小松礼雄代表率いるハースに何が? 平川亮が急きょF1デビュー、オコンは暴力行為の噂を否定
2026年11月4日
F1メキシコGPで、小松礼雄代表率いるハースがエステバン オコンを週末の途中で起用から外し、リザーブドライバーの平川亮が急きょF1デビューを果たした。その舞台裏では何があったのか。オコンは意見の対立があったことを認める一方、暴力行為があったとする噂を強く否定した。
F1ドライバーがレースウイークエンドの途中でマシンから姿を消し、チームはその理由を明かさない。メキシコGPでエステバン オコン(30)に起きたのは、まさにそんな事態だった。ハースは土曜日、突然このフランス人ドライバーを起用から外した。残りの週末は、リザーブドライバーの平川亮(32)が代役を務めた。
アメリカのチームは、病気が理由ではないと明言。しかし、チーム代表の小松礼雄から、それ以外の説明はなかった。その一方で、パドックではさまざまな噂が飛び交った。
オコンは身体的な衝突を否定
フランスのスポーツ紙「レキップ」は、オコンと小松代表の間で身体的な衝突があった可能性に言及した。ただし、原文掲載時点で、この主張を裏づける証拠はない。オコン自身も、こうした憶測を断固として否定している。
オコンは声明で、意見の対立があったことは認めた。
「昨夜、見解の相違から、関係者の間で話し合いが行われた」
その一方で、次のように明言した。
「しかし、意見の相違を解決するために、いかなる形であれ身体的な暴力が用いられたとする、すべての報道や主張を断固として否定する」

オコンは、あらゆる形の暴力を非難すると強調。同時に、事実関係の確認が進められている間は、これ以上の憶測を控えるよう求めた。
ドイツ人レースエンジニアとも無線で衝突
ハースでは、それ以前にも摩擦が生じていた。フリー走行2回目で、オコンはドイツ人レースエンジニアのローラ ミュラーと無線で言い争っていた。
原因はタイヤ選択だった。チームはミディアムタイヤで走行させようとしたが、オコンは、より軟らかいタイヤを試したがっていた。
「いや、いや! ソフトでやりたいんだ。こんなことはしないでくれ」と、このフランス人は抗議した。
ただし、この無線でのやり取りと、その後の起用取りやめに直接の関係があるかどうかは確認されていない。確かなのは、土曜日にはオコンがマシンを降りていたことだ。代わって平川が予選に出場し、自身初のF1決勝に臨むことになった。
オコンのF1キャリアは、このまま終わるのか?
今回の一件は、そのタイミングも微妙だ。オコンがシーズン終了をもってハースを離れることは、すでに決まっている。2027年には、ブラジル人のラファエル カマラがそのシートを引き継ぐ。オコンは、まだ新たなレギュラーシートを確保できていない。

今季の残りのレースで、オコンが再びハースをドライブできるかどうかさえ不透明だ。チームは、次戦ブラジルGPでの起用についても決定を発表していなかった。
オコンがシーズン終了を待たずにチームでの出走機会を失うのは、今回が初めてではない。2024年にも、アルピーヌでシーズン最終戦を欠場している。メキシコでの対立が、F1での将来につながる最後のチャンスまで奪うことになるのか。その行方は、まだ見えていない。
Text:Bianca Garloff
Photo:Simon Galloway/LAT Images

