ポルシェファンならずとも非常に気になるニュース　果たしてポルシェ911サファリは本当に生産されるのか？　情報アップデート！

ポルシェ911（992）サファリ（2021）続報！！！　結局、ポルシェは911サファリのニューバージョンを作っているのだろうか？　そのプロトタイプを発見！　ポルシェはやっぱり911サファリの新版を作っているのか？　グランドクリアランスを拡大した992の量産型の姿を公開！

来るのか、来ないのか？

ここ数年、伝説的な「ポルシェ911サファリ」の新しいバージョンの噂が繰り返されてきた。
今回も、「992」をベースにした、車高の高いプロトタイプが目撃されている。

プラスチックで覆われたホイールアーチと、より多くのサスペンショントラベルが、新型「911サファリ」のビジュアル上の特徴となりそうだ。
これにより、ポルシェの外観がより強固になるだけでなく、ボディが石の破片からより保護されることになる。
フロントには、部分的にしか塗装されていない独自のエプロンが装着されている。
大径のホイールとラフなタイヤが全体のパッケージを構成している。
992シリーズの「サファリ」は、「911ターボ」をベースにしているので、印象的なリアスポイラー、サイドエアインテーク、そして大パワーを備えていることになる。
しかし、完成した「オフロード911」が本当にターボモデルをベースにしているかどうかは疑問が残る。
プロトタイプの写真では、まだ抑え気味で、むしろ、「911カレラ4S」を彷彿とさせるモデルになっている。

すでに2012年には、ポルシェから「サファリ」のプロトタイプが発表されている。
「ポルシェ911」とラリー、それはまさに相性がいいのだ。
「911」は、サーキット専用のスポーツカーではない。
何十年もの間、すべてのモデルシリーズの「911」は、人里離れた場所でも大きな成功を収めてきた。
ポルシェは「953」で伝説的なパリ ダカール ラリーを制したこともある。
それは1984年のことだ。
それ以来、数え切れないほどの「911」がラリーカーに改造されてきたが、現在、公式の「ポルシェ911サファリ」は存在しない。
しかし、それはそれほど突飛な話ではない。
2020年末になって、ポルシェが2012年に、「911ビジョン サファリ スタディ」という形で、「991」をベースにした、すぐに走れるプロトタイプを、すでにそのがっしりしたホイールに載せていたことが明らかになった。

残念ながら、これは量産化されなかった。
このようなポートフォリオのギャップは、少量生産のメーカーやポルシェ愛好家によって埋められている。
その一例が、素晴らしい「シンガー（Singer）ACS」だ。

「911 964」をベースに、レストアモデルのスペシャリストであるシンガーは、トゥースル レーシングとのコラボレーションにより、妥協のない真のオフロードモンスターを作り上げた。
カーボン製のボディワーク、ホイールごとに2つの調整可能なダンパー、456馬力の空冷ツインターボボクサー、バケットシート、ケージ、などなど、材料だけでも夢のようだ。
このようにして、「シンガーACS」は世界で最も過酷なオフロードレースに挑むことになったのだった。

グラウンドクリアランスを拡大したポルシェ911サファリのプロトタイプ

「911サファリ」と思われる、992世代のカモフラージュされた「911」が、グランドクリアランスを大幅に拡大し、がっしりしたタイヤを履いている姿が、すでにツッフェンハウゼンで何度も目撃されている。
ポルシェは過去に最新の「911サファリ」を市場に出すことを繰り返し否定してきた。
その一方で、このプロトタイプはシリーズ生産に近いものに見える。
グランドクリアランスの高さに加えて、フレア状のフェンダーが特に印象的だ。
リアでは、ナンバープレートの位置が通常の911よりも1段高くなっており、フロントエプロンも若干変更されている。

このプロトタイプを使ってポルシェが何をしようとしているのか、現時点でははっきりとは言えない。
「911」のオフロード化へのポルシェファンや愛好家たちの関心の高さは、前述のシンガー、トゥットヒル、ルーフ（ロデオコンセプト=Rodeo Concept）などの改造車が示している。
さらに忘れてはならないのは、ポルシェが2012年に「911ビジョン サファリ（Vision Safari）」という形で、新しい「オフロード911」のアイデアを一度は目論んだことである。しかしいずれも市販には至っていない。
あれから9年、そろそろ「911サファリ」が、ポルシェのラインナップの中に追加されてもいいのではないだろうか？

Text: Jan Götze and Andreas Huber
Photo: Carpix