GRヤリス2台の特別仕様限定車発表!トヨタはGRヤリスをコレクターズアイテムへと変貌させようとしている?なぜ一般販売されないのか?
2026年6月2日
トヨタはGRヤリスをコレクターズアイテムへと変貌させようとしている。なぜこれらのGRヤリスモデルは一般販売されないのか?トヨタGRヤリスは、決してありふれた小型車ではなかった。そして今、ガズーレーシングが2台の新たな特別仕様車を発表し、このラリーハッチバックをスーパーカー並みの希少価値を持つ存在へと押し上げようとしている。
トヨタは、「GRヤリス」の最上位モデルとして、「Morizo RR Edition(モリゾウRRエディション)」と「Sébastien Ogier 9x World Champion Edition(セバスチャン オジエ9xワールドチャンピオン エディション)」の2種類を新たに発売する。どちらのモデルも、改良されたラリーハッチバックをベースに、モータースポーツ技術を大幅に強化し、特別なドライビングモードや専用装備を多数搭載している。
「セバスチャン オジエ9xワールドチャンピオン エディション」は、ラリー界のレジェンド、セバスチャン オジエへのオマージュだ。WRC世界選手権で9度の優勝を誇るオジエ専用のドライビングモードも搭載されている。いわゆる「セブモード」では、四輪駆動システムがリヤアクスルへのパワー配分を強化する。

「モリゾウRRエディション」は特別にチューニングされたモデルだ。その開発に携わったのは、トヨタ自動車の豊田章男会長自身だ。彼は「モリゾウ」という愛称で、ニュルブルクリンク24時間レースをはじめとする様々なレースに参戦している。

トヨタは「GRヤリス」の開発に全力を注ぎ込み、ガズーレーシングの技術を余すところなく活用している。カーボンファイバー製エアロダイナミクス、鍛造BBSホイール、専用AWDモード、そしてメカニカルハンドブレーキに至るまで、ラリー由来のディテールが随所に散りばめられている。
通常のGRヤリスを凌駕する希少性
2種類の特別仕様車は、それぞれ世界限定100台のみの生産となる。この特別な「GRヤリス」を手に入れるには、資金だけでなく運も必要となるだろう。
トヨタは、この2種類の特別仕様車を日本国内限定で、スマートフォンアプリを通じた抽選販売方式で販売する。応募期間は6月9日までで、当選者は7月1日に発表される。納車は8月上旬から開始予定だ。
WRCカーさながらのラリーテクノロジー
両特別仕様車には、お馴染みの1.6リッターターボチャージャー付き3気筒エンジンが搭載されている。そこでは、エンジンは304馬力と400Nmのトルクを4輪すべてに伝達する。トランスミッションには違いがあり、「モリゾウRRエディション」は8速オートマチックトランスミッションのみを使用するのに対し、「オジエ」バージョンは従来の6速マニュアルトランスミッションを維持している。

「モリゾウRRエディション」には、前後アクスルに常に50:50の正確なパワー配分を行う独自の「モリゾウモード」が搭載されている。トヨタは、特にサーキット走行において、ダイレクトでコントロールしやすいハンドリングを実現すると約束している。
特別仕様車の価格は?
この2つの特別仕様車は、その技術面だけでなく、価格面でも非常に希少価値の高いモデルだ。オジエ仕様は日本国内で845万円(約45,500ユーロ)、モリゾウRRエディションは900万円(約48,500ユーロ)となっている。参考までに、通常の「GRヤリス」は日本国内で590万円弱(約31,800ユーロ)だ。

Photo: Toyota Motor Corporation / Montage AUTO BILD
しかし、十分な資金を持っている人でも、ディーラーから車を簡単に購入できるわけではないのが悩みだ。
Text: Marie Milius
Photo: Toyota Motor Corporation

