日本のクラッシックカー コンクールの最高峰!「コンコルソ デレガンツァ ジャパン2026」ボランティア応援記(その2)
2026年5月3日
2026年4月11日(土)と12日(日)の2日間、奈良県奈良市の世界遺産「薬師寺」で開催された「コンコルソ デレガンツァ ジャパン2026」に、CCCJ(THE CLASSIC CAR CLUB OF JAPAN)のボランティアスタッフとして、またエントリーした友人の応援も兼ねて参加してきたので、3回に分けて報告する。今回は(その2)として2日目である。
2日目(4月11日(土曜日))
昼間:出展車両展示と審査員によるコンクール審査
夜:ガラディナーパーティーとランウエイショー

下見
この日は前日の雨に代わり朝から晴天に恵まれ気温も高く絶好のイベント日和であった。前日の出展車両の集合場所は薬師寺南駐車場であったが、この日の車両展示とコンクール審査は薬師寺本坊エリアで実施されるので、朝7時からの車両移動に合わせて、我々CCCJのボランティアスタッフは朝6時に奈良駅近くの宿を出発。集合場所の薬師寺南駐車場に向かう途中、積車の導線確認の為、薬師寺本坊エリアへの道路の下見をした。
実は、薬師寺本坊エリアの入口に続く細い道路の途中に一箇所、道路の端に松の木が一本生えており(世界遺産)大きなトラックが通れない為、不動車やナンバー無しの車両を輸送する積車は1台積みのサイズしか使えないことをCCCJスタッフのブレシアの森さんから教えていただいた。
この日の朝は約10台の出展車両を積車で南駐車場から会場の本坊エリアに積車で運ぶ必要があり、1台積みの積車数台で複数回の往復が必要となったが、ブレシアの森さんはじめボランティアスタッフの皆さん達が実際に手際よく積車で車両を運んでいるのを見て、この様な方々の活躍が不可欠、と改めて実感した。

出展車の誘導
朝6時半に薬師寺南駐車場に着くと大型の4台積みの積車からラ・フェラーリやフェラーリJ50、フェラーリ モンツァSP1が丁度降ろされているところであった。これだけ見ていてもとても楽しい時間であるが、朝7時より南駐車場から本坊エリアへの車両の移動が始まるので急いで本坊エリアに歩いて移動。
ところが朝早いので途中の薬師寺の伽藍(がらん)エリアを通り抜けようとするとなんと門が全て閉まっており、薬師寺周辺の道を遠回りをしてやっと本坊エリアに時間前に到着できた。
今回私はCCCJスタッフとして初めて展示スペースへの出典車両の誘導を担当。誘導棒を使いながら車両を誘導するのだが、一番難しかったのは隣の出展車両と並行の角度を保つ事と車両間隔で、クルマによっては何度も切り返しをして頂き、不慣れな誘導でご迷惑をお掛けしたクルマも数台あったと思う。しかし、どのオーナーも決して嫌な顔一つせず、私の誘導に従って頂き、ホッとした瞬間の連続であった。
そんな中、高尾サンデーミーティング主催者の清水倫正さんが出展車両のフォード コルティナ ロータスMk1で展示場所にやって来た。私は誠意一杯誘導するのであるが、清水さんはクルマに乗りながら小さな窓から顔を出しながらその場で私に誘導のコツやポイントを伝えてくれたのだった。今回のイベントで一番勉強になりありがたかった瞬間であった。
結局自走、積車含め全車が本坊エリアに揃ったのは、10時過ぎであった。朝の車両移動が完了すれば我々スタッフは夕方までフリー時間になる。この時間を狙って展示車の見学や知人・友人との会話を夕方まで楽しんだ。





コンクール審査

今回、私の親しい友人2人がエントリーしており、その1台が、「Post-War Elegantクラス」の(仏)1961年ファセル・ヴェガ・ファセリアF2で、13時半からこのクラスの審査が始まるので友人のオーナーと一緒に私も審査に立ち会わせて頂いた。
今回の審査員は、中村史朗氏に加えFIVA&ASI会長のアルベルト・スクロ氏やイタリア ミッレミリアSRL CEOのフランチェスカ・パロリン氏、イタリア新文化大使のアレッサンドロ・ジュリ氏などの方々で、審査員は二手に別れて審査を行っていた。
我々のクルマの審査員は中村史郎さんに加えアルベルト・スクロ氏など外国人審査員4名の計5名。手前味噌だが、今回のエントリーに対し私は友人2人のエントリー車両のヒストリーなど説明資料を作成し英語版も準備。審査員は出展車両の並び順に回って来るのだが、審査員が隣のクルマを審査している時は、審査員とオーナーのやりとりが気になってしょうがない。隣の車両の審査の様子を見ていると、審査が終わると審査員5人全員が一旦クルマを離れて近くで一緒に結果について相談している様に見えた。
その相談が終わると次にその審査員5人が我々のクルマに近づいて来た。挨拶と握手から始まりいよいよ審査が開始。審査員達は真剣にオーナーの話やプレゼン資料の説明を聞き、質問を投げかけて来る。私はオーナーの横で、説明内容のエビデンスを示す役に徹した。質問は想定内であったが、プレゼンが終わると不思議と不安が残る。しっかり伝わったか、と。審査はあっという間で約10分。結果は翌日の11:30からのアワードセレモニーを待つのみであるが、今回も貴重な体験をさせて頂いた。




ランウエイショー
まだ明るい17時から出展車両は本坊エリアから伽藍エリアへ、ドレスコードのブラックタイやドレス姿のオーナーの運転により自走で移動を開始。2つの五重の塔周辺の伽藍エリアに出展車両が並ぶ様子は圧巻であった。
空が少し暗くなり始めた頃、金堂での成功祈願法要が行われ、その後空が暗くなった頃にガラディナーパーティーが開宴。そして20時半頃からイベントの目玉である赤絨毯の上での「ランウエイショー」が開幕。出展車両が1台ずつ英語で紹介され、ヘッドライトを点け沢山のスポットライトを浴びながら赤絨毯の上に入場。

ランウエイ両サイドの多くの観客が見守る中、赤絨毯の中央付近で一旦停止。オーナーはファウンダーの木村英智氏との硬い握手の後、再び発進して赤絨毯を走り切る様子が繰り広げられた。
私は丁度この時、ランウエイ走行後の車両誘導を担当していたが、全ての参加者は笑顔でとても幸せそうな表情で、間違いなくこのイベントで一番盛り上がった場面だった。友人達もランウエイショーを走り終えた直後、私の誘導に対し大きく手を振って応えてくれて、とても嬉しい瞬間であった。
そしてランウエイショーを走り終えた全車両は次の朝まで伽藍エリアで保管されることになるのだが、昼は見ることができない夜の五重の塔とクルマ達との幻想的な姿を、オーナーも含め多くの人々が写真や動画に納めていた。



フォトギャラリー:コンコルソ デレガンツァ ジャパン2026(2日目)



















その3に続く
Text & photo: 有賀英雄

