【動画付き】BMWの新型EVプレビュー BMW i4 現時点でのすべての情報

153

ミュンヘンに本拠を置くメーカーは、初のオールエレクトリックセダンである「i4」を市場に投入する。スタイル、電動システム、航続距離、モーターなど、BMWの新型EV、i4についてこれまでに判明しているすべてのことをレポートする。

外観
インテリア
駆動方式とバッテリー

「BMW i4」は、BMWにとって初の電気自動車セダンだ。
このモデルは、2021年からミュンヘンの工場で生産され、「BMW 4シリーズ」と組み立てラインを共有する。
ミュンヘン北部にある主要工場の再編は、BMWが新しいE戦略をいかに重要視しているかを示している。
2024年までに内燃機関の生産はミュンヘンから完全に姿を消し、その代わりに「i4」とその他の電動モデルの新しい組み立て施設が設置される予定だ。
したがって、電気自動車の「4シリーズ」は、伝統あるバイエルンのメーカーにとって非常に重要な車となる。
我々はこれまでに判明していることをまとめてみた。

外観: i4は電気自動車の4シリーズグランクーペとなる

BMWは初めてカモフラージュフィルムなしの新型「i4」を公開したが、今のところ外観だけとなっている。
コンセプト「i4」のスタディモデルをできるだけ近い形で量産モデルに反映させるというBMWの約束は、成功したと言えるだろう。
巨大なクローズドダブルキドニーグリルは、フロントスカートの基本デザインやエアダクトのタイプ同様、量産車へと引き継がれている。
当然のことながら、「i4」は「BMW 4シリーズグランクーペ」から多くのモチーフを得ている。

リアは、従来の4シリーズとの直接的な関係が一目瞭然だ。

兄弟モデルであるE-SUVの「iX」同様、巨大なダブルキドニーは収縮しており、運転支援に必要なセンサー技術がその内側に搭載されていると思われる。
フロントのオーバーハングはスタディよりもわずかに長くなっているが、市販モデルでは、ショーカー同様、短いリアオーバーハングを維持している。
電気自動車としては典型的なロングホイールベースで、室内の広さを確保している。
「4シリーズグランクーペ」でおなじみのルーフラインと相まって、「i4」は実にスポーティに仕上がっている。
リアでは、「iX3」や「iX」でおなじみのディフューザーインサートが、新たな解釈とともに採用され、備わっている。

コンセプトカーに搭載されていた大型ディスプレイは、量産車でも同様に採用されるだろう。全く新しい形状のステアリングホイールに注目。

インテリア: BMW iXの曲面スクリーンを採用したi4

外側からの最初の写真が公開された後も、生産型のインテリアは今のところ秘密のままだ。
そのため、スタディモデルのインテリアを参考に見てみよう。
インテリアは、コンセプトカーでは非常に未来的なデザインを採用しているが、量産モデルでは大幅にトーンダウンされる可能性が高い。
「BMW iX」が良いヒントとなると思われる。
独立した曲面ディスプレイは、すでに電気自動車のSUV「iX」には搭載されており、おそらく完成した「BMW i4」にも搭載されるだろう。
これは、ドライバーズディスプレイとセンターディスプレイを1つにまとめたものだ。
車内のシートを試してみて驚いたのは、リアに広い空間を持つベンチシートが設置されていたことだった。

駆動方式とバッテリー: 最大600kmの航続距離が可能に

BMWは、「i4」にも最新の「e-ドライブ」技術を採用している。
最新のバッテリーに加えて、トランスミッションが統合された新しい「e-モーター」がこの技術の核心だ。
それはエンジンの永久磁石を省き、代わりに電磁石に依存する。
これにより、広い速度範囲での高効率と、非常に繊細なモーター制御が可能になる。
この第5世代の電動モーターは、すでに「iX」と「iX3」に採用されている。
スタディモデルの性能数値を信じるならば、「i4」の車両フロアに搭載されるバッテリーパックの容量は80kWhとなり、航続距離は600kmに達することになる。
「i4」は、初の全電動式「Mモデル」のベースにもなる。
なお、「i4」に低出力(低電力)バージョンも同時に投入されるかどうかはまだわかっていない。

いよいよBMWも本格的にEV市場に参入する、そんな連隊旗をはためかせて登場する一台がこの「i4」なのだろう。
というのも、今までの「i3」も「i8」も、どちらかというとちょっと変わったセグメントにおける、BMWもちゃんと環境に配慮していますよ、という一種のアドバルーンであって、さすがに多くの台数を稼ぐメイン車種ではないことは明らかだった(観音開きの2ボックスと、ガルウイングドアのスーパーカーという車種構成を見れば明らかなことだ)。
それがいよいよBMW十八番であるはずの、4ドアセダンモデルでのEV展開となる。この4ドアセダンモデルという部分こそがもっとも大切な部分であり、今後の展開の狼煙ともとれる車種なのだ。そのスタイルはかなり未来的ではあるが、内燃機関の力強さを全面に醸し出したかのような、新しい「M3」や「M4」と大きく異なるベクトルのデザイン言語であることは注目すべきポイントだろう。
ついに発表される「i4」。今後のBMW製EVの展開を考える上で、きわめて重要なモデルであることは間違いない。日本へももちろん導入されるはずだ。乗れる日が来ることを楽しみに待っていたい。

Text: Andreas Huber
加筆: 大林晃平
Photo: BMW Group