【新着ニュース】クールな動画付き ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージ正式デビュー

253

ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージには、初めてPDKも用意された。992 GT3の発表からわずか数ヶ月後、ポルシェは、GT3のリアウィングが少し派手すぎると感じるすべてのカスタマーのために、ツーリングパッケージを用意した。速報!

➤ 価格と市場ローンチ時期
➤ エンジン
➤ GT3との違い
➤ インテリア

それは、時間の問題だった。
様々な情報が流れていた「ポルシェ911 GT3」の「ツーリングパッケージ」が復活した。
現在、このパッケージは追加料金なしのオプションとして提供されている。
「GT3」のベース価格は170,969ユーロ(約2,300万円)だ。
最近発表された992世代の「911 GT3」では、リアウィングが視覚的なハイライトとなっていた。
それは「911 RSR」のレースカーに由来する精巧なデザインであり、ウィングの下側の空気の流れを有利にし、フロントスポイラーと合わせて、先代に比べてダウンフォースを50%向上させている。
しかし今回、ポルシェは「GT3」の「ツーリングパッケージ」を発表したが、このパッケージではXXLサイズのウィングは採用されていない。
その代わりに、「992 GT3ツーリングパッケージ」には、オプションで、7速PDKが初めて設定されている。

ツーリングパッケージに関する重要な情報一覧:
• ツーリングパッケージは現在、追加料金なしで注文できる
• GT3のベース価格は170,969ユーロ(約2,300万円)から
• マニュアルトランスミッションまたはPDKが選択可能
• 4.0リッターフラットシックスエンジン、最高出力510馬力、最大トルク470Nm
• 乾燥重量:1,418kg(マニュアルトランスミッション)/1,435kg(PDK)
• グースネックリアウィングの廃止
• 本革製ステアリングホイールリムおよびシフトノブ

4.0リッター自然吸気エンジン(最高出力510ps、最大トルク470Nm)
「GT3」のアイキャッチャーである特徴的なグースネックリアウィングを「ツーリングパッケージ」から省いたことは、一見不思議に思えるかもしれないが、それは理にかなっている。
というのも、「GT3ツーリングパッケージ 」は、そこまで過激にエクステリアデザインを演出しなくても、最高出力510馬力の素晴らしい4リッター自然吸気エンジンを楽しみたい人のための正しい「911」なのだ。
現在のポートフォリオの中で、「GT3」は自然吸気エンジンを搭載した唯一の「911」であり、そのエンジンはリアに搭載されている。
高回転型の4リッターボクサー6気筒エンジンは、「911スピードスター」に搭載されている。
「GT3」の出力は、先代の「991.2」と比較して最高出力は10馬力アップの510馬力、最大トルクは470Nmとなっている。
また、「GT3」では4.0(スピードスターと同様)も、シングルスロットル化されており、フラッグシップエンジンの回転性能をさらに高めることを意図している。
なお、最高回転は9,000rpmのままだ。
「992 GT3」の最初のテストでは、この驚異的な自然吸気エンジンのフィーリングが好印象であった。
「このエンジンは、回転域で狂ったように暴れ、猛烈なパワーを発揮する。エンジンは回転域を超えて猛烈なパワーを発揮して、ドライバーを楽しませてくれる。オプションのPDKは容赦なくギアを投入し、トラクションは抜群で、エンジンの解き放たれたパワーは即座に推進力に変換される。さらに言えば、GT3は極めて正確に素早くステアする」と、レポートされている。

好みの問題: ウィング付きの992 GT3、リアウィングなしの992 GT3ツーリングパッケージ。

PDKを初めて搭載したGT3ツーリングパッケージ

エンジンに加えて、ポルシェは当然ながら、「992 GT3」の洗練された部分をすべて「ツーリングパッケージ」に引き継いでいる。
すなわち、フロントアクスルのダブルウィッシュボーン、カーボンファイバー製のフロントフードとトランクリッド、軽量ポリカーボネート製のウィンドシールド、20-21インチの鍛造ホイールなどだ。
「991.2」世代では、「GT3ツーリングパッケージ 」は、1973年モデルの伝説的な「カレラRS」の後、2017年に初めて導入され、すぐに成功を収めた。
「GT3ツーリングパッケージ 」は、6速マニュアルトランスミッションを搭載し、リアウィングを持たない専用モデルで、主にアルペンツアーなどの長いロードトリップのために設計されているが、もちろんレーストラックでの走行も可能だ。

今回、ポルシェは「992 GT3ツーリングパッケージ 」に、初めて7速PDKをオプションとして設定したが、従来のマニュアルギアボックスも当然選択できる。
リアウィングがないだけでなく、通常の「GT3」とは異なり、外観上で目立たないという違いもある。
例えば、フロントエプロンはボディカラーに全面塗装され、ウィンドウトリムは光沢のあるアルマイト仕上げとなっている。
後者が気に入らない場合は、オプションの「エクステリアブラックツーリングパッケージ」を注文すれば、ウィンドウトリムやエグゾーストチップが黒くなるだけでなく、テールライトも暗くなる。

フルバケットシートは、ツーリングパッケージにも追加料金で用意されている。

アルカンターラではなく本革を使用したインテリア

「ツーリングパッケージ」では、インテリアに本革をふんだんに使用している。
先代モデルと同様に、ステアリングホイールのリムやシフトレバーには、アルカンターラではなくスムースレザーが採用されている。
また、シートセンターにはブラックのファブリックが採用されている。
オプションについては、「GT3」のほぼすべてのオプションが、「ツーリングパッケージ」にも組み合わせることができるようになっている。
また、ポルシェは最近、人気の高い「PTSカラー(Paint to Sample / Special Paint Ex Works)の生産能力を大幅に増強することを発表したが、当然、「992 GT3」もその恩恵を受けることになるだろう。

日本でもオーダー受付が始まった「GT3ツーリングパッケージ」だが、この「一見外観が地味な仕様」というのはなかなかシブイ、いいところをついてきたように個人的には思う。今までの「GT3」はご存じのようにひたすらレーシーで、大型のウィングが起立したモデルだが、そういったアピアランスではなく、普通のルックスで「GT3」のような辛口のポルシェに乗りたいというコニサーは必ずいるはずだ。
そもそもポルシェというのはそういう、実用になる高性能車というのが本来の姿であり、今回のツーリングパッケージはそういう意味では王道のような気もするのである。
MTが選択できるというのもダイハードなポルシェファンにとっては朗報だ。

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: Porsche AG