【オークションレポート】予想価格の36倍の約65億円!「フェラーリ ルーチェ」がモントレー カー ウィークで驚異的なオークション記録を樹立!
2026年8月20日
フェラーリ ルーチェがモントレー カーウィークで驚異的なオークション記録を打ち立てた。最初の1台「フェラーリ ルーチェ シャシー0」が4,000万ドル(約65億円)で落札されたのだ!予想価格の36倍!!!ある億万長者がこのフェラーリのために大金を投じた!
発表されたばかりのフェラーリに4000万ドル(約65億円)!!!「モントレー カーウィーク」において、「フェラーリ ルーチェ」の初号機が破格の金額で落札された。この1台限りのモデルは、「シャシー0」と名付けられ、フェラーリの限定「テーラーメイド」プログラムから生まれたものだ。
特筆すべき点は、この4,000万ドル(約65億円)全額がフェラーリ財団を通じて慈善事業に寄付されることだ。支援対象には、マラネロにある技術訓練施設、「M-TECHアルフレード フェラーリ」や、米国での教育プロジェクトなどが含まれる。
フェラーリ ルーチェ、推定価格の36倍で落札
注目すべきは価格だけでなく、当初の推定価格との差も際立っている。オークション関係者からの情報によると、推定価格は約110万ドル(約1億8千万円)だった。つまり、このルーチェは予想価格の約36倍で落札されたことになる。
もちろん、その背景には「チャリティ」という性格が決定的な役割を果たしている。購入者は単に新しいフェラーリを落札しただけでなく、同時に4,000万ドル(約65億円)相当の寄付を行ったことになる。
その見返りとして、彼は世界に2台とない「ルーチェ」を手に入れた。フェラーリはデザインスタジオと共同で、「シャシー0」を1台限りの特注車として開発した。外装には独自に開発されたシルクマット仕上げの塗装が施され、内装には高級なメタリックレザーが採用されている。
購入者は億万長者のハーバート ヴェルトヘイム氏
購入者は、アメリカのコレクター界ではよく知られた人物のハーバート ヴェルトヘイム博士である。1939年にフィラデルフィアで生まれたこの検眼医、発明家、そして実業家は、フォーブス誌によれば、数十億ドル(数千億円)の資産を築き上げた。

ヴェルトヘイム博士は、光学用色素や化学薬品を扱う企業「ブレイン パワー社」などを通じて財を築いた。さらに、数多くの特許に加え、とりわけ数十年にわたる株式投資も大きな収入源となっている。ヴェルトヘイム博士は、アップルやマイクロソフトといった企業に早期から投資を行い、航空・エレクトロニクス大手、「ハイコ(Heico)」社の最重要個人株主の一人にもなった。
2025年にはヴェルトハイムはすでに2,600万ドル(約43億円)を支払っていた
どうやらヴェルトヘイム博士は、資産を運用したのと同じくらい派手に資金を費やしているようだ。というのも、「モントレー カーウィーク」での彼のこの大々的な登場は、今回が初めてではないからだ。すでに2025年、彼はチャリティオークションで「フェラーリ デイトナSP3テーラーメイド」を落札していた。当時、落札価格は2,600万ドル(約43億円)だった。これもまた記録だった。この特別仕様の「デイトナSP3」は、当時、オークションで売却されたフェラーリの新車としては史上最高額となった。
そして今回、ヴェルトヘイム博士はさらに1,400万ドル(約約23億円)をその金額に上乗せした。2025年の2,600万ドル(約43億円)に続き、2026年は4,000万ドル(約65億円)。わずか1年で2台のフェラーリに6,600万ドル(約108億円)を費やしたことになる。
慈善活動のための4,000万ドル(約65億円)
とはいえ、ヴェルトヘイム博士のフェラーリ購入を一般的なコレクター向けオークションと比較すべきではない。どちらのオークションでも、その収益は慈善プロジェクトに寄付されたからだ。
慈善活動は、現在87歳となった彼の人生において、もともと大きな役割を果たしている。ヴェルトヘイム博士とその家族は、これまでに大学や医療機関に数億単位の寄付を行ってきた。したがって、「フェラーリ ルーチェ」の記録的な落札価格は、その実際の市場価値というよりも、むしろヴェルトヘイム博士の寄付への意欲に起因していると言えるだろう。
フェラーリにとって、このオークションはそれでも目覚ましい成功であり、この「ルーチェ」は、実際に走行距離を1キロメートルも記録する前に、すでにフェラーリの歴史にその名を刻むことになりそうだ。
Text: Bianca Garloff
Photo: RM Sotheby’s

