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新着アップデート情報! 新型メルセデスAMG C 63

2021年4月14日

新型メルセデスAMG C 63は4気筒ハイブリッドで558馬力を発揮する。

次期AMG C 63は、4気筒となる。しかし、内燃機関だけですでに450馬力を発生しており、電気的なアシストのおかげで500馬力をはるかに超える可能性がある。最新情報をお届け。

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新型メルセデスAMG C 63の価格と市場投入について

ついに待望の新型「メルセデスCクラス」が登場し、AMG派生モデルもそう遠くない時期に登場することになる。
「M177」の呼称を持つV8ツインターボは、次の世代には登場しない。
つまり、「C 63」にはもうV8は搭載されないということだ。
そして、それは、それにとどまらず、さらに厳しい現実に直面する状況となる。
「C 63」は普通のCクラスと同様、4気筒に頼ることになるからだ。
次期AMGモデルのすべてがそうであるように、新しい「63」に必要なパワーを吹き込むためには、代わりに「e-ターボチャージャー」と電動化がモットーとなっている。
英国の「Car Magazine」誌の報道によれば、「C 63 S」は558馬力を発揮し、猛烈なライバルである「BMW M3/M4」や「アウディRS 4」を明らかに凌駕すると予想されている。
また、燃費もトップレベルになると予想されている。

AMGの派生モデルは、2021年末までには発表されず、おそらく2022年初頭に発売されると想定される。
価格面では、510馬力の「AMG C 63 S」は、現行モデルのセダンでは、87,049ユーロ(約1,150万円)からとなっている。
後継モデルは、9万ユーロ(約1,188万円)弱、Sのない弱いモデルは、その約9,000ユーロ(約118万円)下からのスタートとなりそうだ。
メルセデスが「C 63」にクーペとコンバーチブルの2つのボディタイプを継続して提供するかどうかは不明だ。

AMG A 45の4気筒エンジンをC 63にも搭載?

次期「AMG C 63(S)」には、「A 45 S」に搭載されている「M139」ターボ4気筒エンジンが搭載される。
421馬力ではなく、450馬力前後の出力を発揮し、e-ターボチャージャーにより、優れたレスポンスを実現するという。
この小さな内燃機関を支えるのは、一体化されたスタータージェネレーターと、リアに搭載された最大204馬力の電動モーターで、それぞれに400ボルトの電気システムが供給されている。
電動モーターには2速トランスミッションが組み合わされ、常に最適な挙動範囲を保つように設計されている。
合計で558馬力のシステム出力値と800Nmのトルクが得られる予定だ。
結果、パワートレインは650馬力以上の出力が可能だと言われている。
これは、現行のV8搭載の「C 63 S」と比べて、48馬力と100Nmの向上となる。
「S」の付かない通常の「C 63」は500馬力程度からと予想される。
先代モデルは476馬力だった。

今回、バッテリーと電動モーターの搭載により、乾燥重量が約200kg増え、2トン弱になるらしいが、その一方で、軽量化された4気筒により、50:50の最適な重量配分を実現している。
車重が重いにもかかわらず、0-100km/hの加速は3.5秒と言われており、「メルセデスAMG C 63」は、「BMW M3コンペティション」よりも0.3秒少なく加速することになる。
最高速度はやはり290km/hで、これはバッテリーが空の状態でも達成できるらしい。
加速の良さは、標準装備の全輪駆動のおかげでもある。

A 45 S(写真)に搭載されている4気筒は、新型C 63ではe-ターボを搭載して450馬力程度を発揮すると言われている。

バッテリーの容量は6.1kWhと比較的少なめだ。
これは、主にパワーサポートのために設計されており、おまけとして一定の電気走行距離を確保していることによるものだ。
メルセデスはまだ正確な値を発表していない。
しかし、目標としているリッターあたり33.3kmという燃料消費量は、理論的には達成可能なはずだ。
そして言うまでもなく、旧来のV8よりも消費量が少なくなることだけは間違いない。
唯一、お別れしなければならないのは、その素晴らしいサウンドだけだろう。

メルセデスCクラスの全AMGモデルに全輪駆動を採用

AMG製Cクラスの全モデルに全輪駆動が搭載される。
だが標準でドリフトモードが用意されているので、クロスカントリードライブも可能だ。
また、現行モデルの9速オートマチックは、今回のモデルでも引き続き採用される。

プラグインハイブリッドを搭載したAMGモデルは「E-パフォーマンス(E-Performance)」と呼ばれている。
次世代の「メルセデスAMG C 63」には、セダンに加えて、再びエステートも設定される。
通常の「Cクラス」同様、クーペが省略される可能性もある。
また、ネーミングにも変更があるだろう。
Eサポートにより、新型には「E-パフォーマンス」という名前のサフィックスが付き、おそらく「メルセデスAMG C 63 S 4MATIC+ E-パフォーマンス」という複雑な名前になるだろう。
現行の「C 43」は、おそらく「A 45」の4気筒を採用するため、「C 45」に改名される可能性があり、それに合わせて呼称を調整する必要がある。
「E 53」に相当する「C 53」はおそらく存在しないだろう。
「C 45」と「C 63」間のギャップが小さすぎるからだ。

SクラスやEクラスのナローライトを採用した新しいブランドフェイスは、将来的にCクラスにも採用される予定だ。

ビジュアル的には、C 63は自分自身に忠実である

当然のことながら、次期型「C 63」も、「AMG GT 4ドア」、「CLS」、新型「Sクラス」、「Eクラス」のフェイスリフトがすでに身につけている新しいブランドフェイスを採用している。
幅の狭いヘッドライトはよりアグレッシブな印象を与え、ブラックのデコラティブバーがフロントエプロンに伸びており、巨大なエアインテークを備えている。
「Eクラス」のフェイスリフトと同様に、オプションでカーボンファイバー製のものが用意される可能性もある。
ボンネット上のパワードーム、パナメリカーナグリル、センターロックルックのホイールも次期「C 63」の名誉に関わるものだ。
リアには、そのステータスにふさわしく、角張った4本のエキゾーストテールパイプが装備される予定だ。
既報の通り、次期「Cクラス」の室内には、ほぼすべての車両機能を制御する新型「Sクラス」の大型センタースクリーンが採用されている。
そしてその部分はAMGモデルでも同様の装備となるであろう。

Text: Andreas Huber and Moritz Doka
Photo: Daimler AG / AUTO BILD