ピレリ(Pirelli)、ニュルブルクリンク24時間で特別カラーのGT3マシンを投入 シューマッハ仕様のマクラーレンと伝説のBMW Z4 GT3が“グリーンヘル”に帰還
2026年5月21日
シューマッハ仕様のマクラーレン、伝説的BMW、そして複数のGT3ハイライト―ピレリは2026年ニュルブルクリンク24時間レースにおいて、レース期間でもっとも注目を集めたマシンたちをスターティンググリッドへ送り出した。
ピレリ(Pirelli)は2026年のニュルブルクリンク24時間レースで“フルスロットル”体制を敷いた。イベント全体でも屈指の注目車両となったGT3およびGT4マシンの数々が、イタリアのタイヤメーカー製タイヤを装着して参戦。その中には、ミハエル シューマッハ(Michael Schumacher)へのオマージュを込めた特別仕様のマクラーレンや、伝説的存在として知られるBMW Z4 GT3も含まれていた。
Dörr Motorsportのゼッケン69番マクラーレンは、“グリーンヘル(北コース)”でもひときわ目を引く存在だった。このマシンはピレリ製「P Zero」タイヤを装着するだけでなく、ミハエル・シューマッハを称える特別なリバリーを纏っていた。7度のF1ワールドチャンピオンを愛するファンにとって、感情を揺さぶる1台となった。
しかし、シューマッハ仕様のマクラーレンだけがピレリ陣営の見どころではなかった。SP9 GT3クラスでは、Dinamic Motorsportのポルシェ、そしてWalkenhorst Motorsportの3台のアストンマーティンもピレリ製タイヤを選択。さらに、長年にわたり耐久レース界でカルト的な人気を誇るBMW Z4 GT3も参戦した。

Photo:24h Media
フロントエンジンを採用するこのレーシングカーは、長年にわたりノルドシュライフェの耐久レースシーンを席巻し、“グリーンヘル”で数多くの成功を収めてきた。強烈な自然吸気V8エンジン、ワイドなプロポーション、そして攻撃的なサウンドを備えるZ4 GT3は、現在でもニュルブルクリンク近代史におけるもっとも人気の高いGTレーシングカーの1台とされており、2026年に“リンク”への復帰を果たした。
ニュルブルクリンクのためのブラック&イエロー特別デザイン
複数のマシンには、特別なピレリカラーのリバリーも採用された。Dinamic Motorsportの2台のポルシェ、Walkenhorstのアストンマーティン1台、そしてゼッケン59番のDörr車両は、ピレリのシグネチャーカラーであるイエロー&ブラックを用いた専用デザインを採用。これはチームとタイヤメーカーの緊密な技術協力を強調する狙いがあった。

Photo:Pirelli
ピレリにとってニュルブルクリンクは、単なる格式高いレース以上の意味を持っている。「ニュルブルクリンクは、伝統的にすべての関係者にとってベンチマークと見なされてきました」と、ピレリのレーシング・アクティビティ・マネージャーを務めるマッテオ ブラガ(Matteo Braga)は語っている。ノルドシュライフェは、極限状態の中で新しいソリューションを試すための理想的なコースであり続けている。
タイヤにとっても過酷な“グリーンヘル”
ノルドシュライフェとGPコースを組み合わせたレイアウトは、毎年タイヤメーカーに極限のチャレンジを突きつけた。そのためSP9 GT3クラスのトップマシンには、“グリーンヘル”専用に最適化されたP Zeroタイヤが供給された。また、ウェットコンディション向けには「Cinturato」タイヤも用意された。
ピレリはGT4クラスでも強い存在感を示した。数多くの車両が、各種GTシリーズ向けに開発された標準仕様のDHGおよびWHBタイヤを使用した。
さらに、ピレリはコース上だけでなくパドックでも重要な役割を果たした。AUTO BILDは今年のニュルブルクリンク24時間レースで創刊40周年を迎え、ピレリ・ホスピタリティエリアには選ばれたゲストが招待された。
Text:Bianca Garloff

