【新着情報】新型ベントレー コンチネンタルGTスピード デビュー

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ベントレー コンチネンタルGTスピード(2021)正式発表 ニュートップモデル テクニカルデータと価格を含む全情報

ベントレー コンチネンタルGTスピード。今回、ベントレーは、コンチネンタルGTに3度目となる「Speed」という接尾語を与えた。さらなるパワーと多くのシャシー改良により、これまでで最もスポーティなベントレーとなるはずだ。詳報。

最も速く、最もダイナミックに、そして最上級

新型「ベントレー コンチネンタルGTスピード」は、文字通り最上級のモデルだ。
なぜなら、ベントレーではトップモデルだけが「スピード」の名を冠することを許されているからだ。
そして、最高出力659馬力の「GTスピード」は、3代目となった「コンチネンタル」シリーズの頂点に再び君臨する。
現時点での最もパワフルなモデルである第2世代の「コンチネンタル スーパースポーツ(630馬力)」に比べて、様々なサスペンショントリックにより、新型「GTスピード」は横方向のダイナミクスという点では、「スーパースポーツ(Supersports)」よりも優れていると言われている。

スピードはノーマルGTの3チェンバー式エアサスペンションとシャシーを制御するロールコンペンセーションシステムを継承している。

コンチネンタルGTスピード: ダイナミックな2.25トンのベントレー

今回の新型「GTスピード」の場合、もっとも話題に上るのはエンジンではなく、シャシーである。
そのシャシーには、少なくとも紙の上では、ほとんどすべての部分で変更が加えられている。
例えば、「GTスピード」は、「コンチネンタル」としては初めて全輪操舵を採用しており、大型のグランドツーリングモデルである「フライングスパー」とは対照的に、よりスポーティなものになっている。
ベントレーはプレスリリースで「nimble(軽快)」という言葉を繰り返し使っている。
乾燥重量が約2.25トンであることを考えると、これはいったいどういう意味だろうか?
その答えは以下のようなテクノロジーを使用して可能になったことといえよう。

「GTスピード」には、ベントレーとしては初めて、電子制御式リアディファレンシャルが採用されている。
さらに、ステアリングと全輪駆動システムが見直され、「スポーツ」モードも再チューニングされている。
そのため、「ESP」をオフにしても、高いヨーアングル(ヨー角)が可能だという。
つまり、ベントレーらしくない言い方をすれば、ドリフトができるということだ。
もちろん、それがどれほどの効果をもたらすかは、これから検証することになるだろう。
「GTスピード」は、「これまでで最もパフォーマンスを重視したベントレー」と言われている。
2017年に発売された「コンチネンタルGT3-R」を考えると、これは本当に真剣な主張だと思われる。

6リッターの排気量と900Nmのトルクが力になる。「スピード」にはさらに24馬力がプラスされる。

GTスピードは、ベントレー バカラルのツインターボW12を搭載

サスペンションは革新されたが、その一方でボンネットの中はあまり変わっていない。
6リッターのツインターボW12エンジンを搭載し、出力は24馬力アップして659馬力となっている。
また、900Nmという最大トルクも変わらない。
この数字に精通している人は、同じパワートレインは、超高級車である「ベントレー バカラル」にも搭載されているパワーユニットだと気付くだろう。
8速デュアルクラッチトランスミッションは、「GTスピード」用に改良され、「スポーツ」モードではシフトタイムが半分になったという。
ベントレーの発表によれば、0-100km/h加速タイムは3.6秒、最高速度は335km/hとなっている。
環境に配慮して、「GTスピード」はシリンダーの半分をオフにすることもでき、低速では「セーリング」モードでエコなツーリングも可能となっている。
ベントレーはまだ燃料消費量に関しては正式な数値を公表していない。
しかし、モデルサイクルの終わりには、さらにパワフルな「スーパースポーツ」が登場する可能性が高いことは公然の秘密となっている。

ツートンカラーのレザーやアルカンターラと、特別なアルミニウムトリムが「スピード」を特徴づける。また、ウッドやカーボンも用意されている。

外観では、主にスカートやシルに施されたスプラッターがベースモデルとの違いとなっている。
また、「Speed」のロゴやダークなアクセントが、非力な兄弟車との違いを際立たせている。
そして、グリルやヘッドライト周り、シル上のストライプなどのトリムパーツは、クロームではなくグロスブラック(純正のものでメッキ、メタリックなどもないソリッドの黒)で仕上げられている。
また、22インチの専用ホイールが用意され、フロントにはオプションのカーボンセラミックブレーキ(10ピストンキャリパー)が装着されている。
ブレーキ効果の持続性と33kgの軽量化に加えて、ベントレーは何よりもブレーキパッドやディスクの摩耗の低減を強調している。
つまり、ホイールがすぐには汚れないということを意味する。

価格は最低でも23万ユーロ(約3,000万円)になると予想される

コックピットでは、ツートンカラーのレザーとアルカンターラの組み合わせに加えて、新しいアルミニウムトリムが乗客を迎える。
色の組み合わせは自由自在で、装飾的な象眼細工(インレイ)にはカーボンやさまざまな木材を選ぶことができるようになっている。
レタリングやアルカンターラで覆われたステアリングホイールは、「スピード」にさらなる独占性(exclusivity)を与えている。
まだ現時点ではベントレーは価格については明らかにしていない。
「W12」を搭載した通常の「GT」は20万ユーロ(約2,600万円)からなので、「スピード」は23万ユーロ(約3,000万円)を超えると想定するのが現実的だろう。
「コンチネンタル」の最上級モデルは、すでに注文受付を開始しており、ヨーロッパでの納車は2021年の第3四半期に開始される予定だ。
クーペに続いてコンバーチブルバージョンも、おそらくその後に登場するだろう。

Text: Moritz Doka
Photo: Bentley