コピー大国チャイナ 思う存分笑い飛ばしてやってください 中国製コピー車×20台 日本車が元ネタのものも3台含まれている

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決して「笑って許して」とはいかないデザイン盗用。怒りを通り越して呆れてしまう。恥ずかしくないのだろうか。いや、そもそも、初めから恥ずかしいという概念など持ち合わせていないのだろう。失笑、爆笑、嘲笑、朗笑、人それぞれでしょうが、まあある種の面白ネタとしてお楽しみいただければ幸いだ。

はい、その通り。「マツダCX-4」のコピーです。マツダのプロダクトマネージャーは目を見開いていることだろう。なぜなら、これは中国モデルのマツダCX-4の写真ではなく、中国のコピーであるドリームMA501の写真だからだ。
衆泰汽車傘下の新ブランド「君馬汽車」は、中国市場向けにヨーロッパのモデルを正確に複製することでよく知られている。このドリームMA501は、それまでのどの車よりも正確にコピーされている。
サイズ的には、日本のモデルと数ミリの差しかなく、現在のマツダのデザイン言語である「鼓動」の要素を不可欠なものとして採用している。
大林晃秀: ソウルレッドメタリックのカラーリングも、メッキの使い方や、ボディプレスデザインまで、本当にそっくりだ。細かいところではアンテナやミラー形状まで、3Dコピーした感じである。ここまで似させてしまうと、あきれるよりも唖然、であるが、パネルなどの仕上がりがなかなかいいのにも驚かされる。
衆泰SR9も非常にオリジナルに近い。「ポルシェ マカン」を彷彿とさせるスポーティなSUVだ。
大林晃秀: こりゃ誰がどうみても「ポルシェ マカン」だ。メーカーがどう否定しようが、ブルーのカラーリングも、全体のこの感じは「マカン」、でしょう。やっぱりどこの国でもポルシェは人気、ということなのだろう、モーターショーでも人気が高いらしく、熱心に写真を撮影しているのがわかる。
「VWティグアン」は、プロの模倣者に人気のある対象だ。そしてそれは現行モデルである必要はない。この漢騰X7(漢騰汽車)のように、先代モデルのティグアンを中国のドッペルゲンガー(生きている精霊)にすることもできる。
大林晃秀: 先代をコピーっていうのが、いかにも志が低いが、X7というネーミングも、BMWのパクリというのが恥ずかしい。でもぐらいのマネなら仕方ないか、と思ってしまうのは甘いんだろうなぁ。
フォードのコピーだ。中国の自動車メーカー、力帆集団には、こんなバンがある。このファミリーカーがフォードのS-Maxをコピーしたものであることは、二度見するまでもない。ちなみに外見だけではなく、内装もコピーしている。図々しい!
大林晃秀:内装もコピーなのか、じゃあいっそのこと、もっとちゃんと寸分の違いもなく、正確にコピーしちゃえばいいのに。色までイメージカラーなのが悲しい。フロントフェンダー部分のウインカーの処理やライトの位置関係までそっくり。
中国第6位のメーカーである広州汽車集団(GAC)は、メルセデスCLAを気に入って、発売前からベンツをコピーしていた。しかし、「E-Jet」と呼ばれるコピーは、オリジナルのCLAとは異なり、1リッターのガソリンエンジン(60馬力)と電動モーターのハイブリッドドライブを搭載している。
大林晃秀: これがリッターカーか…。まあ格好だけ憧れるのなら、こういうリッターカーもあっても悪くない、かも。それにメルセデスベンツだけではなく、インフィニティとかマツダのデザインテイストをまぜこぜにした空気も漂う。ドアミラーはカメラと思われる。
これまた図々しい。「VWアマロック」をそのままコピーしたWingle-5。ガソリンは150馬力、排気量は2.0リッターで、価格はオリジナルの半分くらいだ。
