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【新着情報】ポルシェ718ケイマンGT4 マンタイレーシングによるチューニングモデル登場

2021年4月14日

マンタイレーシング(Manthey Racing)によるチューンナップバージョン、ポルシェ718ケイマンGT4 MR。マンタイレーシングは、ポルシェ718ケイマンGT4をレース用にフルコンバージョンするための新しいキットを準備した。その目的は、ポルシェの最小GTからレース用の魅力を徹底的に引き出すことにある。

ドイツのマンタイレーシングは、ポルシェとモータースポーツについては他の誰よりも熟知していると信じている。同チームは、自分たちで作り上げたポルシェのレーシングマシンを駆って、ニュルブルクリンク24時間レースですでに6回もの優勝を果たしている(ル マン24時間でも優勝1回)。したがって、彼らの作るロードモデルのコンバージョンが、レーストラックデイやクラブスポーツのイベントにも真っ向から取り組んでいるのは当然のことなのだ。最新のプロジェクトは「ポルシェ718ケイマンGT4 MR」で、マンタイレーシングはさまざまなレース用の素材を駆使して、「ケイマンGT4」を、さらに妥協のないものにしている。

軽量化を実現したBBS製ホイールは、シルバー、ブラック、チタン(写真)の3色が用意されている。

4リッターボクサーエンジンの性能はそのままに

しかし今回のコンバージョンキットは、パワーアップが目的ではない。したがって、4リッター6気筒ボクサー(水平対向)エンジンはそのままで、「GT4 MR」でも、最高出力420馬力と最大トルク420Nmを発揮する。用意されたパーツは、より良いラップタイムを確保するために必要なものである。まずそれは、ダンパー用のリザーバーを備えた調整可能なアルミニウム製レーシングサスペンションであり、その他にはフロントアクスルとリアアクスルの新しいブレーキパッドとスチール製フレックスラインである。そしてそれは、減速度を向上させ、フェードフリーの耐久ブレーキを確保することを目的としている。8.5インチと11×20インチのBBS製鍛造ホイールがアクスルに装着され、マンタイレーシングによると合計11.3kgの軽量化を実現しているという。

ガーニーフラップ、ウィングブラケット、エアディフレクターにより、エアロダイナミクス(空力特性)とダウンフォースも向上されている。また、フロントエアインテーク用の保護グリルも用意されている。性能にお金をかけていないパーツは、クラシックなペピータ柄の新しいシートカバーだけだ。コンバージョンはすぐに実行できるが、マンタイレーシングは、リクエストに応じてのみ価格を明らかにするとしている。参考までに(普通の)「ポルシェ718ケイマンGT4」は、97,427ユーロ(約1,275万円=日本価格1.293万円~)から購入できる。

Text: Moritz Doka
Photo: Manthey-Racing GmbH