メルセデス・ベンツのCEOが過ちを認めて今後はメルセデスのコックピットに物理ボタンが増える?
2026年8月24日
メルセデス・ベンツののオラ ケレニウスCEOが過ちを認める。フォルクスワーゲン、アウディ、ヒュンダイなどに続き、メルセデスも車に物理ボタンを復活させようとしている。実際には、本当に必要な場所にのみ物理ボタンを復活させるという。
世界中の主要自動車メーカーはどこを見ても、車内にできるだけ多くの大型スクリーンを搭載し、ボタンやノブをできるだけ少なくすることを目標にしているように見える。しかし、考え方に変化が生じつつあるようだ。
フォルクスワーゲン、アウディ、ヒュンダイ、フェラーリといったメーカーは、顧客がタッチスクリーンの増加に必ずしも熱狂しているわけではないことを既に認識している。そのため、「VW ID.Cross」や「フェラーリ ルーチェ」といった最新モデルには、従来型のボタンがより多く搭載されている。そして今回、メルセデス・ベンツのCEO、オラ ケレニウス氏(Ola Källenius)は、英国の自動車雑誌「Autocar」のインタビューで、物理ボタンの削減は行き過ぎだったかもしれないと認めた。
ボタンは理にかなった場所に配置する
多くのメルセデス・ベンツの最新モデルを見ると、大型スクリーンの統合において最先端を走っていることは疑いようがない。「GLC」、「CLA」、「Sクラス」、「Cクラス」、そして最近発表された「GLA」は、コックピット内の複数のスクリーンがユーザーインターフェースの一部となる好例だ。たとえ3つ目のディスプレイがオプション設定となっている場合でも。
ケレニウス氏は、5歳の子どもでもメルセデスを操作できるように、開発に膨大な時間を費やしていると語る。同時に、開発過程で細部にこだわりすぎて、顧客ニーズを見落としてしまうことがあると認めている。彼らは少しばかり焦りすぎたのかもしれない。

そのため、メルセデスCEOは、必要に応じて物理的な操作系を車に復活させる方針を明言した。メルセデスはすでにステアリングホイールのタッチスライダーを廃止し、触覚フィードバック付きのボタンを再導入している。
しかし、これは最高のスクリーンを巡る競争が終わったことを意味するものではない。「Autocar」誌から、ディスプレイに関して業界は限界に達したのかと問われた際、ケレニウスCEOは「スクリーンに関してはピークに達したかどうかは分かりませんが、ボタンに関しては底を打ったと言えるでしょう」と答えている。これは、スクリーンとスイッチがどちらかに取って代わるのではなく、共存していくことを示唆している。
結論:
すでに複数のスクリーンを待ち望んでいるファンの方々には、ご安心いただきたいと思う。ボタンの復活は、ハイパースクリーンやスーパースクリーンの魅力を損なうものではない。メルセデスが将来の車両インテリアにどのようなスクリーンと従来の操作系を組み合わせるのかは、今後の展開次第だ。
Text: Nele Klein
Photo: Mercedes-Benz AG

