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新世代シトロエンの旗艦SUVが日本上陸「シトロエン C5 AIRCROSS」“魔法の絨毯”の乗り心地と最新48Vハイブリッドを融合

2026年5月11日

ステランティスジャパンは、シトロエンのフラッグシップSUV、新型「Citroën C5 AIRCROSSを2026年4月16日より全国のシトロエン正規ディーラーで発売した。価格は「PLUS」が535万円、「MAX」が570万円。

シトロエン最新世代の48Vマイルドハイブリッドシステムを採用するとともに、新開発のSTLA-Mediumプラットフォームをシトロエンとして初搭載。快適性を核とするブランド哲学“Citroën Advanced Comfort”をさらに進化させた、新世代フラッグシップSUVとして投入される。

シトロエンといえば、古くから独創的なデザインと快適な乗り心地で知られるブランドだ。今回の新型「シトロエン C5 AIRCROSS(Citroën C5 AIRCROSS)」でも、その思想は徹底されている。単なる移動手段ではなく、「移動時間そのものを豊かにする」ことをテーマに開発されており、内外装デザイン、乗り心地、静粛性、デジタル環境に至るまで、すべてが快適性を中心に構成されている。

エクステリアは、従来型よりも大きく進化した。全長は4,655mmとなり、先代比で165mm拡大。ロングホイールベース化によって伸びやかなプロポーションを獲得するとともに、低くワイドなスタンスによって存在感を高めている。デザインテーマは、シトロエン最新のデザイン言語を反映した“エアロフォルム”。ボディサイドには流れるようなキャラクターラインが与えられ、SUVらしい力強さとフランス車らしい洗練を両立している。

「Citroën Light Wings」を採用した個性的なリアデザイン。

フロントフェイスは、従来型の柔和なイメージから大きく変貌した。水平基調のデザインをベースに、シャープで立体感のある造形へと刷新。中央には新世代シトロエンのブランドエンブレムを配置し、先進性を強調する。さらに、3分割構成のシグネチャーライトによって、一目で新型C5 AIRCROSSと分かる個性的な表情を実現した。

上級グレードの「MAX」には、シトロエン初採用となるLEDマトリクスヘッドライトを装備。周囲の交通状況に応じて照射範囲を自動制御し、夜間の視認性向上と対向車への配慮を両立している。

リアデザインも印象的だ。3本ラインをモチーフとした立体的なテールランプを採用し、独自性を強調。さらに「Citroën Light Wings」を採用した個性的なリアデザイン。と呼ばれる空力デザインを導入することで、高速走行時の安定性向上にも寄与している。このデザイン思想は、2022年のパリモーターショーで公開された“Oli Concept”の流れを汲むものだ。

空力向上に寄与する「Citroën Light Wings」はシトロエンらしいアヴァンギャルドなデザイン。

足元には19インチのブラックアロイホイールを標準装備。ホイール名「ZIRCON」は鉱石ジルコンに由来し、宝石の輝きをモチーフとした造形が特徴となる。

インテリアでは、特に快適性へのこだわりが際立つ。上級仕様のMAXは、“C-Zen Lounge”コンセプトに基づき設計されており、まるでラウンジのような居住空間を目指した。水平基調のインパネに加え、ファブリックやソフト素材を効果的に配置することで、視覚的にも触感的にもリラックスできる空間を実現している。

シートには、シトロエン自慢の「アドバンストコンフォートシート」を採用。MAXではさらに上級仕様となり、15mm厚のパッドを備えるほか、シートヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能まで搭載される。長距離移動時の疲労軽減にも大きく貢献しそうだ。

“C-Zen Lounge”コンセプトによる上質なインテリア空間。

インフォテインメントも大幅に進化した。センターには13インチ縦型「ウォーターフォールスクリーン」を配置。これはステランティスグループ最大級サイズで、ナビゲーション、メディア、空調、車両設定などを集約。固定ステータスバーやカスタマイズ可能なショートカット機能により、直感的な操作性を実現している。

ステランティスグループ最大級となる13インチ縦型スクリーン。

居住性も向上している。後席のレッグスペースは従来比で50mm拡大され、頭上空間も68mm増加。大人でも余裕を持って座れる室内を確保した。ラゲッジ容量は565Lで、日常用途からレジャーまで幅広く対応する。

アドバンストコンフォートシートが極上の座り心地を提供
座り心地の良いシートに相まってレッグスペースが従来比で50mm拡大されて、さらに快適性が向上した。背もたれは可倒式。

パワートレインには、1.2L直列3気筒ターボエンジンと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる。電動モーター内蔵6速デュアルクラッチトランスミッションを採用し、システム最高出力は145ps。低速域ではモーターが積極的に駆動をアシストし、市街地では最大50%の時間を電動走行できるという。WLTCモード燃費は19.4km/Lを達成している。

新型C5 AIRCROSS最大の特徴のひとつが、シトロエン独自のサスペンション技術「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」だ。路面からの衝撃を段階的に吸収し、フラットかつしなやかな乗り味を実現。“魔法の絨毯”と称される独特の快適性は、このモデルでも健在である。

「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」ダンパーの内部構造。シトロエン独自のPHCサスペンションが“魔法の絨毯”の乗り味を実現。

安全装備も充実する。アクティブクルーズコントロール、レーンポジショニングアシスト、360度カメラ、ブラインドスポットモニターなどに加え、シトロエン初採用となる「誤発進抑制サポート」を搭載。前後障害物を検知した状態で急激なアクセル操作があった場合、加速を抑制することで事故防止を支援する。

ボディカラーは、新色「ヴェール・アストリア」を含む4色展開。「ルージュ・ルビ」「ブラン・オケニトゥ」「ノアール・ペルラネラ」といったフランス車らしい美しいネーミングも魅力のひとつだ。

ヴェール・アストリア、ルージュ・ルビ、ブラン・オケニトゥ、ノアール・ペルラネラ(上段左上から時計回り)

新型C5 AIRCROSSは、単なるSUVではなく、“快適な移動空間”というシトロエンの哲学を現代的に再解釈した1台と言える。欧州ブランド各社がスポーティさを追求する中で、あえて“快適性”を核に据える姿勢は、シトロエンらしい独自性そのものだ。最新ハイブリッド技術と独創的なデザイン、そして極上の乗り心地を融合した新型フラッグシップSUVは、日本市場においても独自の存在感を放つことになりそうだ。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Stellantisジャパン