アルファロメオというブランドの重要性と情熱―Alfa Romeo Una Notte Spechiale
2026年9月28日
秋へと向かいつつある9月24日の宵。渋谷のキャットストリートにあるおしゃれなTRUNK(HOTEL)は熱気に包まれていた。Alfa Romeo Una Notte Spechialeと名付けられたイベントが開催された会場に、「白いお洋服で」と指定されたドレスコードで赴いた全くお洒落ではない大林晃平が見たものは?
「会場の演出上、白い装いでお出かけください」と案内状にはドレスコードが指定されていた。もう9月も終わろうという時に「白」とは不思議な感じだが、それはきっと何か意図されたが故のドレスコードに違いないと考えた末、夏が終わったからと一度クリーニングに出した白いジャケットをもう一度着て会場となったキャットストリートのトランクホテルに出かけることにした。
Alfa Romeo Una Notte Spechialeと名付けられた今回のイベントの一番の目的は、アルファロメオの2台の限定車である「ジュニアイブリダ スポルト スペチアーレ(JUNIOR Ibrida Sport Speciale)」と「トナーレ イブリダ スポルト スペチアーレ(TONALE Ibrida Sport Speciale)」の発表なはずだが、案内のメールにはトークセッション「イタリア映画・デザイン・ライフスタイルとアルファロメオ」ゲスト:俳優・フィルムメイカー 斎藤 工氏とか、DJプレイFPM 田中 知之という文字が踊り、さらにはイタリアンドリンクとフードがふるまわれると記されているではないか。
単に従来モデルの限定車の発表会であるならばこれほど大掛かりで手のかかったイベントは行わないはずで、そこにはステランティスの意図するアルファロメオへの熱い想いが(きっと)込められているはずであろう、そう期待しながら渋谷のトランクホテルに向かうことにする。

入口付近には赤いジュニアの限定車である「ジュニア イブリダ スポルト スペチアーレ」の赤いモデルが華々しく置かれその周囲にはおしゃれなアルファロメオ柄の提灯さえ飾られている。エントランスからしてこの力の入れ方は限定車の発表会としては異例のもので、渋谷を歩く意識高い系やお洒落なカップル、そして熱心に撮影するインフルエンサー(多分)の方々の視線を集めていた。
会場に赴くとそこはかなりの熱気で、クルマが隠れるほどのゲストに溢れていた。今回のイベントは我々のような報道関係(プレス)オンリーのイベントではなく、大多数はゲストと記された証明書を首からぶら下げた方々で、明らかにわれわれよりおしゃれに気を使ったスタイリッシュな人たちが楽しそうにウエルカムドリンクを飲みながら談笑している。


もちろん会場内に置かれたジュニアイブリダとトナーレイブリダが主役だし注目は浴びてはいるが、その2台だけではなく、より強調されているのは「今日の主役はアルファロメオというブランド」であるということが会場内に溢れているアルファロメオのマークからも良くわかる。
19時から開始された主なるイベントは照明とレーザー光線がまぶしいほど炸裂する中、バイオリニストAyasaの奏でる華々しいパフォーマンスから始まり、Stellantisジャパン株式会社アルファ ロメオブランドヘッドである黒川 進一氏の「JUNIOR/TONALE Ibrida Sport Speciale」のプレゼンテーションの後、俳優の斎藤 工氏とDJ田中 知之氏の映画に登場したアルファロメオといった話題を中心としたトークショーが展開した。


その後はDJ田中氏のパフォーマンスが展開する会場は華麗なるパーティー会場となり、立錐の余地がないほどの盛況ぶりである。結局白いドレスコードが今回のイベントでどういう意味を持っていたのか、最後まで正直よくわからかったのだが(展示された2台の限定車はどちらも赤だったし)、ステランティスが一番主張したかったと思われるアルファロメオというブランドの重要性と熱量の高さはひしひしと実感できた。
今後アルファロメオというブランドをより強く明確に展開してうえで、今回のAlfa Romeo Una Notte Spechialeと名付けられた秋の宵はきっと重要な時間となるであろう、そう思いながらまだまだ熱気の冷めやらぬ会場を後にした。

蛇足ながら?主役であるはずの「ジュニアイブリダ スポルト スペチアーレ」は赤・白・グレー合わせて140台の限定、「トナーレ イブリダ スポルト スペチアーレ」は赤と白合わせて60台の限定車となる。価格はジュニアイブリダの方が525万円、トナーレイブリダが688万円である。もちろんどちらのモデルにもアルファロメオの象徴的なモチーフであるビショーネに溢れていることは言うまでもない。
Text:大林晃平
Photo:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)

