【新戦略】ターゲットはもちろんチャイナ!ステランティスが小型で手頃な価格の電気自動車に関するニュープロジェクトを発表 新型パンダの登場か?
2026年6月6日
中国への挑戦:ステランティスが手頃な価格の電気自動車を開発する計画を発表。新型パンダの登場か?ヨーロッパでは手頃な価格の電気自動車は希少な存在となっている。そんな中、ステランティスが新世代の小型電気自動車を発表!
ヨーロッパの自動車市場に新たな希望の光が差し込もうとしている。ステランティス(Stellantis)は、小型で手頃な価格の電気自動車に関する全く新しいプロジェクトを発表した。ニューモデルは2028年から、イタリアで生産開始予定で、多くのドライバーにとって初めて真に手頃な価格帯の車となる可能性がある。
フィアット、オペル、プジョー、シトロエン、ジープといったブランドを擁する自動車メーカー大手ステランティスは、このプロジェクトを「画期的」と称している。「E-Car」という名称で、ステランティスはヨーロッパ市場向けに特化した新世代の小型電気自動車を開発する計画だ。
ステランティスEカー:小型、電動、そして可能な限り手頃な価格
目標は、ますます大型化し高価になる電動SUVから脱却し、手頃な価格のコンパクトなシティカーへと回帰すること。ステランティスによれば、「E」は「European(ヨーロッパ)」、「Emotional(感情)」、「Electric(電動)」、「eco-friendly(環境に優しい)」という複数の意味を表しているとのことだ。
新型モデルは、ナポリ近郊の歴史あるポミリアーノ ダルコ工場で2028年から生産開始予定。この工場はかつて、フィアットの「パンダ」など、成功を収めた小型車を生産していた。
小型車のルネッサンス?
ステランティスは、ヨーロッパ市場における大きな課題に取り組んでいる。安全規制、電動化、そして高騰する開発コストが価格を押し上げ、手頃な価格の小型車はますます姿を消しつつある。

Photo:Christoph Börries / AUTO BILD
そのため、多くの自動車メーカーは、利益率の高い大型で高価格帯のモデルに注力する傾向がある。ステランティスはまさにこのギャップを埋めようとしているようだ。CEOのアントニオ フィロサ氏(Antonio Filosa)は、「小型でスタイリッシュな車両」によって、より多くの人々が電気自動車を身近に感じられるようにすると約束している。
どのブランドが恩恵を受けるのか?
ステランティスはまだ具体的なモデル名を公式には発表していない。しかし、このプロジェクトにはグループ傘下の複数のブランドが関わる可能性が高いことは明らかだ。「フィアット パンダ」、「シトロエン C3」、「オペル ロックス」、プジョーの小型車の電気自動車版や派生モデルが特に有力視されている。
特にフィアットは、手頃な価格の電気シティカーにおいて重要な役割を果たすだろう。「パンダ」は、数十年にわたりヨーロッパで、シンプルで手頃な価格のモビリティの象徴であり続けてきたからだ。

Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD
新技術はコスト削減を目的としている
低価格を実現するために、ステランティスは新たなパートナーシップと簡素化された技術に頼っている。最新の電気自動車プラットフォームと共通部品の採用により、開発コストを削減し、生産を加速させることを目指している。
まさにこの点が、これまで多くの低価格電気自動車が失敗してきた原因だ。結局のところ、それらははるかに大型のモデルと比べてほとんど価格差がなかったのだ。
中国への宣戦布告
このプロジェクトで、ステランティスは中国との競争激化にも対応している。BYDやリープモーターといったメーカーは、低価格電気自動車でヨーロッパ市場への進出を加速させている。
ステランティスは、「小型で、現地生産され、手頃な価格」となることを目指している。しかし、これが成功するかどうかは、数年後にならないと明らかにならないだろう。ドライバーは、最初の低価格新型電気自動車が路上を走るようになるまで、少なくとも2028年まで待たなければならないからだ。
Text: Bianca Garloff

