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ついにマイバッハにもSUV「メルセデス・マイバッハ GLS600 4MATIC」登場

2020年3月4日

メルセデス・ベンツは、マイバッハGLSによって、モデルレンジ内に新しい高級SUVを導入した。これはメルセデスGLSをベースに開発されたモデルだが、むろん独自のマイバッハ機能が多数搭載されている。ちょっとフロントグリルは化粧が濃すぎて、正直これが美しいかと聞かれると答えに窮するが…。

2020年、GLSは4リッターV8、558馬力、「クリーンアップボタン」などの特別な機能を備えた豪華なマイバッハバージョンとして登場する。セダンのマイバッハよりも見晴らしがよく、快適かもしれない、ふんわりしたヘッドレストと、その昔、アウディ200ターボについていたような専用クッションがなんとも気持ちよさそうだ。

メルセデス製最高級SUV ロールスロイス カリナンの対抗馬

それには、「クリーンアップボタン」と呼ばれる機能が含まれる。言ってみればこれは、ショーファーモードボタンで、リアシートのオーナーが、より多くのレッグルームを確保し、フロントガラスは視界がはっきり見えるように伸び、助手席などをコントロールできるスイッチである。加えて、長さ2.06メートルのアルマイト加工の照明付きフットボードが備わり、乗り降りを助ける。リアのドアを開くとこのマイバッハマーク付きのフットボードは1秒で自動的に登場しさらに社交が自動的に25ミリ低くなる。そしてこのSUVには独自のマイバッハドライブモードも備わっていて、リアシートの乗客に最大限の快適さを提供するように設計されている。このスイッチを押すことよりアクセルの特性は非常にフラットになり、変速機のシフトは少なく、2速からのスタートが標準となり、さらに邪魔で小うるさいアイドリングストップもオフになるようにできている。

外観、エンジン、市場投入時期、価格

このSUVの外観は、多くの垂直クロームストラットと上部中央のマイバッハレタリングを備えたラジエーターグリル、その下にある大きなエアインテークにメッシュのクロームグリルが付いていることで際立っている。クロームは、マイバッハGLSのデザインにおける重要な要素だ。クロームは、フロント、ウィンドーシル、Bピラー、そしてもちろんリアにも使用されている。そして、小さな支柱を備えたテールパイプはクロームのプレートで囲まれている。

リアデザインにはあまりマイバッハ特別なものはなく、厚化粧のメッキがめだつのみ

インテリアはナッパレザーが支配する(が、どんな内装も別注可能なことはいうまでもない)。もちろん、マイバッハ独自のディスプレースタイルを備えたMBUX(メルセデス ベンツ ユーザー エクスペリエンス)インフォテインメントは、ボード上にダークブルーとローズゴールドで表示される。耳障りなエンジン音、ロール、または室内への風切り音を防ぐため、マイバッハGLSには仕切り壁と固定された荷物棚があり、これがインテリアをそれらのノイズから隔離するようにできている。

また、558馬力で730Nmのトルク、および48ボルトシステムを兼ね備える4リッターV8エンジンは、その存在が極力目立たないように仕上げられている。そのパワーは、オートマチックトランスミッションを介して4つのホイールすべてを力強く駆動する。メルセデス マイバッハGLSの市場投入は2020年後半で、エントリー価格は180,000ユーロ(約2,250万円)からと予想している。もちろんオプションは含まれないが、ロールスロイス カリナンから比べれば半値ほどにすぎない。

電動の拡張可能な照明付きステップボードは乗り降りを容易にする。マークが恭しく入っているのに注意。

メルセデス マイバッハGLS600 4MATIC :
• エンジン:V8ビターボ • 排気量:3982 cc • パワー:558ps • EQブーストによる追加パワー:22ps • トルク:730Nm • EQブーストによる追加トルク:250Nm • 燃費:8.5km/ℓ • CO2排出量:266g/km • 加速0-100 km/h:4.9秒 • 最高速度:250 km/h

Text: Katharina Berndt
Photos: Daimler AG