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BASF、ロボット塗装で自動車補修の未来へ デジタル技術と融合しボディショップの自動化を加速

2026年6月27日

BASFコーティングスは、自動車補修塗装(リフィニッシュ)分野におけるロボット活用を本格化し、塗料技術とデジタルカラー管理、塗装プロセスを融合した新たな補修ソリューションの構築を進めている。OEMメーカーや自動化パートナーとの連携を強化し、ボディショップにおける自動塗装の普及と標準化を見据えた取り組みを加速させる。

近年、自動車補修業界では人材不足や品質の均一化、生産性向上へのニーズが高まっており、塗装工程の自動化が重要なテーマとなっている。BASFコーティングスは、ロボット機器そのものを開発するのではなく、長年培ってきた塗料開発や塗装プロセス、デジタルワークフローに関する知見を活かし、ロボットを補修工程へスムーズに導入するための統合パートナーとしての役割を担う。

同社はロボットメーカーや先行導入ユーザーと共同で実証を進め、将来の塗装標準や拡張性の高いプロセスフレームワークを構築。ボディショップへの実用的な導入支援まで視野に入れた体制を整えている。

その中核となるのが、ボディショップ向けデジタルプラットフォーム「Refinity®」だ。デジタルカラー測定や調色、作業管理を一元化するこのシステムにロボット技術を組み合わせることで、デジタル管理された工程と実際の塗装作業をシームレスにつなぐ。これにより、従来よりも高い再現性と安定した品質を実現できるという。

BASFコーティングス自動車補修塗料部門グローバルテクノロジーヘッドのチェン・リウ氏は、「真の差別化要因はロボットそのものではなく、塗料・プロセス・アプリケーション技術を統合し、実際のボディショップで安定した品質を提供できる点にある」と説明する。

現時点では、ロボットはプライマー、ベースコート、クリアコートといった標準化しやすい工程や、大型パネルなど車体部品全体への塗装を中心に活用される。これらの工程では品質の再現性や材料効率、生産性向上といったメリットが期待される。

さらに技術の進化に伴い、今後は色合わせが求められるブレンディング塗装や、複雑な形状を持つ内装部品への塗装など、より高度な工程への適用も見込まれている。

BASFコーティングスEMEA地区自動車補修塗料部門バイスプレジデントのローアル・ソルベルグ氏は、「ロボティクスは自動車補修業界における重要な将来テーマであり、お客様が安心して新しい技術を導入できるよう支援していく」とコメント。適切な指針の提示や実証、パートナーとの連携を通じ、ボディショップの将来を見据えた意思決定を後押しする考えを示した。

BASFコーティングスは今後も、塗料技術、デジタルワークフロー、アプリケーションノウハウを組み合わせることで、自動車補修業界の効率化と品質向上、さらには将来のロボット塗装時代に対応した持続可能な補修オペレーションの実現を目指していく。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:BASFコーティングス