ミシュランタイヤ  「群馬積層造形プラットフォーム」の設立について

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産官学連携により、群馬県から人材育成と次世代イノベーション創出に寄与

日本ミシュランタイヤ株式会社および群馬県の製造企業を中心とするグループは、日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センター、群馬県および前橋市や太田市、群馬大学などと連携し、次世代イノベーションを担うオープンプラットフォームとなる「群馬積層造形プラットフォーム」を設立すると発表した。本プラットフォームは、2021年7月下旬に一般社団法人として稼働開始する。

◆設立の背景◆
群馬県は世界遺産である富岡製糸場をはじめ、地域資源を活かした多種多様な地場産業を有し、高い教育への関心を背景に明治維新という日本の大変革期を支え、近代ものづくりの重要な拠点として発展してきた。現在は自動車を中心とした製造業が盛んであり、自動車業界に変革をもたらすCASE(注1)やVUCA(注2)などの環境変化に迅速かつ柔軟に対応する必要があるとの思いから、高付加価値産業基盤への転換を図るため、県下の産官学が集結し、群馬積層造形プラットフォーム準備委員会を発足した。


◆一般社団法人 群馬積層造形プラットフォームについて◆
前身となる検討委員会は、群馬県下の意欲ある製造業企業が集まり2020年8月に始動、その後、群馬金属積層造形プラットフォーム準備委員会と名称を変え、参加企業を増やしながら準備を続けてきた結果、群馬積層造形プラットフォームと名称を改め、本格的に金属積層造形技術をベースにした教育プログラムなどを提供する運びとなった。
金属積層造形技術は、ミシュランの合弁企業であるAddUp(アダップ)社の機器をミシュランの太田サイト(群馬県太田市)内に設置し、併せて、ミシュランは教育プログラムと運用のノウハウを所属企業に開放、ここで培う新しい知識を基盤に、地域の企業と共に将来的な地域の新産業創出拠点を目指すこととなる。

一般社団法人 群馬積層造形プラットフォームは、「産業界のニーズに基づいて、金属積層造形技術とその関連先端技術の普及・人材育成、研究開発、および実用化を推進することで地域に貢献するとともに、新たな時代のものづくり産業の礎として、新しいプロセス・新産業の創出に寄与する」ことをミッションとして、2020年8月からJETROや群馬県の自治体、公共団体、大学、企業と協力して法人設立の協議や準備を進め、2021年7月に法人登記を行ない、8社で活動を開始する。今後、参加企業を広く募集するとともに、地元の大学や自治体、公共団体と連携した具体的なプログラムの検討を開始していく。
参加企業(2021年6月現在、50音順):(株)秋葉ダイカスト工業所、関東精機(株)、共和産業(株)、しげる工業(株)、東亜工業(株)、日本ミシュランタイヤ(株)、富士部品工業(株)、矢島工業(株)

金属積層造形のビジネス展開は、欧米では既に広く始まっており、ミシュランもその一翼を担っている。フランスでは既に同様の人材育成プラットフォームのトレーニングが始まっており、今回の設立で、群馬県にも同様のトレーニングを導入し、積層造形のノウハウを持つ人材を増やしていくとしている。

注1:CASEとは、C(コネクテッド)-A(自動運転) – S(シェアリングサービス)-E(電動化)の頭文字からなる造語で、次世代自動車業界のトレンドのこと
注2:VUCAとは、V(変動性) – U(不確実性) – C(複雑性) – A(曖昧性)からなる造語で、この4つの要素のため、将来の予測が困難な現代の状況を表す

「積層造形」とは
立体物を輪切りにした断面データをもとに、樹脂・粉体などの薄い層を積み重ねて立体物を製作する技術のこと。3Dプリンティング、付加製造、AM(アディティブ・マニュファクチャリング)とも呼ばれ、複雑な形状が自由に成形可能となることから、航空宇宙産業・自動車・医療分野等に幅広く適用される。

金属材料を用いた部品への期待も高まっていて、ミシュラングループは、タイヤ性能を向上させるため、この技術を金型製造に使用し、10年以上にわたる量産でのノウハウと知見を保有している。