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大波乱の24時間 ニュルの24時間耐久レース 最終的にレースを制したのは?

2021年6月9日

2021年ニュルブルクリンク24時間耐久レース:結果。マンタイ ポルシェが24時間レースを制覇。激しい雨、濃い霧、数々のクラッシュによる、波乱と中断の末、今年のニュルブルクリンクの24時間レースでは、マンタイレーシング(Manthey-Racing)が優勝し、ロウレーシング(Rowe Racing)のBMW M6 GT3と、ゲットスピード(GetSpeed)チームのメルセデスAMG GT3が続いた。

マンタイレーシングは、ニュルブルクリンクで行われた、史上最短となる24時間レースで優勝した。
マッテオ カイローリ、マイケル クリステンセン、ケビン エストレの3人のレーサーは、ネオンイエローの「ポルシェ911 GT3 R(6.2リッター自然吸気V8エンジン、最高出力540馬力)」で、夜間の霧による十数時間のレース中断を経て、わずか59周を走行した。
これは1992年に記録したニュル24時間レースの最小周回数、76周を大きく下回るものだった。

厳しい状況の中、優勝を成し遂げたマンタイレーシングのポルシェ911 GT3 R。
雨、霧、事故・・・、ニュルブルクリンクの24時間レースが中断に。

マンタイレーシングトリオは、蛍光グリーンとイエローの「Grello」カラーを身にまとう「911 GT3 R」をほぼ完璧に操縦して緑の地獄を通過した。
土曜日の夕方に発生したクラッシュや激しい雨と濃い霧による中断にも影響されず、ポルシェはロウレーシングの「BMW M6 GT3(4.4リッターV8ビトゥルボ、530馬力)」に8.8秒の差をつけて勝利を収めた。
ニュルブルクリンクサーキットの削ぐそばにあるモイシュパト(Meuspath)のマンタイレーシングチームにとっては、この伝説的なアイフェルのクラシックレースで、7回目の総合優勝という快挙を成し遂げた。
メルセデスAMGチームのゲットスピードの「メルセデスAMG GT3(6.2リッター自然吸気V8エンジン、最高出力540馬力)が3位に入り、表彰台を獲得した。

特に、マンタイ ポルシェでスタートしたケビン エストレは、序盤で11位からトップに躍り出て、力強い走りを見せた。
大雨、数々のアクシデント、そして土曜日の夜9時半から日曜日の昼12時までの十数時間にわたるレース中断をもってしても、このトリオを止めることはできなかった。
「信じられない、言葉が出ない」とエストレはレース後、歓声を上げた。「とてもタフなレースで、とても激しく厳しいものでした。全力を尽くして、ミスをせずに乗り切るのはとても難しいことでした。私はこのチームをとても誇りに思っています」と、喜びを言葉にした。

BMW、タイトル防衛&21度目の優勝を逃す

ロウレーシングは、昨年の勝利を繰り返すことができなかった。

ロウレーシングは、昨年の勝利を繰り返すことができなかった。
金曜日にポールポジションを獲得した「#1 BMW M6 GT3」は、日曜日のランチタイムに技術的な欠陥でリタイアを余儀なくされた。
終盤は、コナー デ フィリップ、シェルダン ヴァン デル リンデ、DTMチャンピオンのマルコ ヴィットマンとマーティン トムチクが駆る姉妹車に期待が集まったが、惜しくも10秒足らずで優勝を逃し、総合2位となった。

メルセデスAMGチーム、ゲットスピードの「メルセデスAMG GT3」は3位に入賞した。
これにより、3つの異なるブランドがトップ3に入ったことになる。
マキシミリアン ゲッツ、ダニエル ジュンカデッラ、ラファエレ マルシエッロがメルセデスの色を保ち続けた。
最高峰の「アウディR8 LMS(5.2リッター自然吸気V10エンジン、512馬力)」は惜しくも5位に終わった。

夕焼けの中を疾走するアウディR8 LMS。

すべてのメーカーが、トラブルや困難に見舞われながらも、激戦のレースを戦い抜いた。
本命視されていた2台のフリカデリ ポルシェは衝突してリタイア。
また、ハウプトレーシングチームの「メルセデスAMG GT3」を駆って有望なポジションにいたマロ エンゲルも、タイヤスタックに激しくぶつかってリタイアを余儀なくされた。
アウディとBMWも、多くの有力選手がリタイアしたことで影響を受けた。
24時間という短い時間ではあったが、ニュル24時間レースのタフな面を改めて見せつけられたレースだった。

ニュルブルクリンク24時間耐久レースの記念すべき第50回「ADAC TOTAL 24h Race at Nürburgring」は、2022年5月26日から29日まで開催される。
2022年5月が楽しみだ。
観客数制限もなく、そしてできれば中断もなく24時間フルレングスで!

Text: Sönke Brederlow
Photo: autobild.de