トヨタ 新型ランドクルーザーを世界初公開

862
- Advertisement -

300シリーズが14年の時を経て登場

・世界170の国と地域で累計約1,040万台、年間30万台以上を販売し「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として、信頼性・耐久性・悪路走破性を鍛え、進化し続けてきた唯一無二の存在。
・フラッグシップモデルであるステーションワゴン型のランドクルーザーがフルモデルチェンジ。
・ランドクルーザー生誕70周年となる今年、長年にわたる技術の積み重ねと、最新技術の融合により素性を刷新し、2021年夏以降世界各地で発売予定。

70年にわたり、人々に安全・安心をお届けしてきた、トヨタの歴史を象徴するクルマ

ランドクルーザーは1951年8月、強力なエンジンを備えた4輪駆動車、TOYOTA BJ型として誕生しました。このクルマは自動車として初めて富士山6合目までの登山に成功するなど、厳しい環境で高い走破性を発揮し、その実績も踏まえ、全国各地でパトロールカーとして採用されるようになりました。

こうして、「お客様をはじめ、このクルマに関わる様々な人々に安全と安心をお届けすることが目標」という、モビリティカンパニーへの礎ともいえる70年にわたって続く伝統がスタートしました。

以降、累計約1,040万台、年間30万台以上*1のランドクルーザーを、世界170の国と地域のお客様にご愛用いただいています。そうしたお客様のために、ランドクルーザーが守り続けている本質が「信頼性・耐久性・悪路走破性」です。

車両系統図

・「ランドクルーザーがあるからこそ行き来できる場所で人々の暮らしを支える、必要不可欠な道具」として
・「人道支援や災害派遣などで人の命を支える存在」として
・「ランドクルーザーだからこそ提供できる体験を通じて、より豊かな人生を支える存在」として

コスタリカの農場
国境なき医師団の活動現場
ステーションワゴン型ランドクルーザー

このような用途と、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というお客様のランドクルーザーへのご評価にお応えし続けるため、トヨタは、世界中のお客様の使用実態に基づき、随時、開発・評価の基準をより厳しい方向に定めていくことで、ランドクルーザーを鍛え、進化させてきました。

*1 2020年末時点、累計販売台数、年間販売台数ともLEXUS LX、GXを含む数値

ランドクルーザーのフラッグシップとして最新技術を導入しつつ、クルマとしての進化を

今回フルモデルチェンジした新型ランドクルーザー(“300”シリーズ)は、2007年に登場した“200”シリーズの後継となるステーションワゴンタイプのクルマで、代々ランドクルーザー・シリーズのフラッグシップとして最新技術を導入しながら、クルマとしての進化の道を切り開いてきたモデルです。

新型ランドクルーザー開発の狙いは、以下の通りです。

ランドクルーザーの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」は、進化させつつ継承する
世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現する
これらを念頭に、ランドクルーザーの本質を守る礎であるフレーム構造は踏襲しながらも、TNGAに基づく新GA-Fプラットフォームを採用。更に軽量化・低重心化、新パワートレーンの採用、内外装のデザインを含めて、長年にわたる技術の積み重ねと最新技術を融合することで、素性の刷新を図りました。

新GA-Fプラットフォーム採用による素性の刷新

フレーム自体を新設計し、軽量・高剛性化。フレーム、車体を含めた車両全体の軽量化(-200kg)・低重心化、重量配分・サスペンション構造の改善等を実施。こうして得られた素性の良さをベースに、「凄腕」「匠」といった社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーをはじめとする評価メンバーによる実路走行での作りこみを通じて、オンロード、オフロードの双方で運転しやすく、疲れにくいクルマを目指しました。

なお、伝統の悪路走破性をさらに向上させるため、以下のような開発・新技術の採用を行っています。

サスペンションの基本性能(ホイールアーティキュレーション : タイヤの浮きづらさ)向上
E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)の採用による接地性向上(世界初*2)
ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニターの採用
走行路面を判定し、自動でモード選択するマルチテレインセレクトの採用

*2 2021年6月現在、トヨタ自動車調べ

新パワートレーンによる、クラストップレベルの動力性能・気持ちの良い走りと、環境性能の両立

新開発のV6ツインターボエンジン(3.5Lガソリン、3.3Lディーゼル)を採用し、従来型V8エンジンをも超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティの実現を図っています。また、環境性能についても、新開発のDirect Shift-10AT(10速オートマチックトランスミッション)の採用ならびにボディの軽量化とも相まり、各地域の販売計画と燃費モードを加重平均し行った社内の試算では、従来型との比較で、車両使用時の年間CO2排出量を、グローバルの全台数分で約10%低減できる見込みとなっています。

機能美を追求した内外装デザインと、悪路走破性を重視したパッケージ

外装は、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を追求。また内装は、悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを採用。直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウトし、形状や色など操作性を考慮したデザインとすることで、快適性も追求しました。

パッケージについては悪路走破性を重視し、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型を踏襲しました(一部グレードを除く)。

ランドクルーザーのフラッグシップにふさわしいクラストップレベルの先進安全性能

先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティに、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能を追加。さらに、駐車場での前後障害物や、後退時の接近車両、および歩行者を認識し事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに採用しました。

Text&Photo:トヨタ自動車