新型Sクラスにチューンナップモデル登場 ブラバス製メルセデスSクラス

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老舗メルセデスベンツチューナー、ブラバスが新型メルセデスSクラス(W223)をチューニング。S 500やS 400 dのモアパワー化に加え、ローダウン、ホイール、ボディキットなどが用意されている。新着情報。

メルセデスの新型Sクラスが発売されてまだ間もないが、ブラバスは最初のチューニングパーツを発表した。
まずは比較的穏やかなものからスタートする。
最初は、「S 500」と「S 400 d」のパワーアップに加えて、ローダウン、ボディキット、ホイールなど、Sクラスのルックスに永続的なインパクトを与えるチューニングで構成されている。

S 500の0-100km/h加速は4.7秒

いずれのパフォーマンスも、アドオンコントロールユニットによって向上している。
「S 500」の場合、出力は435馬力から500馬力へ、トルクは520Nmから590Nmへとアップしている。
点火と噴射のマップが調整され、ブースト圧も若干高められている。
3リットルの6気筒エンジンは、0から100km/hまで4.7秒で到達する。
一方で、従来通り、最高速度は250km/hに制限されている。
「S 400 d」の場合は、370馬力の最高出力と750Nmの最大トルクが、それぞれに410馬力と800Nmに増加した。
ブラバスは、ディーゼルエンジンモデルの0-100km/hスプリントタイムを5.2秒としており、ここでも最高速度は250km/hとなっている。
他のエンジンオプションのパフォーマンスアップは、近日中に公表される予定だ。

たとえシンプルなチップチューンであっても、ブラバスのシンボルである赤いエンジンカバーはもちろん欠かすことができない。

21インチまでのホイール

フロントにはオリジナルデザインのLEDデイタイムランニングライトと、ダウンフォースを増大させるフロントスプリッターを装着する。
リアには、スカートインサートと新しいテールパイプトリムが用意されている。
また、カーボン製のスポイラーリップも近日発売予定だ。
ホイールは、19インチから21インチまでのデザインから選ぶことができるようになっている。
最上位モデルは、写真の車両に装着されているように、表面にポリッシュ仕上げを施した「モノブロックプラチナムエディション(Monoblock Platinum Edition)」だ。
21インチのタイヤ幅はフロントが265mm、リアが305mmだ。
また、エアサスペンションのロワリングモジュールにより、走行モードに応じて最大25mmのドラフトを実現している。
全体として、ブラバスの「Sクラス」は、特に黒と黒の組み合わせで、かなりの威厳を持ったモデルに見える。

写真の車両ではホイールは黒く塗られているが、未塗装のものもある。

ボディキット全体で7,000ユーロ(約92万円)

インテリアに関しては、いかようにも選択、変更できるようになっている。
まず、シンプルなイルミネーション付きのドアシルトリムから始まる。
しかし、特別なキルティングなどを施したフルレザートリムも用意されている。
ブラバスは、新型「Sクラス」専用の「シグネチャーカーボン」と呼ばれる新しいカーボントリムも提供している。
価格は、エンジンチューニングが、「S 400 d」の場合は2,725ユーロ(約36万円)、「S 500」は2844ユーロ(約37万円)となっている。
エグゾーストトリムを含むコンプリートボディキットの場合は、7,223ユーロ(約95万円)となるが、パーツ単体での販売も行っている。
すべてのパーツには、3年または10万キロの保証が付いている。
ベースとなる最も安い「Sクラス」、ショートバージョンの「400 d」は、現在、最低でも107,814ユーロ(約1,423万円)からとなっている。

ブラバスは、W223 Sクラス専用の特別な構造を持つ新しいカーボントリムを提供する。

ブラバスが新しい「メルセデスベンツSクラス」に施したチューニングは、今まで通りに(パリパリのチューニングというよりも)余裕を持ったパワーの追加と、エアロパーツの追加、そしてインテリアデザインに手をくわえ、ホイールを変えて、赤いエンジンヘッドをつける、そんないつものチューニングである。とはいっても電子デバイスとギミック満載の「Sクラス」をチューニングするということが、どれだけ大変なのか(ちょっといじっただけでもエラーやバグが出る可能性があるはずだから)、ブラバスのエンジニアたちには同情するほかない。
そして今後EVになった時に、ブラバスはどんなチューニングを施すのだろう? さすがにバッテリーやモーターをチューニングすることは難しいだろうし、きっとエンジニアたちにとってもEV化の波が頭の痛い問題であろうことは、想像がつくのである。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: BRABUS GMBH