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【140年、140カ所】新型「メルセデス・ベンツ Sクラス」によるグローバルジャーニー その21 日本縦断の旅

2026年5月20日

メルセデス・ベンツが創業140年を記念して展開するグローバルジャーニーは、北米大陸を経てアジアへと舞台を移した。2026年1月のワールドプレミア後、3台の新型Sクラスが世界6大陸・総走行距離5万km超を巡る壮大な旅の中で、アジア各地においてブランドの歴史と革新性を体現している。

韓国・ソウルでのハイライトを終えた新型Sクラスは、フェリーで玄界灘を渡り、日本の玄関口・福岡へと上陸し日本を縦断した。

アジアを巡るこの壮大なジャーニーにおいて、日本は単なる通過点ではない。伝統と最先端が共存するこの日本は、メルセデス・ベンツの掲げる「デジタルラグジュアリー」の本質を映し出す舞台でもある。

福岡のメルセデス・ベンツ正規販売店に到着した新型Sクラス;最新CIのショールームにおいてスタッフの歓迎を受けながら、その存在感とともにグローバルジャーニーの一幕を刻む。

福岡ではまず、最新CIを採用したメルセデス・ベンツ正規販売店を訪問。AMGパフォーマンスセンターを併設する大型ショールームは、日本市場におけるブランドの成熟と先進性を象徴していた。スタッフによる温かい歓迎を受ける新型Sクラスの姿は、単なる新型車ではなく、ブランドの歴史と未来を体現する存在であることを改めて印象付ける。

日本三名橋のひとつ、山口県岩国市の錦帯橋に到着した新型Sクラス:1673年に完成した五連木造アーチの伝統美と、デジタルラグジュアリーを極めた新型Sクラスとの対比が印象的だ。

その後、Sクラスは本州へと進み、山口県岩国市の錦帯橋へ。1673年に完成した五連木造アーチ橋という日本の伝統美と、最先端技術を結集したフラッグシップセダンとの対比は実に鮮烈だ。

時代を超えて受け継がれる「美」と、革新によって更新され続ける「価値」。この両者の共鳴こそが、今回の旅の核心にある。

さらに西日本の都市・神戸では、港を見下ろすロケーションに新型Sクラスが佇む。赤くそびえるポートタワーを背景に、日本の都市景観と調和するその姿は、過剰な主張を排した静謐な存在感を放つ。ここにあるのは、単なる高級車ではなく、「場の空気を整える」ラグジュアリーである。

旅はやがて、日本の象徴である富士山へと向かう。湖畔に佇むSクラス、そして富士スピードウェイへと至るルートは、自然とモータースポーツという異なる文脈を滑らかに結びつける。背景に霞む富士の稜線は、このクルマが持つ普遍性と、世界各地の風景に溶け込む適応力を静かに物語る。

新型Sクラスは、日本屈指のモータースポーツ聖地である富士スピードウェイへ到達;背後に霞む富士山が、「世界のラグジュアリーセダン」と日本の風景美を静かに結び付ける。

最終地点のひとつ、東京・表参道では、新たに誕生したメルセデス・ベンツの情報発信拠点「Mercedes-Benz Studio Tokyo」にて、メルセデス・ベンツ ベテランクラブ日本(MVCJ)との交流が実現。ブランドを長年支えてきた愛好家たちとの対話は、この旅のもう一つの重要な側面である「人とのつながり」を象徴している。夜の東京を駆け抜ける新型Sクラスの姿は、グローバルカーとしての洗練と、日本の都市文化との親和性を見事に融合させていた。

東京・表参道に新しくできた「Mercedes-Benz Studio Tokyo」でメルセデス・ベンツ ベテランクラブ日本(MVCJ)のメンバーが所有するSクラスの始祖である220 S(1957年)と220 SE Coupe(1960年)が並び、時代を超えて受け継がれるブランドの系譜と、デジタルラグジュアリーの最前線が交差する象徴的なワンシーン。

日本編では、その中でも特に「対比」と「調和」が際立つ章となった。歴史と革新、自然と都市、そして人とクルマ、それらが交差する中で、新型Sクラスは一貫して「静かなる主役」であり続ける。

この旅はやがて東南アジアへと続き、最終的にはブランド発祥の地シュトゥットガルトへ帰還する。だが、日本で刻まれたこの一章は、間違いなくその核心に位置する記憶となるだろう。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Mercedes-Benz Group