1. ホーム
  2. ニュース
  3. サウジアラビアが850馬力のEVスーパーカー「Ceer Exobot(シアー エクソボット)」で攻勢開始 自国ブランドのクルマづくりへ

サウジアラビアが850馬力のEVスーパーカー「Ceer Exobot(シアー エクソボット)」で攻勢開始 自国ブランドのクルマづくりへ

2026年10月4日

サウジアラビアは、もはや石油を供給するだけでなく、クルマも造ろうとしている。新ブランド「Ceer(シアー)」が、その最初のモデル「Exobot(エクソボット)」を披露した。

産油国から自動車の国へ。サウジアラビアは燃料だけでなく、クルマそのものからも利益を得ようとしている。ムハンマド ビン サルマン皇太子が、新たな自国ブランド「シア」の最初の2モデルを公開した。

シアーは、未来的なセダンと大型SUVという2台の電動フラッグシップでスタートする。どちらも「Exobot(エクソボット)」と名付けられている。ともに電気自動車で、最もパワフルな仕様では最高出力850馬力を誇り、今後展開されるモデルファミリー全体の頂点に位置する。

3基の電気モーターで最大850馬力

「Exobot(エクソボット)」のプラットフォームには、800V技術と最大3基の電気モーターが採用される。メーカーによれば、最高出力850馬力のセダンは0-100km/h加速を2.6秒でこなし、SUVは2.9秒を要するという。

シアーが公表する航続距離は、セダンが最大670km、SUVが最大560km。ただし、これらの数値はNEDCサイクルに基づくもので、欧州のWLTP値とそのまま比較することはできない。バッテリーの充電は、残量10%から80%まで30分未満で完了するという。

セダンには、上方に開く「シャヒン ウイングドア(Shahin Wing Doors)」と、長さ2.4mもの巨大なフロントガラスが採用される。

「Exobot(エクソボット)」は、外観でも存在感を示そうとしている。セダンには、上方に開く「シャヒーン ウイングドア」、長さ2.4mもの巨大なフロントガラス、そして一部をガラス張りにしたドアが採用される。SUVでは、48インチの8Kディスプレイがコックピットを横断するように広がる。従来のサイドミラーはカメラに置き換えられる。

サウジアラビアの新自動車ブランドにBMWの技術

もっとも、サウジアラビア勢が完全にゼロから始めるわけではない。シアーは2022年、政府系投資ファンドのPIFと、台湾の電子機器大手フォックスコンの合弁会社として設立された。シアーはBMWからも部品に関するライセンスを取得している。それでも、クルマの開発と生産はサウジアラビア国内で行われる。そのために、巨大な専用生産拠点が建設されている。シアーは、同国が経済の多角化と石油依存度の低減を目指す「ビジョン2030」の一環である。

5年間で7モデル

「Exobot(エクソボット)」は始まりにすぎない。今後5年間で7モデルが計画されている。セダンとSUVに続き、異なる駆動システムを備えた、より小型の車両が登場する予定だ。

最初の「Exobot(エクソボット)」は、2027年に市場へ投入される見込みである。当面、シアはサウジアラビアとその周辺地域に注力する。欧州への進出は、現時点では発表されていない。

Text:Bianca Garloff
Photo:Ceer