【このSF90 XXなんぼ?】走行距離たった86kmの豪華な仕様でカスタマイズされたフェラーリSF90 XXストラダーレが3億円以上の値段で販売中!
2026年10月16日
ドイツの中古車情報:フェラーリSF90 XXストラダーレ ル・マン(Ferrari SF90 XX Stradale Le Mans)。新車価格より100万ユーロ(約1億8,400万円)近くも高い!このフェラーリの特別な点とは?
車には、走らせるために作られるものもあれば、納車後すぐに空調の効いたガレージにしまわれ、コレクションとして愛でられ、せいぜいたまにエンジンをかけるだけのものもある。このフェラーリは、後者のカテゴリーに属しているようだ。
というのも、この「SF90 XXストラダーレ」は、2025年10月にすでに登録済みであるにもかかわらず、走行距離計の表示はわずか86キロメートルにとどまっているからだ。
ベルリンにあるフェラーリの公式パートナー「Riller & Schnauck」では現在、特に豪華な仕様でカスタマイズされた「SF90 XXストラダーレ」が販売されている。1,725,500ユーロ(約3億1,749万円)という価格は、フェラーリの基準からしても破格だ。しかし、購入者が手にするのは単なるフェラーリではなく、マラネロでこれまでに生み出された中で最も過激なロードカーの一つである。
フェラーリ SF90 XX: 1,030馬力とレーシングテクノロジー
通常の「SF90ストラダーレ」でさえ、1,000馬力を誇り、決してパワー不足というわけではない。しかしフェラーリはさらに一歩踏み込み、このハイブリッド スーパースポーツカーを「SF90 XXストラダーレ」へと進化させた。
フラットなボディの下には、3基の電動モーターによってサポートされる4リッターV8ツインターボエンジンが搭載されている。このシステムは合計で1,030馬力を発揮し、そのパワーは4輪すべてを通じて路面に伝達される。変速は8速デュアルクラッチトランスミッションが担当する。

その結果、公道走行可能な車というよりは、むしろレーシングカーを彷彿とさせる走行性能を実現している。このフェラーリは、静止状態からわずか2.3秒で時速100kmに達する。6.5秒後には、すでに時速200kmを記録する。最高速度は時速320kmに達して初めて頭打ちとなる。
しかし、「XX」の真の特長は最高速度ではなく、ダウンフォースにある。フェラーリは、このモデルに巨大な固定式リアウィングを採用した。これは、「F50」以来、公道走行可能なフェラーリには見られなかった仕様だ。入念に改良されたアンダーボディと相まって、この空力設計は時速250kmで最大530kg(!)ものダウンフォースを生み出す。

ル・マン仕様のカラーリングは、フェラーリの歴史的な勝利を彷彿とさせる
その技術と同様に、今回出品される1台の仕様もまた、少なくともそれと同じくらい壮観だ。このフェラーリは、特別カラー「ロッソ ル・マン2023」を纏いレースストライプとスタートナンバー「50」が組み合わされている。
これは偶然ではない。2023年、フェラーリは「499P」とスタートナンバー「51」でル・マン24時間レースを制した – トップクラスでのファクトリーチーム参戦は半世紀ぶりのことだった。スタートナンバー「50」は、2台目のフェラーリファクトリーチームカーに割り当てられていた。

このカラーリングは、フェラーリの近年のレース史における最も重要な一章の一つを彷彿とさせる。そして、もともと希少な「SF90 XX」を、同モデルの中でもとりわけ目を引く一台に仕上げている。
さらに、フェラーリはカーボン素材を惜しみなく使っている。ホイールをはじめ、数多くのボディパーツ、リアディフューザー、インテリアのトリム、さらには車のキーに至るまでがカーボン製だ。
さらに、チタン製のエキゾーストエンドパイプ、アルカンターラ張りの軽量レーシングシート、4点式シートベルト、そして消火器も装備されている。この仕様は、広告上では「ハイパー クラブ」という名称で表記されている。
フェラーリ SF90 XXストラダーレはわずか799台のみ生産
コレクターにとってこのフェラーリが特に魅力的なのは、その希少性にある。「SF90 XXストラダーレ」はわずか799台のみが製造された。これに加え、オープンモデルの「SF90 XXスパイダー」が599台ある。
つまり、このモデルは単なるスポーティな仕様ラインではなく、厳格に限定された特別仕様車である。フェラーリは、「XX」実験車のコンセプトを、公道走行可能なスーパースポーツカーに初めて適用した。

これまでの「FXX」や「FXX K」といった「XX」モデルは、もっぱらサーキットでの使用を想定していた。一方、「SF90 XX」は公道での走行も許可されている。とはいえ、この1台については、将来の所有者が実際に公道を走るつもりなのかどうか、疑問に思うところだ。
走行距離86km、価格172万5,000ユーロ(約3億1,740万円)のフェラーリ
説明によると、このフェラーリの走行距離はわずか86kmに過ぎない。ワンオーナーで、無事故車とされ、「フェラーリ アプルーブド」の中古車認定マークが付いている。
2025年10月に初登録されたため、車齢はわずか1年程度だ。それにもかかわらず、その希望価格は、一般的なスーパースポーツカーの価格さえもはるかに上回っている。
比較として、「SF90 XXストラダーレ」は2023年のドイツでの発表当時、約77万ユーロ(約1億4,168万円)から販売されていた。つまり、この出品車は当時の基本価格の2倍以上もの価格設定となっている。
実際に誰かが172万5,000ユーロ(約3億1,740万円)を支払うかどうかは別問題だ。しかし、この出品が印象的に示していることが一つある。それは、特に希少なフェラーリの場合、もはや性能や加速力、運転の楽しさだけが重要なのではないということだ。それだけでなく、希少性、歴史、そして誰もが憧れるコレクターズアイテムを所有できるという期待も重要な要素となっているのだ。







Text: Bianca Garloff
Photo: Ferrari Berlin, Riller & Schnauck GmbH

