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日本の誇る高級リムジン「トヨタ センチュリー」のSUVバージョンは果たしてどれほどの欧州の自動車愛好家たちを魅了するであろうか?

2026年10月14日

世界市場向けのラグジュアリーSUVが計画中。これまで、トヨタの高級ブランド、「センチュリー」はアジアでのみ販売されていた。しかし、「センチュリーSUV」の登場により、その状況は一変する見込みだ。ロールス・ロイス カリナンに対抗する日本車の回答となるこのモデルが、まもなくドイツ市場にも登場するかもしれない!

トヨタは今、ロールス・ロイスやアヤバフらに対する世界的な攻勢に乗り出すのだろうか?トヨタの豊田章男会長の言葉を信じるなら、トヨタの高級ブランド、「センチュリー「Century」はまもなくドイツでも販売されることになる。

創業者の豊田喜一郎氏の孫である豊田章男氏は、2026年9月末にデトロイトで「オートモーティブ ホール オブ フェイム」に殿堂入りを果たした。式典には、「センチュリー」のSUVに乗って登場し、象徴的な演出を見せた。その後、トヨタの技術責任者である中嶋裕樹氏は「ブルームバーグ」に対し、このSUVを「グローバルモデル」と位置付けており、米国での販売も検討していると語った。

センチュリーSUVはこれまでアジアでのみ販売

これは同ブランドにとって、まさに大きな一歩となるだろう。これまで「センチュリー」モデルは日本国内でのみ販売されてきた。とはいえ、このSUVは中国や中東でも販売されている。しかし、アジア以外では、トヨタの高級ブランドは存在感を示していない – 少なくとも現時点では。

そうなれば、センチュリーはロールス・ロイスやメルセデス・マイバッハといった、由緒ある名門ブランドと競合することになる。これにより、この日本の高級車は、レクサス車よりも明らかに上位に位置づけられることになる。トヨタの子会社であるレクサスは、もともとプレミアムブランドとしての役割を果たしており、主にアウディ、BMW、メルセデスといったメーカーと競合している。

60年近くにわたる高級車の歴史

しかし、レクサスが1988年に設立されたのに対し、「センチュリー」はすでに60年近くの歴史を誇っている。1967年、初代「トヨタ センチュリー」が市場に登場した。当時は、主に日本の高官や皇室の方々の送迎に使われる高級セダンであった。30年間にわたり、このモデルにはわずかな変更しか加えられなかった。また、この日本製高級セダンの第2世代も、約20年にわたる生産期間中、ごくわずかな改良にとどまった。

「センチュリーSUV」は、シャープなラインとやや角張ったデザインが特徴だ。

2017年からは第3世代が市場に投入されており、2023年9月には同ブランドの2つ目の独立モデルとして、「センチュリーSUV」が登場した。外観は、シャープな角やエッジ、分割型ヘッドライトなど、同メーカーの定評あるデザイン言語を踏襲している。

V6エンジン搭載、412馬力のセンチュリーSUV

このSUVの心臓部は、3.5リッターV6エンジンにCVTを組み合わせ、後部に搭載された電動モーターによる四輪駆動を実現したプラグインハイブリッドパワートレインだ。総出力は412馬力に達する。

競合車と比較すると、「センチュリー」は明らかにパワー不足だと言えるだろう。「メルセデス・マイバッハGLS 680」は、612馬力を発揮するV8マイルドハイブリッドエンジンを搭載しており、電動ブーストによってさらに23馬力を引き出すことができる。「ロールス・ロイス カリナン」は、V12ツインターボエンジンが571馬力を発生し、「ブラックバッジ」仕様では600馬力に達する。

「センチュリー」といえば、まずトヨタのラグジュアリーセダンを思い浮かべるだろう。2017年からは、その第3世代モデルが日本で販売されている。

そのため、一部の顧客は「センチュリー」セダンの5.0リッターV8エンジン、あるいはV12エンジンを望んでいたようだ。ちなみに、同セダンの第2世代モデルは、トヨタ史上唯一のV12量産モデルであった。

究極の贅沢を実現する「リヤコンフォートモード」

しかし、「センチュリーSUV」において重要なのはスペックよりも快適性、とりわけ後部座席の快適性だ。フル調整可能なシートに加え、「リヤコンフォートモード」が搭載されており、これを有効にすると、後部座席の乗客に不快感を与えないよう、走行時やブレーキ時の力を適切に配分する。

日本での「センチュリーSUV」の価格は2,700万円からで、これは約152,000ユーロに相当する。もしドイツでの発売時に同様の価格設定となれば、「マイバッハGLS(約189,000ユー=約3,356万円から)」やカリナン(約390,000ユーロ=約6,926万円から)よりも大幅に安くなることになる。

「センチュリー クーペ」は2025年のジャパン モビリティ ショーで公開された。現時点ではコンセプトカーに過ぎない。

ちなみに、「センチュリー」はモデルラインナップをさらに拡充する計画だ。2025年にはすでに、「センチュリー クーペ」という、ルーフラインが後方に傾斜した堂々としたSUVを披露した。しかし、現時点ではあくまでコンセプトカーに過ぎない。この車が量産化されるかどうか、またその時期については、まだ明らかになっていない。

Text: Maurus Elias Moritz
Photo: Toyota Motor Corporation