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【動画付き】トヨタ クロスオーバー風新型アイゴXプロローグのコンセプトモデルを世界初公開 全情報

2021年3月21日

トヨタが、ヨーロッパのデザインスタジオ「ED2」が手掛けたコンセプトカー、「アイゴXプロローグ」を世界初公開した。このデザインスタディは、2022年からサブコンパクトセグメントにさらなる活気をもたらすことになるだろう! 最新情報をお届けする。

https://youtu.be/9yqHzTy9_wY

トヨタは、今までのサブコンパクトセグメントの選択肢はあまりにも貧弱だと考えているようだ。
そんな状況を打破するために、トヨタは「アイゴXプロローグ」を開発した。
このモデルは、Aセグメントに「生意気な茶目っ気」と「より多くのスパイス」をもたらすことを目的としている。
このサブコンパクトSUVは、まだ検討段階に過ぎないものの、来る新世代「トヨタ アイゴ」を認識するためには、格好のモデルとなる。
「プロローグ」スタディモデルのデザインを踏襲するならば、2022年には、老朽化した先代モデルに取って代わり、かなり大胆なデザインを身にまとった新型「トヨタ アイゴ」がやってくることになる。

車名の「X」は「Cross」を意味している。
そうこれはSUVのジャンルでもあるのだ
実際、全体的なサイズは現行モデルの「アイゴ」とほぼ同じだが、このスタディモデルのデザインはサブコンパクトとしてはかなり大きくなった印象を受ける。
これは主に、十分なグランドクリアランス(最低地上高)と、ボディの最も外側に配置された大型ホイールによるものだ。
ツートンカラーの塗装を施し、フロントエプロンとアンダーライドスカートに2本の牽引用ラグを設けることで、SUVらしさを強調している。
また、「プロローグ」では、六角形がモチーフとなり、その形は、フォグランプの形で最もはっきりと見える。
また、連続したストリップ状のライトを持つC型のフロントヘッドライトも特に印象的なものとなっている。

● 全長: 3.7メートル
● 全高: 1.5メートル
● ホイールベース: 2.43メートル

「トヨタ アイゴXプロローグ」のサイドミラーにはカメラが採用されているが、これが標準装備なのかはわからない。
リアには、トランクリッド用の凹型グリップと一体化した連続した帯状のライトストリップも装備されている。
また、リアエプロンには、オペルが「コルサD」に採用したような格納式サイクルラックが設置されており、サイドミラーには、旅の様子を撮影するためのアクションカメラが前方に2台設置されている。
従来のダッシュボードカメラの代わりにもなる可能性がある。
インテリアの写真はまだない。
少なくとも外見からは、生産に向けた準備が整っているように見え、現在から生産開始までの間には、あまり大きな変更はないと推測される。
唯一、連続したフロントLEDストリップライトやミラーカメラがコスト上の理由で省略される可能性がある。
トヨタによれば、ツートンカラーの塗装や、外側に大きく張り出したホイールなどの要素は、後に他のモデルにも採用されるとのことだ。

レッドカラーの名称は「スパークリングチリレッド(Sparkling Chili Red)」だ。トヨタによれば、「スパイシーなコンセプトを全面的に打ち出す」ことを目的としているとのこと。

トヨタ ヤリスとヤリス クロスからのTNGA-Bプラットフォーム

「アイゴ クロス(X)」は、トヨタの「ヤリス」および「ヤリス クロス」同様、ベースとなる「アイゴ」モデルをより頑丈にすることが期待されている。
なぜなら、第3世代「アイゴ」もまた、大きさが調整可能な「TNGA-B」プラットフォームを大型の兄弟車と共有しているからだ。
発売時にはガソリンエンジンが搭載されるものの、その後、電動化も考えられており、パワートレインの詳細は現時点では未定だ。
新型「アイゴ」に再びシトロエンとプジョーの双子が登場するかどうかは、まだわからない。
トヨタの新小型車の市場投入は、おそらく2022年となるだろう。
現在、「アイゴ」の価格は11,190ユーロ(約145万円)からとなっているが、この価格はその後、数百ユーロ(数万円)単位で上方修正される可能性がある。

トヨタの「プロローグ」、として発表されたのはこの「アイゴX」であった。
従来までの「アイゴ」はシトロエン&プジョーとの3兄弟で、ブタの貯金箱に似たようなややずんぐりむっくりの小型車であった。それはそれで愛らしい感じもする自動車で、僕は決して嫌いではなかったが、今度のモデルはすべてをガラッと変え、いきなりスタイリッシュな自動車に生まれ変わった。
ライト周りの目つきなど好き嫌いはあるだろうが、正直な感想は、とっても売れそうな一台、ということである。若干車高の高い、SUVテイストの小型車だが、細かいデザインの処理も、おそらく大変良好な燃費も、大ヒットに結び付くのではないか、と予感させる部分は多いし、実際かなり売れるであろう。
日本導入はまだ不明だが、次期「パッソ」がこれになったとしても何ら不思議はないし、むしろトヨタの最小セグメントとして魅了は増すのではないか。次期「パッソ」としての、「アイゴ」日本導入、グッドアイデアではないだろうか?

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Toyota