大林晃秀: フォルクスワーゲンのフロント部がまさにコピー商品。でも実用性高そうだし、なんとなく憎めない感じの一台ではある。車の傍らにいる2人の後ろにラリーの優勝トロフィーが飾られているところに注意。
この衆泰汽車のアウディQ5の模造品は量産されることはなく、同社の理論的な能力を示すためのものに過ぎないという。量産されなくて、本当に良かった。
中国人は伝統的に、コピーでオリジナルを尊重したいと考えている。その意味ではメルセデスも尊敬されているようだ。この中国製Bクラスは、オリジナルにそっくりだ。
大林晃秀: 一応、今はやりの艶消しにはしているが、なんともボディワークや塗装の質感は低そうだ。センスのないエアダクトなどがなんとも悲しい。
ポルシェの社内弁護士向けの案件だ。華泰汽車集団は、1.8リッターのガソリンエンジンを搭載し、160馬力のカイエンを独自に製造している。
大林晃秀: この雰囲気とデザインは、おそらく「ポルシェ カイエン」と、「ベントレー ベンティガ」の両方になりたかったんだと思う。でもそんなクルマが1.8リッターというところが、なんともしょぼいではないか。異常にすかすかなタイアとホイールアーチの位置関係に注意。
北京汽車は素朴さに興味を持ち、ランドローバーやジープ グランドチェロキーのクローンを提供している。
大林晃秀: アメリカ人よ(イギリス人も)、こんなもの、起訴、だ、起訴しちゃえ。どっちも明確なパクリじゃないか! ドアノブやホワイトレタータイアまでパクリだし、とっとと訴えちゃいなさい。
深圳のメーカーである比亜迪汽車は、中国のハイブリッドカーや電気自動車のリーダー的存在だ。この比亜迪F-0はすでに路上を走っているが、それは「トヨタ アイゴ」そのものだ。
大林晃秀: 桜のような紋章と、鳥人間のような不気味なイラストが「痛車」のセンス。「風」って一文字書くのが、格好いいのか、中国でもダサいのかも不明。しかしこのカラーリングと銀メッキ、100円ショップでも、もうこんなセンスの悪いモノ売ってません。
吉利汽車のGleagle CCは、「プジョー308CC」、「レクサスSC430」、「インフィニティG37」からのルックスをミックスしている。また、スイスチーズを連想させる穴の開いたラジエターグリルを設置している。
大林晃秀: これは一応、真似というよりも、いろいろ、ごちゃまぜにしていたら醜くなっていって、さらに違いを出そうとしていたら、グリルも気持ち悪くなってしまっていた、と、そういう失敗したミックスジュースみたいなクルマなのだと思う。寸詰まりで、エレガントさのかけらもないカブリオレである。
「VWティグアン」? とんでもない。これは中国のメーカー、四川野馬汽車によるコピーで、野馬T-SUVと呼ばれている。
大林晃秀: ボディデザインはともかく、グリル周辺とか、バンパー形状が明らかにフォルクスワーゲン。野馬T-SUV(おそらくT-ROCをもじったもの)という名前も、なんとなく二線級でしょぼい(なんと中国語で発音するのかは知らないけど)。
アウディのドライバーは、このルックスがアウディA4からパクったものだと知っている。今回は、現行モデルと先代モデルのB7をミックスしている。
大林晃秀: それにしてもこれは、だれがどう見たってアウディ。オリジナルのかけらもないし、でもアウディの持つ品質感などはきれいに捨て去ったような、だらしないボディデザイン。色までシルバーなのでそっくり感は高くなってしまう…。やっぱりこんなそっくりさんはダメだ。
リアでは、そのコピーがなかなかうまくいかず、ちょっとまだら模様になっている。
大林晃秀: テールゲートのチリがあっていないし、クルマ全体に緊張感がなく、ぽよーんとしただらしない雰囲気が漂う。しかし、F16って名前、アメリカの戦闘機にでもなりたいのだろうか??
