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アウディ史上最強!1001馬力のスーパーカー「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」はF1技術を投入して最高速350km/h超を実現

2026年7月8日

アウディは2026年6月4日、新型スーパーカー「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」を発表した。システム最高出力1001馬力を発生する高性能ハイブリッドパワートレインを搭載し、0-100km/h加速2.6秒、最高速度350km/h超という圧倒的なパフォーマンスを実現。さらにFormula 1で培った技術を車体構造やエアロダイナミクス、ブレーキシステム、エネルギーマネジメントにまで投入した。499台限定で生産され、2027年前半から納車が開始される予定だ。

アウディが送り出す新時代のフラッグシップ

アウディはこれまで「R8」を筆頭に数々の高性能モデルを送り出してきたが、「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」はその頂点に立つ存在として開発された。

Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)は1001PSを発生するアウディ史上最強の市販モデルとして登場。

モデル名は1930年代の伝説的レーシングドライバー、タツィオ ヌヴォラーリに由来する。大胆さ、強靭な精神力、そして勝利への執念で知られたヌヴォラーリの名を冠することで、このモデルが単なるスーパーカーではなく、アウディの技術力とモータースポーツへの情熱を象徴する存在であることを示している。

アウディ CEOのゲルノート デルナー氏は、「アウディ ヌヴォラーリによって私たちは技術の進歩を加速させている。技術、パフォーマンス、チームワークによる実行に焦点を当てたときに何が実現できるかを示すモデルだ」とコメントしている。

4基の駆動ユニットで1001PSを発揮

「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」最大の特徴は、F1由来の思想を取り入れた高性能ハイブリッドシステムにある。

ミッドシップに搭載される4.0リッターV8ツインターボエンジンは800hp(588kW)を発生。さらに3基のアキシャルフラックスモーターを組み合わせることで、システム総出力は736kW(1001PS)に達する。

バッテリー容量は7.3kWh。V8エンジンは最大730Nmを発生し、最高回転数は10000rpmに到達するという驚異的なスペックを誇る。

ミッドシップ4.0L V8ツインターボと3基のモーターを組み合わせる高性能ハイブリッドシステム。

前輪には2基の油冷式アキシャルフラックスモーターを配置。これだけで最大2150Nmものトルクを発生し、quattroシステムの高度なトルクベクタリングを支える。さらに3基目のモーターはV8エンジンとトランスミッションの間に搭載され、ハイブリッドシステム全体を統合する役割を担う。

その結果、

0-100km/h加速:2.6秒
0-200km/h加速:6.8秒
最高速度:350km/h超

という、ハイパーカー級の性能を実現している。

F1から着想を得た「quattro predictive ride」

アウディは「Nuvolari(ヌヴォラーリ)」のために、新世代の車両統合制御システム「quattro predictive ride」を開発した。

quattro predictive rideが走行状況を予測し車両を統合制御する。

このシステムは車両の挙動、ヨーレート、ステアリング角、加速度、タイヤのグリップレベルなどをリアルタイムで解析。限界走行時にグリップを失う可能性を予測し、トルク配分やブレーキ介入、空力制御を先回りして行う。

ドライバーは以下の4つの走行モードを選択できる。

Eハイブリッドモード
バランスモード
ダイナミックモード
ダイナミックプラスモード

さらにサーキット走行専用のトラックモードも用意される。

トラクションコントロールは完全介入状態からTC OFFまで細かく調整可能で、ドライバーの技量や路面状況に合わせたセッティングが行える。

CFRP主体の新世代ASFシャシー

「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」には、アウディ初となるカーボンエクステリアを採用した新世代ASF(Audi Space Frame)が採用された。

CFRP主体の新世代ASFシャシーが軽量性と高剛性を両立。

ほぼすべての外板パネルにCFRP(炭素繊維強化樹脂)を使用。F1マシンの製造にも用いられるPrepreg Autoclave(プリプレグ オートクレーブ)技術によって成形される。

これにより、軽量化、高剛性化、空力性能向上を同時に実現した。

複雑なドアパネル構造やSダクト内部の空気経路、精密なエアロパーツに至るまでカーボン素材が活用されており、機能とデザインを高次元で融合している。

最大400kg超のダウンフォースを発生

空力性能もNuvolariの大きな見どころだ。アクティブエアロダイナミクスシステムには可変式リアウイングを採用し、クローズド、ローダウンフォース(LD)、ハイダウンフォース(HD)の3モードを備える。高速巡航時には空気抵抗を最小限に抑え、サーキット走行時には最大限のダウンフォースを発生させる。

F1由来のアクティブエアロにより最大400kg超のダウンフォースを発生する。

さらにF1のDRS(ドラッグ・リダクション・システム)の考え方も導入。ステアリングホイールから直接操作できる機構によって空気抵抗を低減し、最高速性能を向上させる。ブレーキング時や高速コーナリング時にはリアウイングが自動的にHDポジションへ移行し、400kg以上のダウンフォースを発生させるという。

F1レベルのブレーキ性能

制動システムにもモータースポーツ技術が惜しみなく投入された。新開発のAudiセラミックプロブレーキシステムは、フロントに10ピストンキャリパー+420mmディスク、リアに4ピストンキャリパー+410mmディスクという強力な構成を採用する。

420mmフロントディスクを備えるセラミックプロブレーキシステムを採用。

ブレーキバイワイヤシステムによって回生ブレーキと油圧ブレーキを統合制御。ドライバーには常に自然なペダルフィールを提供する。さらに専用冷却システムによって従来比21%高い熱放散性能を実現。サーキットでの連続周回でも安定した制動力を維持する。

回生システムは最大0.3Gの減速力を発生し、ブレーキシステム全体のエネルギー回収能力は最大2.8MWに達する。これは現代のF1マシンに匹敵するレベルだという。

ドライバー中心のコックピット

インテリアは徹底してドライバー中心に設計されている。重要な情報のみを表示するシンプルなHMIを採用し、視線移動を最小限に抑制。デジタル表示と物理スイッチを組み合わせることで、直感的な操作性を追求した。

Auto Union Type C(アウトウニオン タイプC)へのオマージュを盛り込んだドライバー中心のコックピット。
通気口やコントローラーなど随所にアルマイト処理されたアルミニウム製パーツが採用されている。

デザイン面では1930年代の伝説的レーシングカー「Auto Union Type C」からインスピレーションを得たカラーアクセントを採用。

また軽量シートにはカーボンファイバー構造を使用し、長距離移動とサーキット走行の両立を図っている。

アウディの未来を示す技術のショーケース

「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」は単なる限定生産のスーパーカーではない。F1参戦によって得られた技術や知見を量産車へ還元するためのショーケースであり、アウディが掲げる「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を体現する存在だ。

「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」は0-100km/h加速2.6秒、最高速度350km/h超というハイパーカー級の性能を誇る。

1,001PSのハイブリッドパワートレイン、予測型車両制御、カーボン主体のASF構造、400kg超のダウンフォース、そしてF1レベルのブレーキシステム。そのすべてが次世代アウディの方向性を示している。

499台限定という希少性も含め、「Audi Nuvolari(アウディ ヌヴォラーリ)」はアウディ史上最も過激で、最も先進的なロードカーとして語り継がれることになりそうだ。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Audi Japan