NSK、デルタ電子とロボティクス分野で協業 ロボット事業部も新設
2026年5月22日
日本精工(NSK)は、電源・制御・産業オートメーション分野で世界的な実績を持つDelta Electronics, Inc.(デルタ電子)と、ロボティクス分野での協業に向けたMOU(基本合意書)を締結したと発表した。あわせてNSKは、ロボティクス関連事業を中長期的な成長領域と位置づけ、新たに「ロボット事業部」を設立。次世代ロボットおよびロボット向けアクチュエータの開発・事業化を本格化させる。
近年、製造業や物流、サービス業など幅広い分野でロボット技術への需要が急拡大している。特にヒューマノイドロボットや協働ロボットでは、小型・軽量でありながら高精度、高効率、高信頼性を実現するアクチュエータと、それを支える制御技術が重要視されている。
NSKはこれまで、産業用ロボット向けに軸受や直動製品を供給してきたほか、メカトロニクス技術を活用したロボティクス関連技術の研究開発を進めてきた。一方のデルタ電子は、電源技術やモータードライブ、産業オートメーション領域で世界トップクラスの技術力を有する。両社はそれぞれの強みを融合することで、次世代ロボット市場に向けた競争力の高い製品やソリューション創出が可能と判断し、今回のMOU締結に至った。
今回の協業では、ロボット用ロータリーアクチュエータおよびリニアアクチュエータの適用拡大を視野に、電子・制御技術と機械要素技術を組み合わせた統合設計やシステム検証を共同で進める。また、研究開発や試作、プロトタイピングでも連携し、将来的な市場投入やグローバル展開も見据えて事業化を検討していくという。
さらにNSKは2026年3月、新設したロボット事業部を中心にロボティクス関連事業を強化。株式会社アールティなどロボット関連企業との連携も進めており、軸受や直動製品、メカトロ技術といった同社のコア技術を活かしながら、ロボット分野での新たな事業創出を加速させる方針だ。
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:NSK

