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レブロン・ジェームズが仕立てた特別なメルセデス・マイバッハ S 680

2026年10月26日

MANUFAKTUR Made to Measureによる唯一無二の一台がチャリティーオークションへ

NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズが「MANUFAKTUR Made to Measure」を通じてカスタマイズしたメルセデス・マイバッハ S 680。その特別な一台とほぼ同じ仕様の車両が、2026年11月、ニューヨークで開催される「レトロモビル・ニューヨーク」のオークションに出品される。落札による収益は、レブロン・ジェームズ・ファミリー財団と、同財団が運営する「I PROMISE」プログラムに寄付される。

レブロン・ジェームズ自身のために製作されたオリジナル車両は、彼の個人コレクションに収蔵される。一方、今回オークションに出品されるのは、そのデザインや仕様をほぼ忠実に再現したコレクター向けの一台だ。メルセデス・ベンツとジェームズは、特別なクルマづくりを社会貢献へとつなげるという共通の目標のもと、このプロジェクトを実現した。

故郷アクロンへの思いを込めたデザイン

このマイバッハ S 680には、ジェームズの個人的な思いやルーツが随所に反映されている。

ボディカラーは「ライトマニュファクチャーアイボリー」。室内には「ストーミーウェザー」と名づけられたブルーのナッパレザーを採用し、磁器色のコントラストステッチを組み合わせる。さらに、本人のサイン入りパーソナライズド枕やフロアマット、ヘッドレストなど、特別なディテールが与えられた。

なかでも注目したいのが、エンブレムの意匠だ。マイバッハの歴史上初めて、従来のV12エンブレムに代わり、レブロン・ジェームズの個人ロゴをあしらった特別なエンブレムが採用された。そこには、彼の故郷である米国オハイオ州アクロンの座標もさりげなく刻まれている。自身を育んだ地域社会と、彼が設立した財団への思いを象徴するディテールだ。

ジェームズは、このプロジェクトについて次のように語っている。
「アクロンで子ども時代を過ごしていた頃、いつか自分だけのメルセデス・マイバッハをデザインすることになるとは夢にも思いませんでした。このオークションを通じて、地域社会や私たちが支援する家族をサポートできることは、財団にとって何よりも大切なことです。私たちは、彼らが夢を実現できるよう、支援サービスのネットワークを築き続けています」

MANUFAKTURが実現するオーダーメイドの世界

今回の車両は、メルセデス・ベンツのハイエンドモデル向けカスタマイズプログラム「MANUFAKTUR」の可能性を示す好例でもある。

特別な塗装仕上げや上質なインテリア素材、装飾ステッチ、刺繍、レザー加工、ステアリングホイールの仕上げなど、細部に至るまで手作業を生かし、オーナーの個性をクルマに反映させるのがMANUFAKTURの特徴だ。さらに「MANUFAKTUR Made to Measure」では、顧客がメルセデス・ベンツの専門スタッフと直接協力し、独自のアイデアや色彩のイメージ、個人的な意味を持つモチーフなどを、技術的に実現可能な仕様へと落とし込んでいく。

レブロン・ジェームズのマイバッハ S 680は、単に豪華な素材を選び抜いたクルマではない。オーナーの人生や価値観を、色、素材、刺繍、エンブレムといった具体的なディテールにまで反映させた、まさにビスポークの世界を体現する一台なのである。

ニューヨークで公開、11月にオークション開催

オークションに先立ち、出品車両はニューヨーク市内で一般公開される予定だ。2026年11月9日から16日まではマンハッタンのメルセデス・ベンツ本社に、11月19日から20日まではジャビッツ・センターに展示される。

オークションは11月19日から22日までジャビッツ・センターで開催される「レトロモビル・ニューヨーク」で実施され、競売はグッディング・クリスティーズが担当する。希少な歴史的自動車からラグジュアリーカーまで、コレクターを魅了する車両が集まる国際的なイベントだ。

クルマを通じて未来を支える

オークションの収益は、レブロン・ジェームズ・ファミリー財団の活動、とりわけ彼の故郷アクロンの子どもたちや家族への支援に役立てられる。同財団の「I PROMISE」プログラムは、教育を人生を変える力と捉え、子どもたちとその家族に対して、教育、住居、医療、住宅所有、職業訓練、金融リテラシーなどに関する支援を提供している。学校生活だけでなく、その後の人生でも成功できるよう、プログラムやサポートサービス、メンターを通じて地域社会を支えている。

2026年に創業140周年を迎えたメルセデス・ベンツにとって、技術革新と卓越したクルマづくりはブランドの根幹をなすものだ。今回のプロジェクトは、そのクラフトマンシップと、クルマが持つ人々をつなぐ力を、社会貢献へと結びつける試みといえる。

オーナーの個性を極限まで反映したマイバッハ。その特別な価値は、贅沢な素材や精緻な仕上げだけにとどまらない。レブロン・ジェームズの故郷への思いを乗せた一台が、オークションを通じて子どもたちの未来を支えることにも、このプロジェクトの大きな意義がある。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Mercedes-Benz Media