コピーマニアは、日本の高級車だけではない。野馬のEシリーズは、イニフィニティの「EX」を明確に引用している。
大林晃秀: 特にライトとリアランプ、そしてインフィニティのエンブレムそっくりのマーク。まあ真似されるくらいインフィニティのデザインのレベルが高い、と思うことにしたいがあまりにもあからさま。
違い? そう、中国人はルーフレールを省いている。
言うまでもなく、ミニはクローン(模倣品)のアイドルだ。吉利の子会社である帝豪が製造しているEC6-RVは、カントリーマンと驚くほど似ている。ルーフラインやデザインを見れば、明らかにバイエルンのモデルだとわかる。また、中国ではシトロエンDS3のテイストを加えており、そのフロント部分は中国のミニの複製に見られる。
大林晃秀: ミニのようでミニではなく、何かに変装するのを失敗してしまった、偽水戸黄門とか、偽ウルトラマンのような完成度だ。まあこれに近い、ミニをパクった軽自動車がダイハツにあったから、この車に関しては日本人としてはあまり言えないのがつらい。
2度のコピー。華晨が提供するのは、コンパクトSUVのA3だ。名前はアウディからのパクリだが、「BMW X1」のような外観だ。
大林晃秀: ぎりぎり「何かに似てるかな、というレベルだが、ライトとキドニーグリルは、明らかにBMWからのパクリ。でもなんとなく全体から、耐久性はありません、という雰囲気も漂う。
コンパクトSUVのコックピットも、模倣だ。特にダッシュボード(メーターフードの角度など)には、アウディの特徴がはっきりと表れている。古臭い形状のATセレクターに注意。
2009年、上海で吉利汽車がGEを発表したとき、ロールスロイスは極めて不興で、強い不快感を示した。ロイスの模造車は、吉利汽車がイメージアップのために作ったものだった。
大林晃秀: 品質感に著しく欠けるパルテノングリルと、フライングレディ風のマスコットがなんともみすぼらしい。
グリルには、中国の女神「チェンジ」が鎮座していると吉利は主張していたが、フィギュアヘッドの「エミリー」もコピーされていた。
大林晃秀: なんともフライングレディに似せて、その姿や角度を変えたマスコット。お正月かくし芸大会の、ものまねギャグコントのレベル。
威勢のいいファントムのクローンを、私たちは一応「ロールス ロイス」と呼んだ。
大林晃秀: しかしそこにはもちろん「ロールス ロイス」のような威厳も、エレガントさもない(どことなく、三菱のプラウディア(デボネア)のような顔つきだ)。
ロールス ロイス ファントム風の外観、だがバランス極めて悪し。エレガントさのかけらもない(おそらくホイールベースとウインドウの形状のバランスが変だから、だろう)。
インテリアは上質に見えたが、実はそうではなかった。
大林晃秀: こ吉利汽車の役員はこのセダンを出張に使っているというが正直醜い。これみよがしのウッドパネル(もちろんプラスチックパーツでしょう)、スポーティにしたいのかよくわからないペダルやセレクターノブ、そして時代遅れの赤いメーター。盛り込めるものぜんぶ盛り込んじゃいました、みたいな醜い感覚か。
少なくともインテリアにおいては、偽物はオリジナルと大きく異なっていた。リアにはベンチシートはなく、本物の玉座があった。
大林晃秀: 一瞬こういうのもありかなと思ったが、ここに一人で座ったら、それはそれで孤独で寂しそう。天井についた、ロールスロイスをぱくったスターライトルーフ(のにせもの)にも注意。
いいね、この「スマート」。まあ、いい感じに仕上がっているのでは? 航続距離110km、4馬力、最高速度45km/h。この中国製ミニカーは、ドイツでも「イントゥーガ」として登場する予定だった。
大林晃秀: でもドイツで売られることはなかったようで、ちょっと安心である。おそらくトリディオンセルまではコピーしてないので、ぶつかったらペッちゃんこだから。
すでに少し古いですが、なぜか歴史的に価値がある。「メルセデスCLK」のラジエーターにBMWのロゴをほぼオリジナルで入れたブレンドモデル。比亜迪F8の名前を聞いたことがある人もいるのでは。
大林晃秀: ひょうたん型のヘッドライトは、当時のメルセデスベンツの形状そっくり。ボンネット起立した、パピヨンのようなマスコットが妙にみすぼらしくビンボーくさい。アウト―!

Text & photo: autobild.de
加筆: 大林晃平