ケータハムによる新ワンメイクレースが開幕!「CATERHAM CUP JAPAN」初戦は筑波で白熱したバトルが展開
2026年5月9日
Caterhamが新たに立ち上げたワンメイクレースシリーズ「CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series」の開幕戦が、2026年5月5日に筑波サーキットで開催された。シリーズ初開催となる記念すべき第一戦には13台の「SEVEN 170 CUP」が集結。予選から決勝まで1日で行われる1DAYフォーマットのもと、ハイレベルかつクリーンなレースが展開された。
日本独自の新カテゴリーとしてスタート
「CATERHAM CUP JAPAN」は、世界各国で行われている「CATERHAM CHAMPIONSHIP」をモチーフに、日本市場向けにアレンジされた新レースカテゴリーだ。使用車両は「SEVEN 170」をベースに、FIA基準に適合した安全装備を追加した「SEVEN 170 CUP」。ナンバー付き車両によるレース形式となっており、モータースポーツ初心者から経験豊富なドライバーまで幅広く参加できるのが特徴である。

2026年シーズンは東西2シリーズ制を採用。東日本シリーズは「PETRONAS Syntium Series」、西日本シリーズは「OBERON Series」として開催され、それぞれ全3戦、合計6戦が予定されている。
予選は#73田中選手が唯一の10秒台
開幕戦当日は晴天に恵まれ、路面はドライコンディション。15分間の予選セッションでは、13台が一斉にコースインし、シリーズ初のポールポジション争いがスタートした。タイヤはヨコハマゴムの「ADVAN dB」が採用され、各ドライバーはその特性を探りながらタイムアタックを展開した。
序盤は#41古濱暢洋選手が1分11秒475を記録してトップに立ったが、中盤になると#73田中宏昌選手が急速にペースアップ。8周目に唯一の1分10秒台となる1分10秒960を叩き出し、一気にトップへ浮上した。

3番手には#66高橋基夫選手が続き、さらに4番手争いでは#18高橋和也選手、#98山田一弘選手、#22齊藤選手が僅差のバトルを展開。路面温度の上昇とともにタイム更新は難しくなったものの、最後まで緊張感のあるセッションとなった。
予選後、ポールポジションを獲得した田中選手は「SEVEN 170 CUPは軽く、コーナーが速い。まだ完全に理解しきれていないが、思っていたよりも攻められるのが楽しい」とコメント。決勝へ向けては「スタートを決めて逃げ切りたい」と自信を見せた。
決勝はクリーンかつ接近戦の連続
決勝は15周のスプリントレース形式で実施。スタートではポールポジションの#73田中選手が好発進を決め、ホールショットを奪取した。1コーナーで大きな混乱はなく、各車が接近戦を繰り広げながらオープニングラップを消化していく。
特に激しかったのは2位争いだ。#41古濱選手と#66高橋基夫選手がサイド・バイ・サイドで激しく競り合い、その背後には#22齊藤選手も接近。さらに#98山田選手、#25笹尾選手、#18高橋和也選手も加わり、3位争いは5台による大混戦となった。

レース中盤の9周目には、#22齊藤選手が#66高橋基夫選手をオーバーテイク。さらに#98山田選手もポジションを上げ、翌10周目には3番手へ浮上した。トップ争いこそ田中選手が安定したペースでリードを拡大した一方、中団では終始1秒以内に5台がひしめく白熱のバトルが続いた。
それでもレースは接触や大きなトラブルなく進行。各ドライバーが互いにスペースを残しながら競り合う、ケータハムらしいクリーンなレースとなった。
田中選手が記念すべき初優勝
最終的に#73田中選手は後続に約7秒差を築き、そのままポール・トゥ・ウィンでチェッカー。CATERHAM CUP JAPAN記念すべき開幕戦ウイナーとなった。2位には#41古濱選手、3位には激戦を制した#98山田選手が入った。

優勝した田中選手は「チームがセットアップを自分好みに合わせてくれたことが勝因。初めてのレースで予選・決勝とも良い結果を残せて嬉しい」と語った。
また、2位の古濱選手は「レース出場自体が初めてだったが、SEVEN 170 CUPはクルマの挙動が掴みやすく、安全に楽しめる」とコメント。3位の山田選手も「他のスポーツカーほど速くはないが、コントロールの難しさがあり、それが面白い」と、ケータハムならではの魅力を語っている。

軽量スポーツカーならではのダイレクトな操作感と、接近戦でも成立するクリーンなレース内容を印象付けた「CATERHAM CUP JAPAN」。新たなワンメイクレースとして、今後の盛り上がりにも注目が集まりそうだ。
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:ケータハムカーズ・ジャパン

