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ロータス「Focus 2030」で今後の展開を発表 1000PS超のV8ハイブリッドスーパーカーを2028年投入へ

2026年9月2日

ロータスは、ブランドの競争力強化と持続可能な事業体制への転換を目指す新戦略「Focus 2030」を発表した。中核となるのは、ブランドの再強化、マルチパワートレイン戦略、パートナーとの緊密な連携、財務規律という4本の柱である。

Focus 2030では、製品やパワートレインの種類にかかわらず、軽量化、空力性能、徹底したエンジニアリング、ドライバーとの一体感というロータスの基本原則を、すべてのモデル開発に反映する。デザインとエンジニアリングの拠点は、ブランドのアイデンティティとモータースポーツ技術の本拠地である英国に置き、中国の研究開発体制を活用して市場投入までのスピードを高めていく。

ロータスグループCEOのチンフェン・フォンは、「ロータスはコーリン・チャップマンの反骨精神から生まれ、その精神は今日も失われていない。Focus 2030は、われわれのDNAに忠実であり続けるため、ブランドと事業の両方をリセットするものだ。われわれはエンジニアリング、パフォーマンス、そしてドライバーズカーを作ることに取り憑かれている。それこそが、この事業を成長させる力となる」と語った。

内燃機関、PHEV、BEVを柔軟に展開

各国の規制やユーザーの需要が異なる速度で変化していることを踏まえ、ロータスは内燃機関、PHEV、BEVを組み合わせたマルチパワートレイン戦略を採用する。当面の電動車ラインナップでは、販売構成をPHEV約60%、BEV約40%とし、最終的にはユーザーの需要に沿って完全電動化へ移行する方針だ。

その中心となるのが、内燃機関とBEVで培った技術を融合した独自の「X-Hybrid」である。長い航続距離や実用性に加え、持続的な高性能とロータスらしいドライバーとの一体感を実現する。

X-Hybridを搭載する「Eletre X」はすでに中国で納車が始まり、発売初月に1000台を超える予約を獲得した。欧州では2026年第4四半期から納車が始まる予定で、この種の技術として欧州市場で最初に投入されるモデルになるという。

ロータスが方針転換!エレトレに突然ガソリンエンジン搭載! 中国でPHEV「ロータス エレトレ X」に試乗!:https://autobild.jp/68239/

「Type 135」はV8ハイブリッドで1000PS超

Focus 2030を象徴するモデルが、2028年に投入予定の新型スーパーカー「Type 135」である。当初計画されていた電動スポーツカーから方向性を改め、新開発のV8ハイブリッドパワートレインを搭載。最高出力は1000PSを超え、欧州で生産される見込みだ。詳細については2026年後半に発表される。

一方、英国生産と内燃機関スポーツカーに対する根強い需要を背景に、ミッドシップスポーツカー「Emira」の継続も正式に確認された。今後数週間以内には、歴代でもっともパワフルかつ軽量なEmiraが発表される予定である。

Eletre、Emeya、Evijaで構成されるBEVラインナップも事業の重要な柱として維持する。ロータスはSUVとGTへの800Vアーキテクチャー導入を早い段階から進めており、今後もBEV技術の革新を継続する。

Lotus Type 135のティーザー画像。

年間販売3万台と持続的な黒字化を目指す

大株主である吉利控股集団との協力も強化する。両社は技術開発、サプライチェーンの競争力、生産効率の向上に共同で取り組み、市場投入の迅速化と収益性の改善を図る。また、ロータスUKとロータステクノロジーをひとつの事業体へ統合し、ガバナンスの簡素化、コスト削減、次世代高性能車の開発体制強化を進める。統合は2026年中に完了する予定だ。

ロータスはモデルラインナップの安定後、年間販売台数を段階的に3万台まで引き上げ、持続的な黒字化を目指す。販売台数だけを追うのではなく、利益率の向上とパーソナライゼーションにも重点を置く計画である。

X-Hybridファクトシート

X-Hybridは、ロータスの技術革新におけるリーダーシップを示すものであり、ロータスのブランドにおける中核原則を実現するために設計されている。

X-Hybridは最高出力952PS、最大トルク935Nmを発生。0-100km/h加速を3.3秒でこなすスーパーカー級SUVの性能を実現する。

・900Vアーキテクチャーを採用し、最高出力952PS、最大トルク935Nmを発生。スーパーカー級SUVの領域に位置し、ラグジュアリーハイパフォーマンスモデルのベンチマークに並ぶ性能を備える。
・EVのみで最大350kmを走行可能。給油または充電を行わずに1200kmを超える総合航続距離を実現する。
・0-100km/h加速は3.3秒。持続的な性能と最小限の性能低下を実現し、バッテリー残量10%でも0-100km/h加速は3.5秒である。
・70kWhのバッテリーは、わずか9分で20%から80%まで充電可能。市場投入される電動車のなかでも最速クラスの充電性能を備える。
・48Vアクティブアンチロールシステム、最短2ミリ秒で反応するデュアルバルブダンパー付きデュアルチャンバーエアサスペンション、ブレンボ製6ピストンブレーキを装備。ロータスに期待される世界トップクラスのダイナミクス、ハンドリング、ドライバーフィールを提供する。
・あらゆる方向のパフォーマンスと、妥協のない日常的な使いやすさを両立する。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Lotus