メルセデス・ベンツ、新型CLA with EQ Technologyを徹底解説|価格・航続距離・性能まとめ
2026年8月8日
メルセデス・ベンツ日本は、新型「CLA with EQ Technology」と「CLA Shooting Brake with EQ Technology」を発表し、全国の正規販売店で予約受付を開始した。2013年の初代CLA登場以来初となるフル電動モデルであり、新開発プラットフォーム「Mercedes-Benz Modular Architecture(MMA)」を採用した次世代モデルとして登場する。
最大の注目点は、一充電あたり最大771km(WLTP)という航続距離だ。これは日本市場で販売されるメルセデス・ベンツのEVとして最長となり、長距離ドライブへの不安を大きく軽減する性能を実現している。
EV専用設計が生み出す美しいスタイルと高効率
新型CLAは、メルセデス・ベンツのデザイン思想「Sensual Purity(官能的純粋)」をさらに進化させたエクステリアを採用。低く流れるルーフラインや伸びやかなホイールベースにより、従来以上にスポーティでエレガントなフォルムを実現している。

フロントには142個のLEDによるイルミネーテッドパネルを採用し、スリーポインテッドスターをモチーフとしたライトシグネチャーを組み合わせることで、夜間でもひと目でメルセデスと分かる存在感を放つ。さらにCd値0.21という優れた空力性能を達成し、デザインと効率性を高いレベルで両立した。
「日本庭園」がテーマのミニマルインテリア
室内は「日本庭園」から着想を得たという新しいデザインコンセプトを採用。不要な要素を削ぎ落としたミニマルな空間に、大型MBUXスーパースクリーンを組み合わせ、近未来的なコックピットを実現した。


センターコンソールは浮遊感のあるデザインとなり、大型パノラミックルーフも全車標準装備。遮熱ガラスや赤外線フィルムを採用することで快適性も向上している。
MB.OSと生成AIが変えるクルマとの対話
新型CLAでは、メルセデス・ベンツ独自開発の「MB.OS」を搭載。第4世代MBUXとの組み合わせにより、クルマ全体をひとつのインテリジェントなシステムとして統合する。
生成AIを活用したMBUXバーチャルアシスタントは、ChatGPTやGoogle Geminiとの連携により自然な会話を実現。Googleマップのリアルタイム交通情報を取り込んだ専用ナビゲーションやOTAアップデートにも対応し、購入後も進化し続けるデジタル体験を提供する。
最大771kmの航続距離と新世代パワートレーン
リアに搭載される永久磁石同期モーターは最高出力200kWを発生。2速EVトランスミッションを組み合わせることで、市街地では力強い加速、高速道路では高効率な巡航性能を実現している。

ラインアップは58kWh仕様のCLA 200と85.5kWh仕様のCLA 250+を設定。航続距離は以下の通りとなる。
CLA 250+:771km
CLA 250+ Shooting Brake:755km
CLA 200:525km
CLA 200 Shooting Brake:513km
急速充電(CHAdeMO)にも対応し、10〜80%まで約46分で充電可能。新採用のマルチソースヒートポンプや最大200kWの回生ブレーキなど、省エネ性能も大きく向上している。
安全性能もクラス最高レベル
メルセデス・ベンツは新型CLAを「このクラスで最も安全な自動車」を目標に開発した。
センターエアバッグを標準装備するほか、高電圧バッテリー保護システム、MB.DRIVEによる先進運転支援機能、360度カメラ、高速道路でのレーンチェンジアシストなど最新安全装備を搭載。欧州のEuro NCAPでは最高評価の5つ星を獲得し、「Best Performer」にも選出されている。
シューティングブレークは実用性も向上
ワゴンモデルとなるCLA Shooting Brake with EQ Technologyは、455Lから最大1,290Lまで拡大できる荷室容量を確保。さらに現代のメルセデスとして約90年ぶりとなるフロントトランク(101L)も採用し、収納力を大きく高めている。

またV2L(外部給電)にも対応しており、アウトドアや災害時にも活躍する一台となった。
価格と補助金
メーカー希望小売価格(税込)は以下の通り。
CLA 200 with EQ Technology:668万円
CLA 250+ with EQ Technology:775万円
CLA 200 Shooting Brake with EQ Technology:691万円
CLA 250+ Shooting Brake with EQ Technology:798万円
さらに、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金98万円の対象となり、EV購入時の負担軽減も期待できる。
編集部より
新型CLAは単なる「電動版CLA」ではない。新開発MMAプラットフォーム、MB.OS、生成AI、771kmの航続距離という4つの柱によって、メルセデス・ベンツが次世代EV戦略の本格展開を宣言するモデルと言える。高効率とデジタル体験、安全性能を高次元で融合した新型CLAは、プレミアムEV市場における新たなベンチマークとなりそうだ。
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:メルセデス・ベンツ日本

