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【追悼ボニー タイラー】大ヒット曲「愛のかげり」等で有名なポップ界の伝説、故ボニー タイラーの愛してやまなかった車たち ポルシェ911スピードスター他

2026年7月17日

ポップ界の伝説、ボニー タイラー(Bonnie Tyler)は、ポルシェ911スピードスターやジャガーXJRといった刺激的な車から、メルセデスW123のような実用的な車まで、様々な車を所有し、愛していた。

「ロスト イン フランス」、「イッツ ア ハートエイク(愛は哀しくて)」、「トータル エクリプス オブ ザ ハート(愛のかげり)」:ボニー タイラーのヒット曲は世代を超えて愛され、30歳以上の人なら誰もが彼女のハスキーな歌声を耳にしたことがあるだろう。

そして、ボニー タイラーは75歳という若さで、ポルトガルのファロで亡くなった。

AUTO BILD誌は、このポップスターを偲び、彼女が愛車として所有していた車を紹介する。

ボニー タイラーの赤いポルシェ911スピードスター

おそらく彼女の最も有名な愛車は、1980年代のGモデル、「ポルシェ911スピードスター」だろう。1998年、取材のために記者とカメラマンがウェールズのスウォンジーにある彼女の自宅を訪れた際、彼女に愛車の赤いポルシェの横で写真を撮ってもらった。

ポルシェはこの「911」のバリエーションを1988年に発表した。歴史的な先代モデルである「ポルシェ356スピードスター」と同様に、「911スピードスター」もフラットなフロントガラスと薄いソフトトップを備えていた。「911スピードスター」の場合、このソフトトップは2つの突起が付いた塗装済みのプラスチックカバーの下に隠れる仕組みになっていた。「911カレラ3.2」と同様に、「911スピードスター」は5,900rpmで231馬力を発揮し、最高速度は約245km/hだった。「ポルシェ911スピードスター」は2,103台生産された。

メルセデスW123:ボニー タイラーの愛車、気取らない名車

若き日のボニー タイラーが、右ハンドル仕様のメルセデス・ベンツ(緑色の布張りシートのセダン)のハンドルを握っている。
Photo: Michael Ochs Archives / Getty Images

ファンによると、ボニー タイラーはヒット曲、「ロスト イン フランス」の印税の一部で車を買ったらしい。「メルセデス・ベンツW123」だ。「Sクラス」でもフェラーリでもなく、シュヴァーベン地方の比較的庶民的なミドルクラスの車。ステージでは壮大な情感を漂わせるが、車を買うとなると実用性も兼ね備えている。

プジョー309:ガソリンスタンドで世界的なスター

その後、彼女はエッソのガソリンスタンドで「プジョー309」と一緒にいるところを写真に撮られた。「ロスト イン フランス」というタイトルが購入のきっかけになったかどうかは定かではない。

ベントレー コンチネンタルT:ターボチャージャー搭載の英国製高級車

2003年、ウェールズのスウォンジーにあるファーンヒル ハウスで、ロバート サリバンとボニー タイラーがベントレー コンチネンタルTと共に写っている。ロバート サリバンは1972年のオリンピック柔道選手で、女優のキャサリン ゼタ=ジョーンズの親戚にあたる。
Photo: Schneider-Press / Erwin Schneider

ポルシェの他に、もう一台の車がすぐにヤードに到着し、ある種の哀愁を漂わせていた。2003年の写真には、ボニー タイラーと夫のロバート サリバンが「ベントレー コンチネンタルT」の横に立っている姿が写っている。「コンチネンタルT」は「コンチネンタルR」のスポーティなターボバージョンで、少なくとも400馬力と800Nmのトルクを誇っていた。このイギリス人夫婦は、ドイツ車だけでなくイギリス車も高く評価していたようだ。

ジャガーXJR:ポルトガルでスーパーチャージャーのパワーを体感

ボニー タイラーは、自身の美脚と愛車を披露している。写真は2005年、彼女のジャガーXJR。ポルシェの赤い塗装は南部の強い日差しにあまり耐えられなかったようで、ポルシェのロゴは消えてしまっている。
Photo: Schneider-Press / Erwin Schneider

2005年、写真家たちがポルトガルのアルブフェイラにある彼女の別荘を訪れた。当時、彼女はまだポルシェを所有していたが、それに加えてジャガーXJR(モデルX308)も所有していた。4リッターV8スーパーチャージャーエンジンを搭載し、375馬力を誇る車だ。

「Rebel Without a Clue」:ボニー・タイラーが歌う黒いシボレー

今日はラジオで「Rebel Without a Clue」を聴きながらドライブに出かけようか。月明かりの下、エンジンをかけてタイヤを空転させながら走る黒いシボレー。そして、すべてを置き去りにして走り去っていく。さよなら、ボニー タイラー!

筆者にとってボニー タイラーといえば「ホンダNSX」だ。彼女が実際にNSXに乗っていたからではない。私の思い出はこうだ。2005年、私は初代「NSX」の最終モデルをプレス向け試乗車として借りたのだ。車内に乗り込んだ瞬間、最初に思ったのは「うわあ、これが80年代の日本人が思い描いていたフェラーリだ」ということだった。2005年の新車にカセットデッキが付いているだけでも、当時としては珍しいことだった。

「NSX」を一晩借りることができた。まるで80年代、ホンダがこのスーパーカーを開発していた頃(発売は1990年)のような夜になりそうだった。家にちょっと立ち寄り、古いレザージャケットと映画『フットルース』のサウンドトラックが入ったカセットテープを手に、ベルリンへと繰り出した。

「Holding Out for a Hero(ホールディング アウト フォー ア ヒーロー)」が流れ始めた時、私は耳が痛くなるほど音量を上げた。力強いピアノ、聖書を思わせるドラム、そして哀愁を帯びた女性コーラス – そしてボニー タイラーの歌声が響く。「彼は強くなくてはならない、速くなくてはならない!」、「雷鳴に乗って疾走し、熱気とともに上昇する!」。まあ、彼女は車のことを歌っていたわけではなく、性的な空想について歌っていたのだが・・・。しかし、この意図的な誇張、この力強く陶酔的な音楽、そしてそのすべてが「ホンダNSX」の中で繰り広げられた – 完璧だった!

Text: Frank B. Meyer