元レッドブル代表クリスチャン ホーナー、フェラーリ入りに意欲 ティモ グロックはメディアを通じた「売り込み」を批判
2026年9月30日
元レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン ホーナー(Christian Horner)はF1復帰を望んでおり、フェラーリのチーム代表職に強い関心を示している。
これはフェラーリへの応募なのか。クリスチャン ホーナーは、どんな仕事なら自分を再びF1のピットウォールに呼び戻せるのか、ほとんど隠そうとしていない。レッドブルを離れてから1年以上が過ぎた今、52歳のホーナーは英紙『タイムズ』のインタビューでフェラーリについて驚くほど率直に語り、ほかのチームには提示しない条件まで示した。
レッドブルに21年間在籍したホーナーは、従来型のチーム代表職に就きたいわけではない。理想は、次に取り組むF1プロジェクトに自ら出資することだ。しかし、フェラーリならその条件を外してもいいという。
「今の私が持ち分なしでも引き受けるチームは、ひとつしかない」とホーナーは語る。そのチームとはフェラーリである。
ホーナー、フェラーリは「夢」だと語る
元レッドブル代表の言葉はそれだけにとどまらない。「フェラーリはF1最大のブランドだ。夢のような存在だ」と称賛し、同時にスクーデリアを「F1の眠れる巨人」と表現した。

Photo: Red Bull Content Pool
もちろん、これは正式な応募ではない。それでも、現在は空席ですらないポストに対し、世界選手権を制した元チーム代表が公の場で示せる意欲としては、これ以上ないほど明確だ。イタリアのメディアも、ホーナーの発言をマラネロのポストに向けた事実上の「自薦」と受け止めている。
グロックはホーナーの「フェラーリへの秋波」を批判
まさにその振る舞いに憤っているのがティモ グロック(Timo Glock)だ。元F1ドライバーのグロックはSkyで、ホーナーがメディアを通じて自身の名前とフェラーリを結び付けるやり方を批判した。
「メディアを使って自分の名前を取り沙汰させ、フェラーリを動揺させるなんて、やるべきことではない」とグロックは語った。
フェラーリにはすでにチーム代表がいる。フレデリック バスール(Frédéric Vasseur)は2025年7月に複数年契約を結んでいる。ホーナーの発言が注目されるのはそのためだ。彼は単にF1復帰への意欲を示しただけではない。バスールがチームを率いる中で、自らの条件を曲げてもいい例外としてフェラーリを名指ししたのである。
ホーナーは「もう一度勝負したい」
ホーナーはF1に戻りたいという思いも明確にしている。自分にはまだ「もう一度勝負する」機会が残されていると感じているのだ。インタビューでは、長年のライバルであるトト ヴォルフと再び競い合いたいという思いものぞかせた。
ホーナーの実績は申し分ない。彼の指揮下でレッドブルはコンストラクターズ選手権を6回、ドライバーズ選手権を8回制した。ドライバーズタイトルの内訳はセバスチャン ベッテル(Sebastian Vettel)が4回、マックス フェルスタッペン(Max Verstappen)が4回だ。一方のフェラーリは、コンストラクターズタイトルから2008年以来遠ざかっている。最後にドライバーズタイトルを獲得したのは、2007年のキミ ライコネン(Kimi Räikkönen)だった。
フェラーリ側に実際にホーナーを迎える考えがあるかは分からない。交渉が進んでいることを示す具体的な証拠もない。ただ、彼の発言が示すことは明白だ。マラネロで扉が開けば、ホーナーはその前に立っている。
Text:Bianca Garloff

