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テスラ、ベルリンで人型ロボット「オプティマス」を訓練「ここでは未来をつくる仕事が進められている」

2026年8月25日

イーロン マスクの構想によれば、テスラの人型ロボット「オプティマス(Optimus)」は世界を変える存在になるという。そして今、この未来のプロジェクトにおいて、ドイツのテスラ従業員が重要な役割を担おうとしている!

ドイツの経済紙「Handelsblatt」によれば、テスラはギガファクトリー ベルリン-ブランデンブルクの従業員を、自社製ロボット「オプティマス」の“教師”にしようとしている。同紙は、自動車メーカーから従業員に送られたメールを引用。テスラは従業員の動作データを利用し、人型ロボットのオプティマスを訓練する方針だという。

そのため、選ばれたチームは作業中にカメラを装着する。そこで撮影された映像を通じて、人間がどのように工具をつかみ、部品を動かし、個々の作業工程をつなげているのかを、ロボットのAIに学習させる。

オプティマスは、イーロン マスクが未来に賭ける次なる一手だ。2025年3月、このテクノロジー界の億万長者は、オプティマスについて「史上最高の製品に、圧倒的な差でなり得る可能性がある」と語った。

ただし、そのためには人間の動きを再現できるよう、オプティマスに可能な限り多くの現実世界の動作データを与える必要がある。

ここでは未来をつくる仕事が進められている

「夏休み明けに工場内で、ゴーストバスターズのようなバックパックを背負って働く同僚を見かけたら、こう思ってください。ここでは未来をつくる仕事が進められているのだ、と」

従業員向けの社内メールには、作業を記録するために必要な機器を収めたテクニカルバックパックについて、このように記されている。グリューンハイデの生産ラインは2026年8月3日から再び稼働し、工場の夏季休業も終了した。つまり、データ収集はすでに本格的に進められている。

テスラは公式ウェブサイトでオプティマスを、「危険な作業、反復作業、退屈な作業を実行できる、汎用型の自律式二足歩行人型ロボット」と説明している。

テスラは米国の拠点でも、オプティマスを訓練するための専任スタッフをすでに雇用している。「データコレクションオペレーター(データ収集担当者)」と呼ばれるスタッフの時給は、25.25~34.50ドル(約3600~5500円)だ。

彼らは長時間にわたって、あらかじめ定められた一連の動作を繰り返す。そこで得られた動作データが、ロボットの訓練に使用されるのである。

年間100万台のオプティマスを生産予定

オプティマスは現在、カリフォルニア州にあるギガファクトリー フリーモントで生産されている。テスラ「モデルS」と「モデルX」の生産は終了しており、それによって空いた生産能力がロボットの製造に利用される。

計画されている生産能力は、年間100万台のオプティマスだ!さらに長期的には、ベルリンでもロボットが生産される可能性がある。

テスラのウェブサイトでは、ギガファクトリー ベルリン-ブランデンブルクについて、「モデルYを生産し、今後はバッテリーなども製造する」と説明している。テスラは量産時のオプティマスの製造コストを、2万USドル(約1万7,300ユーロ)未満に引き下げることを目指している。

南ドイツでもオプティマスを開発

テスラは同時に、バーデン=ヴュルテンベルク州ホルツゲルリンゲンでロボット開発チームを立ち上げているようだ。現在、求人広告を通じて専門人材を募集している。

現地のエンジニアは部品開発を担当し、将来の量産に向けた準備を進めることになる。この拠点の大部分は2025年3月初旬、テスラ傘下のテスラ オートメーションが、経営破綻した機械メーカー「マンツ(Manz)」から取得したものだ。

テスラはロボットメーカーとして現在9位

イーロン マスクは、将来的にロボットが人々の日常生活を大きく変え、煩わしい作業から人間を解放し、すべての人々の豊かさに貢献すると考えている。

2025年12月には、ベルリンでオプティマスがポップコーンを作る様子を、一般の来場者が間近で見ることもできた。しかし、テスラも、オプティマスの開発には数多くの困難な課題が待ち受けていることを認識している。

テスラは公式ウェブサイトのオプティマスプロジェクトに関する説明で、「当社が直面する最も困難な技術的課題のいくつかを解決するため、エンジニアを募集している」と記している。イーロン マスクは、オプティマスを2027年末に市場投入すると発表している。

しかし、人型ロボットに取り組んでいる企業はテスラだけではない。例えば中国の自動車メーカー、XPeng(シャオペン)は人型ロボット「Iron(アイアン)」を開発しており、そのほかにも数多くの企業が人型ロボットの開発を進めている。

市場調査会社Omdia(オムディア)の推計によれば、2025年に全メーカーが出荷した人型ロボットは合計約1万3,000台。そのうちテスラ製は約150台だったという。

この数字を見る限り、テスラは現在、ロボットメーカーの中でまだ9位にとどまっている。

Text: Raphael Schuderer
Photo: Tesla