【新着情報】日本でも大人気のトヨタ ヤリス クロスついに欧州にも上陸 高まる期待

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すでに日本では大ヒットしている 小型SUV トヨタ ヤリス クロスが特別な条件で欧州市場でも予約可能になった。当初は、ハイブリッドモデルの「プレミアエディション」と、頑丈な「アドベンチャー」の2種類のみが用意される。スタート価格は31,000ユーロ(約410万円)弱。全情報。

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➤ インテリアと装備

トヨタ ヤリス クロス、2つの装備バリエーションで発売

「ヤリス クロス」はトヨタの最小SUVだ。
このクルマはその名のとおり、小型車「ヤリス」をベースにしている。
欧州で発売開始されるのは2021年の夏で、トヨタのミニSUVは、「VW T-Cross」、「オペル モッカ」、「フォード プーマ」といった競合モデルを相手に戦うことになる。
「ヤリス クロス」は、すでにヨーロッパでも予約が可能となっている。
当面は、「アドベンチャー」と「プレミアエディション」の2つのバージョンのみが用意されている。
「ヤリス クロス アドベンチャー」は、前輪駆動、ヒーター付きパーシャルレザーシートを装備し、価格は30,990ユーロ(約410万円)から。
「プレミアエディション」は、全輪駆動、本革シート、ヘッドアップディスプレイも装備し、34,390ユーロ(約454万円)からとなっている。
また、両バージョンともに、オンラインナビゲーション、JBLサウンドシステム、JBLヘッドフォンが装備されている。
なお、トヨタは、今回の価格を「特別条件」と呼んでおり、今後、価格が上がる可能性もある。

新型小型車SUVは、ハイブリッドドライブとオプションの四輪駆動を採用

SUVもコンパクトカー「ヤリス」と同様に、いわゆる「ニューグローバルアーキテクチャーB」プラットフォームを採用しており、当初は「ヤリス」でおなじみのハイブリッドドライブを搭載したモデルのみが欧州市場には投入される。
内燃機関は1.5リッター3気筒ガソリンエンジンで80馬力、ハイブリッドシステムの総出力は116馬力だ。
平均消費量はリッターあたり20km程度となる見込みだ。
この小型SUVには、インテリジェントな四輪駆動システムがオプションで用意されている。
「AWD-i」と呼ばれるこのシステムは、走行状況に応じて前輪を駆動したり、4輪を駆動したりするもので、切り替えは自動で行われる。
さらに、手動で選択可能な2つのドライビングモードが備わっている。
「オフロード」と「スノー」だ。

116馬力のハイブリッドシステムには、インテリジェントな四輪駆動もオプションで用意されている。

トヨタRAV4のデザインを踏襲したデザイン

フランス製の「ヤリス クロス」のデザインは、兄貴分の「RAV4」のキャラクターを採り入れており、トヨタがSUVのデザインにおける新しいラインを見つけたことを示している。
コーナーとエッジを備えたクーペのようなボディ、最大18インチの大径ホイール、全周に施された頑丈なプラスチックの板張り、控えめなグリル、コントラストカラーのルーフなどなどだ。
フロントとリアのLED照明は、ミッドレンジのトリムレベルから標準装備され、リアにはシーケンシャルターンシグナルが追加されている。
サイズ的には、ホイールベースだけがヤリスと一致していて、「クロス」ヴァバリアントはより高く、より長く仕上がっている。

● 車高: 1560mm
● 車幅: 1765mm
● 全長: 4180mm
● ホイールベース: 2560mm

内部は通常のヤリスと同じだ。9インチのセンターディスプレイも搭載されている。

「トヨタ ヤリス クロス」のインテリアとトランクには、十分なスペースが確保されている。
トヨタによれば、このゆったりとしたサイズは、室内に十分なスペースを生み出すだけでなく、広いトランクも可能にするとのこと。
しかし、現時点では、具体的に何リットルの容量が入るのかは不明だ。
上位モデルでは、ラゲッジルームの床面にコンパートメントを追加し、特にデリケートな荷物のために特別なタイダウンストラップを用意している。
また、シートは40:20:40の割合で折り畳むことができるようになっている。

また、リアエプロンの下に設置されたセンサーにより、両手がふさがっているときにテールゲートを足で開けることができるようにもなっている。
その他、「ヤリス クロス」には、「ヤリス」に搭載されているすべてのアシスタンスシステムと、9インチのタッチスクリーンが搭載されている。
9インチのタッチスクリーンには、クラウドを利用した地図の更新、リアルタイムの交通情報、オンライン検索などの機能が兼ね備わっている。
さらに、クライメートコントロールとナビゲーションシステムは、「MyT」アプリを介してスマートフォンから遠隔操作することができるようになっている。

ヤリス クロス アドベンチャーはルーフレールなどを装備した小型SUVだ。

トヨタ ヤリス クロス アドベンチャーは30,990ユーロ(約410万円)から。
「ヤリス クロス」は、アドベンチャーの装備で、かなりオフロードよりに頑丈に見える。
フロントのアンダーライドガード、リアエプロンのプロテクションプレート、ルーフレールなどにより、小型SUVのオフロード性能は向上している。
これに合わせて、ダークグレーの18インチホイールが装着されている。
インテリアでは、ピアノラッカーと真鍮ルックのトリムエレメント、パーシャルレザーシートなどを採用している。
発売時には、「アドベンチャー」の装備をベースにした「プレミアエディション」も用意されている。
このバージョンでは、さらにいくつかの機能が追加されている。
本革シート、パワーテールゲート(センサーコントロール付)、ヘッドアップディスプレイ、ツートーンペイント、全輪駆動などが装備されている。
「トヨタ ヤリス クロス アドベンチャー」の価格は、市場投入時に30,990ユーロ(約410万円)から、「プレミアエディション」は34,390ユーロ(約454万円)からとなっている。
その後、装備ラインやエンジンの小型化により、「ヤリス クロス」のエントリーレベルの価格は2万ユーロ(約264万円)程度まで下がる可能性がある。

結論:
より高い着座位置、より広い収納スペース、インテリジェントな四輪駆動、そして(今のところ)ヨーロッパでは標準装備のハイブリッド仕様。
名前に「クロス」が付くことで、ヤリスの日常的な実用性は高まる。
だが、価格についても同様で、市場投入時の小型車に比べてかなり高くなっていることも事実である。
しかし、小型エンジン(ハイブリッドモデルでない仕様)や装備のバリエーションが増えれば、それも変わってくることだろう。

日本では現在、「ヤリス クロス」は大ヒット中で、このクラスのSUVのトップセールスモデルとなっている。それなりの仕様を購入しようと思うと、なんだかんだで、250万円を超えてしまうのだが、それでも人気は圧倒的で、現在数か月の納車待ち状態となっている。理由は言うまでもなく、使いやすいサイズ(とはいっても立派な3ナンバーの大きさではあるのだが)と、「ヤリス」という「買いやすい価格なのではないか」と思わせるネーミングを持っていることではないだろうか。
「ヤリス」ではやや物足りないと感じるユーザーも、SUVということで安心して?選択する、そんな図が浮かぶ。そして実際、着座ポイントの高さから感じる扱いやすさや、段差を気にせず使える車高の高さなど、実用性も高い。「ヤリス クロス」が売れることはまったく不思議でもなんでもないし、SUVのブームが続く限り好調に売れ続けるのではないだろうか。

Text: Tomas Hirschberger, Katharina Berndt and Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Toyota