ポルシェも苦戦か?プレミアムセグメントにおけるリセールバリュー王者のポルシェもスポーツカーと主流のSUV、電気自動車と内燃機関車の間で揺れ動いている
2026年5月25日
ポルシェのリセールバリュー予測: 勝者は誰なのか、そして大きな損失を被るのは誰なのか?人気が高い車ほど、リセールバリューは高くなる。シュヴァッケの専門家が、どのモデルが価値を下げ、どのモデルが安定的に維持されるかを解説する。ポルシェは、スポーツカーと主流のSUV、電気自動車と内燃機関車の間で揺れ動いている。
1930年代に創業者の「フェルディナント ポルシェ」が「フォルクスワーゲン ビートル」を開発し、1948年に最初の「ポルシェ356」が誕生、1963年に伝説の「911」が誕生、そして数々のモータースポーツでの成功。これ以上に神話的な歴史は他にないだろう。
「911」は常にポルシェの心臓部であり続けてきたが、「924」、「928」、「944」、そして後に登場した「ボクスター/ケイマン」は、スポーツカーブランドの多様性を証明してきた。
SUV時代の幕開け
フォルクスワーゲングループのモデルと部品を共有するSUV、「カイエン(2002年発売)」と「マカン(2014年発売)」は、ポルシェの伝統的な純スポーツモデルラインナップからの脱却を象徴するモデルだった。SUVのトレンドに追随し、高い生産台数と健全な利益を達成(そして現在も達成)しているものの、その焦点はスポーツカーにはない。
そのため、「911」は今もなおブランドの感情的、そして技術的な核を成している。「タイカン」は、ポルシェのeモビリティへの取り組みを象徴するモデルだ。「パナメーラ」は、ハイブリッドモデルも用意されたラグジュアリーセダンとして位置づけられている。スポーティなエントリーモデルである「718ボクスター」と「ケイマン」は2025年末に生産終了となり、その後継となる電気自動車モデルの登場は度々延期されている。

ドイツでは、ポルシェの2025年の新車登録台数が17.7%減少すると予測されている。最も売れたモデルは「911」で、販売台数は9,851台だった。一方、ポルシェは方針転換を図っている。電気自動車のみに注力するのではなく、高価格帯セグメントにおける電気自動車の需要が低迷していることを受け、内燃機関車やハイブリッド車に再び注力する方向へと舵を切っている。
プレミアムセグメントにおけるリセールバリューの王者
ポルシェは、最も高いリセールバリューを誇るブランドの一つだ。911は購入3年後の予想残価率が約70%(69.3%)と群を抜いており、「カイエン クーペ」と「カイエン」も65%近い残価率で、プレミアムセグメントのトップクラスに君臨している。一方で、「カイエン エレクトリック」、「マカン」、「タイカン」といった高価格帯の電気自動車は、残価率が著しく低い水準にとどまっている。
このブランドの最大の強みは、高い人気、控えめな値引き戦略、そして一部モデルの供給量の少なさにある。
購入後36ヶ月(3年)後(年間走行距離20,000km)の残価予測
マカン エレクトリック: 51.5%
カイエン クーペ: 64.1%
カイエン エレクトリック: 53.9%
911: 69.3%
タイカン: 48.9%
パナメーラ:52.3%
Text: Matthias Moetsch
Photo: Porsche

