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【ニューテクノロジー】ルノーと吉利汽車(ジーリー)が新型ハイブリッドエンジンを開発 過酷な環境に対応:水深1.1mでも動く新エンジン

2026年9月20日

水中でも作動するエンジン?荒唐無稽に聞こえるが、ルノー(Renault)と吉利汽車(Geely)のジョイントベンチャーのホースパワートレイン(Horse Powertrain)が、それを現実のものにした。

エンジンと水は、通常なら決して相性のよい組み合わせではない。しかし、新たに開発されたハイブリッドパワートレインは、まさに水中でこそ、その強みを発揮するという。

パワートレイン専門メーカーのホースパワートレイン(Horse Powertrain)が発表した「B20」は、車両が水深最大1.1mの場所にあっても作動し続けるよう設計されたガソリンエンジンである。

背後にいるのはルノーとジーリー

ホース パワートレインという社名に馴染みがなくても、その背後にいる2社の自動車メーカーは誰もが知っているはずだ。同社はルノーとジーリーによる合弁企業である。

新型「B20」は、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、そしていわゆるレンジエクステンダー車向けに開発された。ターボチャージャーを備えた2リッター直列4気筒エンジンで、仕様に応じて188~248馬力を発生する。最大トルクは380Nmに達する。

この技術は、舗装路以外も走行する本格オフロード車や大型SUVへの搭載を主眼に置いている。

では、いったいどのような仕組みなのだろうか。「B20」には耐水性を確保するため、電装部品とセンサー類に専用の防水処理が施されている。さらに、エンジンとトランスミッションの間にも特殊なシールを採用した。

車両が水中に入ったことを制御システムが検知すると、スロットルレスポンスや出力特性といった各種パラメーターを自動的に調整する。これにより、過酷な条件下でもパワートレインの作動を維持できるという。

しかし、このエンジンの強みは渡河性能だけではない。メーカーによれば、「B20」は最大100%の勾配を走破できる。これは角度にして実に45度の上り坂に相当する。

さらに、長い上り坂や難易度の高いオフロード区間など、長時間にわたって高い負荷がかかる状況にも対応できるよう設計されている。アクティブクーリングシステムによって、エンジン温度を最適な範囲に保つという。

水中エンジンはすでに「ジーリー ギャラクシー クルーザー700」に搭載

まるで未来の話のように聞こえるが、この技術はすでに現実のものとなっている。ホース パワートレインによれば、この「水中エンジン」は、中国の「ジーリー ギャラクシー クルーザー700」ですでに採用されている。

同車では、B20エンジンがプラグインハイブリッドシステムおよび専用開発された3速ハイブリッドトランスミッションと組み合わされている。

多くの自動車メーカーがオフロードモデルの電動化を進める一方、遠隔地における航続距離と耐久性は、依然として重要な課題である。この技術が将来ヨーロッパ市場にも導入されるのかどうかは、現時点では明らかになっていない。

Text:Nele Klein
Photo:AUTO BILD Monday