの話があるだけだ。
つまり電子的なチューニングと排気系でパワーアップさせたらしいが、にわかには信じがたい部分もある。
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マンソリーによれば、1,435キログラムの後輪駆動車は、0から100km/hまで2.6秒(マイナス0.3秒)で到達するとのこと。
チューナーは、最高速度を354km/h(プラス14km/h)としている。
マンソリーは、大幅にアップした「F8XX」の性能に適合するよう、サスペンションアップグレードを施している。
マンソリーは改造の価格を公表していない。
しかし、「F8トリブート」のベース価格が228,661ユーロ(約3千万円、日本市場価格3,388万円~)であることを考えれば、決してお買い得な価格は望めないだろう。
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Text: Moritz Doka
Photo: MANSORY