マンソリー 最強のフェラーリV12 フェラーリ812GTSをチューンナップ その内容は?

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マンソリー スタローンGTS(2021)。チューナー、マンソリーは、フェラーリ812GTSにカーボンボディキットとモンスターウィングを装着。マンソリーは、上質なフェラーリ812GTSをスタローン(Stallone)に改造する。それは、カーボンボディキット、超大型のウィング、大量のブライトブルーレザー、そしてもちろん、より多くの馬力を意味する。

マンソリーのチューニングは、通常、気の弱い人向けではない。
ワイルドなボディキットや派手なレザートリムは、ほとんどの場合、プログラムの一部でしかない。
これは、「スタローンGTS」と呼ばれる最新の作品についても同様で、奇抜さという点では、マンソリーのチューンナップした、「ランボルギーニ ウルス」や「メルセデスGクラス」と並ぶほどの過激なものだ。
「スタローン」は、フェラーリ812GTSをベースに、カーボンパーツやレザーを採用し、さらにパワーもアップしている。

目に見えるところすべてにカーボンとレザー

ボディキットのスカートやシルには、多数のウェブやフラップが付いており、カーボン製だ。
これは強力なリアウイングにも採用され、「812」の繊細なラインを無慈悲にも崩してしまっている。
そして、フロント9.5×21インチとリア12×22インチのブラックホイールには、ブルーのトリムストリップが施されている。
インテリアもほぼ同色で統一されており、ブルーのレザーにホワイトのアクセントで派手に彩られている。
カラーレザーで覆われていない部分は、マンソリーによってカーボンで覆われている。
新しいスポーツステアリングホイールも、ブルーのレザーとカーボンの組み合わせで包まれている。
また、アルミニウム製のスポーツペダルも採用されている。

ポルシェ カレラGTを彷彿とさせるアフターバーナースタイルのテールパイプ。ダウンフォースを高めるウィング。

830馬力で0-100km/hを2.8秒で達成

マンソリーは、スポーツエグゾーストシステムとソフトウェアの最適化により、自然吸気の6.5リッターV12エンジンからさらにパワーを引き出している。
最高出力800馬力、最大トルク718Nmから、最高出力830馬力、最大トルク740Nmへとパワーアップさせている。
これにより、このコンバーチブルは、0-100km/hを2.8秒、345km/hの高速走行が可能になったという。
「スタローン」はコンプリートコンバージョンとしてのみ販売されている。
ウィングが気にいらない方には、ウィングなしの「スタローンV2」も用意されている。
チューニングにかかる費用は、リクエストに応じてマンソリーがその都度明らかにする。
しかし、ベーシックな「812GTS」が325,000ユーロ(約4,355万円)であることを考えると、「スタローン」の価格はかなり高額なものとなりそうだ。

「スタローン」というよりもシュワルツェネッガーのようなチューニングカーではあるが、どうせやるならここまでいっちゃったほうがスッキリするような一台だ。内装のつくりなども丁寧に仕上げてあるし、純粋なフェラーリ愛好家には総スカンをくらうかもしれないが、いつの時代にもこういうチューニングカーは存在するのである。
なんだかバブル全盛期に存在したケーニッヒの「テスタロッサ」が、六本木交差点に止まっていた図を思い出してしまった。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Mansory Design & Holding GmbH